半年ほど前に劇場で観た予告編では、ボン・ジョヴィの「イッツ・マイ・ライフ」がキレの良い映像とリンクした感じで流れていました。
そして公開直前のライアンのコメント付き予告では、ジャーニーの「お気に召すまま」が流れていました。
監督が前作『ブレット・トレイン』(この映画のノリ大好き)でその世代のゴキゲンなロック、ポップスをふんだんに聴かせてくれたデヴィッド・リーチ。
主人公が映画のスタント・マン。古くはバート・レイノルズの『グレート・スタントマン』や、ピーター・オトゥールの『スタントマン』、新しいところでタランティーノ作品、ブラッド・ピッドが悲願のオスカーを獲った『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』まで、”スタント・マン映画に外れなし!”
これはどう転んでも期待しちゃうじゃないですか!!
映画『フォールガイ』本予告(ライアン・ゴズリング スペシャルコメント付)<8月16日(金)全国公開!>
ネタバレします。
ボン・ジョヴィもジャーニーも一切出てきません。予告編にダマされました。ヒドくないですか?
でもさすがリーチ監督。2時間ちょいの上映時間(エンドクレジットまで)中だるみもなく一気に見せてくれます。一言で言えば面白いです。
このリーチ監督『ブレット・トレイン』がそうだったように、ニセモノっぽい設定なのに映像が超リアルな映像を作るのが上手ですね。観ているこっち側も初めっから”どうせ作りものだから”という気持ちで対峙できるのでラクチンです。
もちろん主演のライアン”ラ・ラ・ランド”ゴズリングと、『オッペンハイマー』での好演も記憶に新しいエミリー”クアイエット・プレイス”ブラントの息の合った軽妙なやり取りが楽しめる演技も良かったですよ。
僕はマーベル系が苦手なので初めまして!だったダン・タッカー役のウィンストン・デュークがもうけ役。細かく注ぎ込んでくる、映画マニアをニヤつかせるセリフの数々は感涙ものです。大きな身体で主役の二人を食いそうなくらいの存在感を放っていました。
今回はあえて吹き替え版(まだ公開二週目なのに上映回数が激減してたせいもあるけど)で観たんですが、ライアンとエミリーの声を演じたおなじみ内田夕夜さんと園崎未恵さんが最高です。デュークの声をあてた木村”ジャイアン”昴くんもピッタリ!
最近の吹き替え版はホントに完成度が高いですね。ライアン=内田さんのように「この役者さんにはこの声優さん」という、昔の「〇〇洋画劇場」全盛期のような”専属”の声優さんが増えてきていて、違った楽しみ方があるのも嬉しいですね。
結論。
多分あまりロングラン上映はないでしょう。この作品は劇場の大スクリーンで、何も考えずに観るに限ります。
リーチ作品が好きな方、ライアンやエミリーのファンの方、終わっちゃう前に是非劇場でご覧ください!
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