表通りの裏通り

~珈琲とロックと道楽の日々~
ブルース・スプリングスティーンとスティーブ・マックィーンと渥美清さんが人生の師匠です。

鬼門の5月。皐月の裏通り~『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』

2024-04-30 12:06:40 | 焙煎珈琲裏通り

ついこの前息子の引っ越しだ!入学式だ!って騒いでいたのに、もう5月。前回のブログでも言い訳した通り、僕にとって5月は鬼門です。

余計なことはしないで、大人しく嵐(5月)が過ぎ去るのを身を潜めています。しかも今年は5年前にアタマを割ったときと同じ曜日配列。19日が日曜日です。怖い怖い。

【皐月の裏通り】

もしもまた19日以降に音信不通になったら、「あーまたか」程度に思っていてください。鬼門の5月だから(笑)

 

そして5月4日は”メイ・ザ・フォース”。『スター・ウォーズ』の日です。25年ぶりに『エピソード1』が限定劇場公開されます。『エピソード6/ジェダイの復讐』から『エピソード1』までの間が16年なので、それよりも長い期間劇場公開が叶わなかったんですね。そう思うと隔世の感がありますねぇ。

現在『ドル3部作』も上映中の仙台(まずは『夕陽』2回と『荒野』は観てきました)です。時間の許す限り『SW』(2回しか行けなかった)と『マカロニ』の世界に浸りたいと思います。鬼門の5月だから(笑)

 

映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』25周年特別映像


大型連休の裏通り

2024-04-27 10:47:41 | 焙煎珈琲裏通り

大型連休に入りましたね。でも来週の火曜日~木曜日は平日。前半と後半に分かれるのでしょうか。

元々どこに行っても人が(とクルマ)ウジャウジャいる大型連休に観光地に出かけるという習慣がないので、僕には何の影響もありませんけどね。

 

さて、まだ5月の予定を立てていないので、とりあえず大型連休中の営業予定をお知らせします。ひとつ前のブログで熱く語った『ドル3部作』の上映時間との兼ね合いもありますが、一応こんな感じになりそうです。

 

【大型連休の裏通り】

4月27日(土)・・・通常営業 (20:10荒野の用心棒)

  28日(日)・・・講演会のため休業

  29日(月)・・・通常営業 (19:00夕陽のガンマン)

  30日(火)・・・中学校の会議のため昼~夕方まで不在 (20:10荒野の用心棒)

5月 1日(水)・・・通常営業 (18:50続・夕陽のガンマン)

   2日(木)・・・通常営業 (19:00夕陽のガンマン)

   3日(金)・・・12:30〜通常営業 (荒野の用心棒)

   4日(土)・・・ボランティア活動日 (夕陽のガンマン)

   5日(日)・・・定休日 (続・夕陽のガンマン)

   6日(月)・・・ボランティア活動日 (荒野の用心棒)

 

営業予定の後ろにくっついている()内は気にしないでください。備忘録的に入れただけです。察してください(笑)

大型連休が終わると、恐怖の5月。鬼門の5月がやってきます。おとなしくしていよう。

 

≪解説!!鬼門の5月とは≫

何故5月が鬼門なのか?2回死にかけているからなんです。


2014年5月。ポール初の国立競技場公演(17日の予定でした)を控えた数日前から猛烈な喉の痛みと高熱でダウン。入院したらポールに会えないと思い、連日通院して点滴を打ってなんとか持ちこたえていましたが、ポールも病で倒れ日本公演中止のアナウンスを耳にした途端、僕もガマンの限界を超え緊急入院してしまいました。あと一日遅かったら...。

その5年後、2019年5月。今度は自分の不注意でちょっとしたケガ(頭蓋骨骨折&急性硬膜外血種)を負い40針以上縫う大手術を受け、何とか一命をとりとめました。この時が一番彼岸に近づいたかもしれませんね。

怖いのが、単なる偶然かも知れないけどどちらも入院日が19日。退院が30日という不思議な巡りあわせが恐ろしいとは思いませんか?

