表通りの裏通り

~珈琲とロックと道楽の日々~
ブルース・スプリングスティーンとスティーブ・マックィーンと渥美清さんが人生の師匠です。

ありがとうジョージ

2023-09-28 17:35:04 | 映画

都会に遅れること二ヶ月。ようやく仙台でもジョージに会うことができました。

 

https://youtu.be/IA_dQAfx6b8?si=YDsA4vZbfHhVhWNc

 

トリビュート・コンサートも数あれど、こんなにあったかい笑顔溢れるステキなトリビュートはなかなかないんじゃないのでは?

とにかく演者、観客、スタッフまでからも”ジョージ愛”がほとばしる一時間五十分。

 

凄すぎるアーティストが次々出てきて、その度に当然大盛り上がりするんですが、リンゴおじさんが登場した瞬間に一気に過熱したロイヤルアルバート・ホール。この空気感が感じられるのも劇場ならではです。

ポールの登場も凄かった。しかもあんなに目立ちたがりな人が周りに目配せ(特にジョージの倅に)をして黒子に徹しているし。もちろん中盤最大の見せ場(個人的にですが)、名曲「サムシング」を演奏する前のウクレレに関するエピソードに号泣。ポール自身のショウで何度も聴いているのに、とりわけこの日の「サムシング」は胸に突き刺さりました。だってエリック・クラプトンとボーカルを分け合うんですもん。反則ですわ。

もちろん「オール・シングス・マスト・パス」をしっとりと歌う姿もカッコ良かったし、エリックと一緒にリンゴおじさんのドラムで「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」(誰かカッコ良い邦題付けて!)は、泣きっぱなし。ずっとトリハダでした。

なにせ当時ローリング・ストーンズが好きすぎてビートルズに背を向けていた若かりし頃、ジョージとクラプトンがこの曲を同じステージで歌うのが観たいってだけで横浜と東京公演に行きました。正直あの頃は(若かったし)イマイチ?でしたが、結果的にジョージにとっても殆ど最後の(ボブ・ディラン30周年を除く)ライヴだったワケで、とても貴重な体験をしていたんですね。ゴメンねジョージ。

でもこの映画で一番のお気に入りは、ビリー・プレストンが歌う「マイ・スウィート・ロード」ですね。ジョージの作品(僕の中)では不動の首位。大好き過ぎる曲です。今回はオリジナルというよりビリー・バージョンでしたね。バックを支える面々の真剣な眼差しが、甘い歌詞とは裏腹にヒリヒリとした緊張感がありました。

トリビュート・コンサートはこの曲で閉めるのかと思っていたら、流石言い出しっぺのエリックですね。しっかりと先輩を立てて、自分は一歩下がってサポートに徹するんですもん。まるでこの春の日本公演のエンディングのようでした。

これだけのメンバーを集めたエリックもスゴいけど、やっぱりジョージの人柄の成せるワザなんでしょうね。

ジョージが鬼籍に入った年齢まで僕もあと二年。早すぎだよジョージ...。

 

  1.   オープニング 「サーブ・シャーム」 

  2. 「アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー」by ジェフ・リン

  3. 「恋をするなら」by エリック・クラプトン

  4. 「タックスマン」by トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ

  5. 「ハンドル・ウィズ・ケア」by トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ w/ジェフ・リン&ダニー・ハリスン

  6. 「想い出のフォトグラフ」by リンゴ・スター

  7. 「ハニー・ドンド」by  リンゴ・スター

  8. 「シット・オン・マイ・フェイス〜ランバージャック・ソング」by モンティ・パイソン with トム・ハンクス

  9. 「ヒア・カムズ・ザ・サン」by ジョー・ブラウン

  10. 「ホース・トゥ・ザ・ウォーター」by ジュールス・ホランド&サム・ブラウン

  11. 「ビウェア・オブ・ダークネス」by  エリック・クラプトン

  12. 「イズント・イット・ア・ピティ」by  エリック・クラプトン&ビリー・プレストン

  13. 「フォー・ユー・ブルー」by  ポール・マッカートニー

  14. 「サムシング」by  ポール・マッカートニー&エリック・クラプトン

  15. 「アルバン」 指揮:アヌーシュカ・シャンカール

  16. 「ジ・インナー・ライト」by ジェフ・リン&アヌーシュカ・シャンカール

  17. 「マイ・スウィート・ロード」by ビリー・プレストン

  18. 「オール・シングス・マスト・パス」by ポール・マッカートニー

  19. 「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」 by  ポール・マッカートニー&エリック・クラプトン

  20. 「夢で逢いましょう」by ジョー・ブラウン

 

中心で張り切っていたジェフや、トラヴェリング・ウィルベリーズのメンバーとしても名を連ねていた故トム・ペティが自身のバンドを従えて、ねっとりとした感じで歌った「タックス・マン」も良かったし、師匠のシャンカール親子も素晴らしかったし、終始ノリノリでパーカッションを打ち鳴らしていた、お馴染みレイ・クーパーと超絶ギターを聴かせてくれるアンディもカッコ良かった。初めましてのサム・ブラウン姐さんもマボかったです。モンティ・パイソンだけは名前は知っていたけどイギリス的な笑いのツボが分からなくてすみません。キライじゃないですよ。

んーとにかくみんな良かった!!また見に行けるかな。