ブルースの2023~24年のツアーを追いかけたドキュメンタリーがいよいよ配信間近(来月末だけど)
Road Diary: Bruce Springsteen and The E Street Band | Official Trailer | Hulu
お願いします!!一夜限りでも良いから劇場公開してください!
ブルースの2023~24年のツアーを追いかけたドキュメンタリーがいよいよ配信間近(来月末だけど)
Road Diary: Bruce Springsteen and The E Street Band | Official Trailer | Hulu
お願いします!!一夜限りでも良いから劇場公開してください!
間違いなくスペシャルな、過去に例を見ないショウになるとは思っていたけど、まさかこんなにスゴいライヴ(通しては未見)になるなんて。
前半は予想通り『挨拶』からの曲が続き、全体を通しても初期のナンバーが目白押し。夢のようなセトリですね。
そして『河』ツアー2016のザ・ガーデンでリアルに体験した「川の向こうでの会見」~「ジャングルランド」という奇跡の繋がり。
当時気を失いかけました。『明日なき暴走』を締めくくったジャズからロック・オペラへの流れ。最高です。正直あまり野外には合わなそうだけど。
Bruce Springsteen - Meeting Across the River / Jungleland - Asbury Park - September 15, 2024
この奇跡のおかげで「裏通り」がオチたのかも知れませんが、それでもアズベリー・パークのための珠玉の名曲のオンパレード。
早速プレイリスト作って流して聴いていますけど、なんて心地よいんでしょう。
Setlist
こんなオープニングは反則です。
いくらバルティモアに妻と子どもがいるからって...
しかもそれに続けて「愛しのシェリー」だなんて...会場にいたら失神しますね。
Springsteen - Hungry Heart / Sherry Darling - Baltimore - September 13, 2024
そしてこの魅惑のセットリスト。このツアーの基本線は押さえながらアレもコレも。楽しそうですね。
Setlist
1. Hungry Heart
2. Sherry Darling
3. Lonesome Day
4. No Surrender
5. Ghosts
6. The Promised Land
7. Darlington County
8. Reason To Believe
9. Atlantic City
10. Youngstown
11. Long Walk Home
12. E Street Shuffle
13. Nightshift
14. Racing In The Street
15. Last Man Standing
16. Backstreets
17. Because The Night
18. She's the One
19. Wrecking Ball
20. The Rising
21. Badlands
22. Thunder Road
23. Born To Run
24. Rosalita (Come Out Tonight)
25. Bobby Jean
26. Dancing In The Dark
27. Tenth Avenue Freeze-Out
29. I'll See You In My Dreams
宮城県出身の原作者五十嵐大さんのエッセイを映画化。宮城県内各所(石巻、塩釜、利府とか)でロケを行った縁もあり、全国に先駆けて公開された『ぼくが生きてる、ふたつの世界』。
映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』本予告 9月20日(金) 全国順次公開!
今まで派手な役が多かった印象の吉沢亮くんの抑えに抑えた静かな演技が素晴らしい!
両親が耳が聞こえない家庭に生まれ育った吉沢くん演じる大の成長物語。所謂「コーダ」の物語。日本には大くんのような境遇の人たちが二万数千人もいるという事実にビックリです。
タイトルの示す通り「聞こえる世界」と「聞こえない世界」を行き来する”静”と”騒”の物語。
耳が聞こえない日常ってどういうものなんだろう?劇中でも描かれていたように、赤ちゃんが夜泣きしても気づけなかったり、何かに集中していてちょっと目を離した隙に小さい子がイタズラしていて危険な場面があったり、安直だけど「大変だなぁ」と思ってしまいました。
でもこの「大変だね」っていう第三者の考えって、僕が息子の闘病中に幾度となくかけられた言葉と同意なような気がします。
もちろん「大変だね」という言葉には、心からの同情や慰めの意味があるのは十分わかります。