さらに2020年5月。息子が再入院し、当時爆発的に感染が拡大していたコロナウィルスのせいで、僕も二週間病院に泊まり込み。一歩も院外に出れませんでした。

少なくともこの10年で3回、5月の3~4週目は病院で過ごしていたことになりますね。ここまで色々あれば、普段ゲン担ぎをしないヤツ(信心深いけど)でも怖くなりますって。

皆さま、健康が一番ですよ。

 

そんな【皐月の裏通り】はまた後日。

 

やっぱりこのジャケ写、カッコ良いですよね。


『ドル3部作』

2024-04-25 16:09:03 | 映画

最近映画ネタばかりですみません。まぁ、当ブログは極力”お店の情報は満載!”ではないことに主眼を置いているから仕方ないですね。

 

いよいよ明後日より、仙台でも『ドル3部作』の特別上映が始まります。

4/26(金)~5/9(木)「ドル3部作」上映スケジュール | フォーラム仙台 (forum-movie.net)

セルジオ・レオーネ監督、クリント・イーストウッド主演のこの三作品、皆さんもご存じの通り三部作でも続編シリーズものでもありません。同じ監督で同じ役者が主演だっただけで、たまたま何となく一括りにされているだけです。※決してバカにしているわけではありません。念のため。

でもでも!星の数ほど作られたイタリア製西部劇(『荒野の○○』、『○○の用心棒』、『怒りの○○』、『夕陽の○○』とか)の中でもやはりダントツの面白さ!まだ30代前半だったクリント御大のシビれるようなカッコよさ、対するジャン・マリア・ヴォロンテ、リー・ヴァン・クリーフ(死んだ親父がファンでした)、イーライ・ウォラックをはじめとする濃厚な脂っこいオジサンたち。そして今や神格化されて”映画音楽の巨匠”に祭り上げられたエンニオ・モリコーネの、一度聴いたら絶対に忘れられない音楽。

僕が初めて観た40年以上前(テレビで中学生の頃)は単に娯楽映画としての扱いだったと思うけど、この評価もいつの間にかレオーネ監督が巨匠と呼ばれ、クリント御大も巨匠となった辺りからは”名作”に昇華しました。

その僕が多感な中学生の頃のクリント御大の人気は絶大だった(今はなきロードショウ誌の人気ランキングでは常に5位以内)し、出演(兼演出)作品は当時の恋人ソンドラ・ロックが必ず傍らにくっついていて、どちらかと言えばノー天気なアクションものばかりでしたね。もちろん毎作欠かさず観に行っていました。『ナントカ洋画劇場』で放送されれば録画して何度も観ていました。当時はマックィーンの次に大好きな役者さんだったから。

実際ニューシネマ以前のハリウッド製の西部劇の多くは、基本勧善懲悪もの(『シェーン』とか)か、原住民は悪者扱いの現代だったら訴えられそうな人種差別もの(例外も多々あり)も多く、スピード感(『駅馬車』の疾走感は別にして)やアクションよりも雄大な大西部の情緒(『大いなる西部』のオープニングは最高です)的な描写や漢の友情を描いた作品(『リオ・ブラボー』が一番好きな西部劇)がメインでした。

対するマカロニは、情景(スペインでのロケが多かったと後から知りました)よりも顔や銃を持つ手元のアップを細かいカットでテンポよく繋いだスリリングなスピード感、ハリウッドではあまり見せなかった残虐シーン(これも今となっては大したことはないけど)、歪んだ友情(もしくは裏切り)、騙しあいなど、まるでタランティーノ監督が好んで描く世界観の先駆けのような作品ばかり。

だから名作というよりも断然娯楽作が多いのも頷けます。でもそのマカロニの世界から、クリント・イーストウッドをはじめジュリアーノ・ジェンマやフランコ・ネロが飛び出し、僕の生まれる以前の映画界はとかく華やいでいたんですね。映画が娯楽の王様だったこの時代をリアルタイムで体験したかったな。

 

話が大きく逸れちゃいました。

『荒野の用心棒』は例の盗作問題があってしばらく劇場公開できなかったせいで、映画館で観たことないんです(10年ほど前にリバイバルがあったはずだけど観ていない)。だから今回の特別上映は僕にとっても特別過ぎる(もしかしたら最後の?)チャンスです。テレビや映像ソフトでは何十回も観ていますけど、見逃すワケにはいきません。できれば山田康夫さんの吹き替えでも観たかった。

