銀座ジャズバーエムズのブログ

 生演奏のある小さなバー・・・「大人のくつろぎ空間」をお探しの方にご案内申し上げます。

人生山あり

2018-02-20 16:06:55 | つれづれ

谷あり、と申しますが・・・

物理的にそれを実感するのが、国立演芸場に向かうときです

永田町駅、半蔵門駅からの道はいずれも

「ああ、江戸はアップダウンが多い地形」と納得。

ちょいとタクシーで、とならないのはやはり、庶民の娯楽:

寄席で半日を\2,100-で楽しもうというのにバランス悪いでしょ。

 中に入っても、エレベーターこそあるけれど、

階段はなかなか長くて息が上がります

大半が高齢者のお客様たちを心配してしまう

 こういう時には、助六寿司とか、普段は食べないのに買って

いそいそと座席に座ったりして。

 

  毎年2月中席(10日~20日)には、金原亭馬生さん一門による

「鹿芝居」これを楽しみに伺うのです。

ちょうど今、楽日の幕が下りて三本締めをし、お帰りのお客様方を送って

白塗りの扮装の面々がロビーに出たところでしょうか?

 ご興味ある方は「金原亭世之介師匠のブログ」をご覧あれ。

 お芝居の脚本も林家正雀さんが書き、なんだか学芸会ノリの

手作り感も満載。「時事ネタ」というよりは現在やっている

オリンピックネタの大喜利に自然となったりして、

なんでもありのお楽しみ

落語の中にちりばめられた地口なんかも楽しいですね。

「道具屋」がガラクタを集めて売っていると、お客が来て

「おう!そのノコ見せてくんな!」

「ノコ?」見まわすもわからない。

「ノコだ、ってんだよ。ノコギリ!」

「ああ、これか。あなたね、人間は『ギリ』欠いちゃいけませんや」

 

 背中合わせの国立劇場でやっている「本芝居」へのくすぐりも忘れません。

「団十郎のマネったって、あんたね、何年やってんの?こちらの舞台は

裏の国立の楽屋のモニターで菊之助くんも見てるんだよ。怒られるよ」

「えっと、あっちがむしろ表だと思うんだけど」

「はい?あ、そーか、こっちが裏なのね

 

 仲入りの前には、恒例の「寿獅子舞」が出て、客席に降り、

ご祝儀に食いつきつつ皆さんを噛んで回ります。

私は一番後ろに座っていたので、背後から2匹のお獅子に噛まれました

ていうか、アタマにゴチンとカマしてくれましたので、

きっとすべての厄が落ちたことでしょう

 

  余談

経由駅のそばに天ぷら屋さんがあって

「ランチ:かき揚げ丼、穴子丼・・・\2,200-」

う~~ん

やっぱり庶民の娯楽はスバラシイです