「東京の方言」と記されているページもあります。
「膝送り」・・・後から来た人を入れるために、その場に集った人たちが
座ったまま少しずつ奥へ詰める、という動作。
私が実際に聞いたのは、五十嵐さんのお話の中で。
八丁堀の「講釈場(講談専門の寄席のような場所)」がご実家だった
五十嵐さんは、学校に上がる前から、毎日のように、講釈師の先生方の
語りを、楽屋口に座って聴いていた。
良く繁盛していて、後からお客さんが入って来ると、案内係が
「相済みません。 お膝送りを願います。」と声をかける。
みんなが少しずつ詰め合って、和やかにお話に聴き入るという風景。
現在の状況では、詰め合うどころかどうにかして離れていて
いただかないと、ということで、この、風情のある言葉も
使いどころがないのです。 全く野暮なことで
そんな「粋」を今も地で行く五十嵐さん、
ひな祭りでお会いできなかったので本当に一年以上ぶりの秋満さんと共に、
今週は奈良でコンサートに出演されました。
お二方の元気な演奏のお姿が、五十嵐さんのサイトにビデオでアップ
されています。こちらからご覧ください
http://altosax.igarashi.cc/video.html