仙台での上映予定を見ると、明後日から二週間の間で大体一日一本のペースで上映されるようです。正直我が家からだと行きづらい劇場なので、週に一ぺんで良いから朝から三本連続(約7時間!!)で上映してくれたら嬉しいなぁ。入れ替えのなかった昔は、それこそ朝から晩まで何回も同じ映画観たりして劇場に入り浸っていました。村上春樹さんが図書館に入り浸っていたように、少年時代の僕の居場所(そんなに孤独な少年ではありませんよ)は薄暗くて硬い椅子(場所によっては木製)の映画館でした。昔を思い出してまたそんなアホなことしてみたいですね。

ムビチケを三枚購入するとオマケでもらえる、公開当時のプレスシートの複製。

映画館の暗がりでマカロニの世界にどっぷり浸る日を楽しみにしています。

 

映画『ドル3部作 4K』公式サイト (dollars-trilogy4k.jp)


僕が後悔している三つの事柄~Jessica

2024-04-22 17:12:20 | Blues

僕には後悔していることが三つあります。

①85年のブルースの初来日公演に行かなかったこと。

これは当時田舎の高校生(三年生になったばかりだった)にはハードルが高過ぎました。今と違って情報が一ヵ月遅れで伝わるような時代。無垢な高校生が、たった一人で代々木第一体育館まで行くなんて...その前にチケットの買い方すら知りませんでしたし。

だから日本公演のブート盤(勿論アナログ)を手に入れてからは、毎年4月10日にはそんな意気地なしの少年だった自分への戒めとしてレコードを聴くことをルーティーンとしています。

②オリジナルメンバーが(一人でも)在籍中にレーナード・スキナードのショウを観に行かなかったこと。

昨年唯一の残存オリジナルメンバーのゲイリー・ロッシントンが亡くなって、先日現在のバンドメンバーから「トリビュート・バンドだと思われても仕方ない。でも活動を続ける」みたいなコメントが出されていました。

まだオリジナルメンバーが残っていた94年に日本に来ていたのは知っていたのに、何故か行かなかった自分を未だに責めています。当時は再結成メンバーも過渡期だったけどロニーの弟ジョニーもゲイリーもいたし、ゴキゲンなピアノ弾きのビリー・パウエルもいたのに...

「フリーバード」聴きたかったなぁ。それなのにどうして行かなかったんだ?

③せめてグレッグ在籍中のオールマンズが観たかった!

91年の初来日公演があるのも、続けて92年に日本に来たのも知っていました。多分『シェーズ・オブ・トゥ・ワールド』発売に合わせたツアーだったのかな?ライヴ・アルバム(『アン・イブニング』ファースト・セット&セカンド・セット)も2枚出て、ほぼリアルタイムで当時再結成後の心地よいグルーヴ感を堪能していました。特にセカンド・セット(発売は95年)は良く聴いていましたね。この再結成後のオールマンズって、グレッグのしゃがれ声に磨きがかかってめっちゃカッコ良いんですよね。バンドも(音源を聴く限り)絶好調みたいだし。

それなのにどうして観に行かなかったんだ?オレ。

それよりもずっと前に初めて『フィルモア』に針を落とした時、A面1曲目「ステイツボロ・ブルース」のイントロを聴いた瞬間、全身に高圧電流が流れました。使い方は違うけど“身の毛もよだつ”ってこのこと。

もしかしたらファースト・インパクトの大きさで言えば「明日なき暴走」を聴いたとき以上だったかも。とにかくそれからしばらくはオールマンズにどっぷりハマって、そのままサザンロックの世界に引き込まれていました。その流れで出会ったのがレーナードだったわけです。この二つのバンドは未だに大好きで良く聴いています。

去年新宿のレコード屋さんでドイツ盤の5枚組『フィルモア』箱見つけて買っちゃいました。通常盤も含めて何枚同じの持ってるんだ?オレ。

ちょっと話が逸れますが、スコセッシ監督の傑作『ディパーテッド』の劇中、コステロの経営するバーで他の客からからかわれたレオナルド・ディカプリオ演じるビリーがブチ切れて殴りまくるシーンで流れていたのがオールマンズの「ワン・ウェイ・アウト」。暴力シーンとは裏腹に、この作品で一番感動を覚えた場面はココです。ここはもう泣くに泣きました(笑)

当然『フィルモア』やその「ワン・ウェイ・アウト」が入った『桃』のようなドロドロ濃厚なライヴ音源が一番好きですが、反面『ブラザーズ・アンド・シスターズ』の軽いカントリー風なアルバムも大好きです。捨て曲なしの軽快なこのアルバム。大ヒット曲「ランブリン・マン」も良いけど、僕は「サウスバウンド」と「ジェシカ」が好きでたまりません。

「ジェシカ」のどこまでも天に昇っていくような、ディッキーのねっとり(でもデュアンのそれとは全く違う)としたギターの音色。インストゥルメンタルなのに、まるでディッキーが歌っているかのように聴こえてくるこの曲が個人的には最高かも。よくエンドレスでリピート(勿論カセットテープ)しながら朝までクルマで走り回っていたっけなぁ。

この曲こそが”In Memory of Dickey Betts”。

Guitar Greats - Jessica - Dickey Betts - 11/12/1984 - Capitol Theatre

今更ですが、そのディッキー・ベッツが鬼籍に入られました。確か2013年に自身のグレイト・サザンを率いて来日しました。この時も何で行かなかったんだろう?オールマンズじゃなかったから?悔やんでも悔やみきれません。

オールマンズ在籍中は色々メンバー(特にグレッグ)とモメていたようですが、天国ではみんなで仲良く好きなだけジャムってくださいね。

 

Rest in Peace...

ディッキーさん安らかに。

 


Kビリーの70年代スーパー・サウンドを永遠に聴いていたい

2024-04-22 01:01:00 | 映画
久しぶりに(劇場でかかるのは30年ぶりとか!)映画館で大好きな映画を観ました。
 
間違いなく僕的に「歴代好きな映画ランキング」で5本の指にに入る、クエンティン・タランティーノ監督の長編デビュー作『レザボア・ドッグス』。
 
今まで何十回(もしかしたら3桁回数)観ただろう。
 
そんなにいっぱい観ているのに、毎回どうしてこんなに面白いんだろう。多分時間があったら毎日観ていられます。
 
まずオープニングのダイナーでのくだらない会話シーンから一気に引き込まれ、一瞬たりとも目が離せない究極のQTワールド没入。
 
独特のザラついた乾いた質感の映像、多くのシーンで多用する手持ちキャメラの不安定で緊張感溢れる映像、斬新だけどどこか「昔観た何かの映画に似てるなぁ〜」というクセになる既視感。物語の大筋に目新しさはないけど、過去と現在を縦横無尽に駆け巡る疾走感いっぱいの手練れた演出(デビュー作なのに)と、前述した他愛もない会話の応酬。
 
その中随所に散りばめられた過去作へのオマージュや、『トゥルー・ロマンス』のアラバマは、あの後ラリー(Mr.ホワイト)と組んで悪事に手を染めていた(だろう)とか、Mr.ブロンドが手にしていたのが、QT映画ファンの全てが死ぬまでに一度は食べてみたいと願う『パルプ・フィクション』で登場するカフナ・バーガーのドリンクカップ。Mr.ブロンドは何を(『パルプ』ではスプライト)飲んでいたのかが気になりませんか?
 
さらに改めて劇場の大音量で観ていて、シーン毎に沢山の生活音(雑踏や人の話す声)がしっかりと残されているので、一層リアル感を感じることができました。
 
とことん煙草臭い(観ているだけで臭いが染みつきそう)、今の時代こんな言い回しは女性軽視と怒られちゃう(でも実際セリフのある女性は一人も出てこない)けど、まさに“漢の”映画。とは言え今日の上映は女性のお客さまが多かった気がします。
 
そして何よりクセのある(あり過ぎる)役者さん以上に強烈な存在感を放っている『K・ビリーの70年代スーパー・サウンド』が実在したら…
 
店のBGMはコレを流し続けたいなぁ〜。
 
 
明日はQT映画のサントラの日になりそうです。