ただ、当事者は「大変だ」という気持ちは微塵もないんです。僕の場合は必至だったからそんなこと考える余裕がなかったし、ろうの方々も分からない人に同情されるのはイヤなんじゃないでしょうか。
劇中、大が東京で知り合った智子さんとのやりとりに
「ろうだからって同情も心配もされたくない。これも人生なんだわ」
という、この物語の本質を端的に(手話で)語った印象的なシーンがあります。ホント、(立場は全くちがうけど)全く智子さんの言う通りなんです。
その前にも、ろうの仲間内の飲み会が行われている居酒屋のシーンで、大くんがみんなに代わって注文を伝えるシーンがあります。その次のシーンでお友だちの彩月さんに、感謝の言葉に続いて言われた
「でもね、取り上げないでほしいの。注文する時は手を挙げるし、料理の説明は紙に書いてもらうし、それくらいできるから」
このセリフも衝撃でした。多分自分も大くんの立場なら同じことしたと思うし、実はそれってお節介なんだなって。
僕ら健常者(便宜上こう呼びます)は日常生活において、障害のある方と出会うと無意識に「大変そう」とか、昔は「可哀そう」(今はそんなこと絶対に思いません!)と思ってしまうことがあるじゃないですか。
でもこの映画を観て、その考えって間違いなんだと改めて気づかされました。やっぱり「ちゃんと知ること」って全てにおいて大切なんですね。
障害や病気があっても特別扱いされない(もちろんそのためには思いやりは必要)優しい世の中になれば嬉しいですね。
映画の話に戻ります。
日本映画を観ていてこんなに”音”を意識したのは初めてかもしれません。音を意識させられる”静”と”騒”の対比が見事過ぎて、その世界に引き込まれてしまいます。
大くんのお母さんを演じた忍足亜希子さんの感情豊かな優しくも情熱的な熱演、お父さん役の今井彰人さんの静かだけど温かい包容力で”静”の世界を力強く表現してくれて、反対にリアルな東北の港町の老夫婦を演じた”蛇の目のヤス”ことでんでんさんと烏丸せつこさん、大くんを人として一気に成長させてくれた編集長役のユースケ・サンタマリアさんらが、”静”の五十嵐親子の対極で、色んな意味で生身の人間の”騒”の世界を繰り広げてみせてくれます。
ドラマティックな展開があるわけじゃないけど、淡々と静かに流れる物語の中に強烈なメッセージがいくつも描かれている作品です。
おススメですよ。
スティーヴ・マックイーンは僕の人生の師匠です。
その師匠の息子、チャドウイック・マックイーンさんが亡くなりました。63歳。
師匠の息子って言うことは僕の遠縁の兄貴みたいなものです。師匠のように映画界では全く活躍できなかったけど、唯一存在感を見せてくれた作品があります。
https://youtu.be/yTq2G8eilug?si=csUWkDV6ng1HMl1S
1985年公開のラルフ・マッチオ主演の『ベスト・キッド』。映画の立ち位置としては当時流行りの”ヤングアダルト・スター”だったラルフ主演の青春ものだけど、監督はジョン・G・アビルドゼンさん、音楽はビル・コンティさん。そう、『ロッキー』の名コンビです。そりゃ期待するなという方がおかしいでしょう。
当時のチラシのキャッチコピーは
『ロッキー』のアビルドゼン監督ー
いま、鮮やかに
青春のエキサイトメント!
何だかよく分からないコピーですが、全米では(1984年の)『ゴースト・バスターズ』『グレムリン』『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』に次ぐNO.4の大ヒット!
日本でも話題になってたし、実際「全世界のヤング達のハートを熱く刺激した」(チラシのコピーより引用)くらいだからめっちゃ面白い映画でした。
話が大きくズレてしまいましたね。この作品で主人公ダニエルをイジめるダッジ役(予告の後半にもチラっと出てきます)で登場するのがチャドさん。あまり出番はないし、全然上手じゃいないけど、師匠同様存在感はバツグンでした。
多分師匠も若い頃からカラテやっていたし、その影響でチャドさんもカラテの嗜みがあったのかな。
師匠を倍くらいにポッチャリさせた、いかにも”お坊ちゃんな不良”でした。さすがに師匠のような鋭さは全然ないけど、もし本気で役者やっていたらそこそこいけたんじゃないかなぁ。
その後しばらく音沙汰なかった(話題にすら上がらなかった)ところ、今から28年前のリアル・マッコイズのムック本にチャドが出ているじゃないですか!!
その頃マッコイズのラインナップにあった”リアル・マックイーン”シリーズ。『大脱走』や『拳銃無宿』などの人気作品のレプリカ・ウエア等を出していて、その中の一つが師匠の遺作『ハンター』で、ラルフ”パパ”ソーソンが着ていたMA-1のマッコイズ・バージョンを羽織っている写真が一枚載っているんです!これには狂喜乱舞しましたよ。チャドは劇中で師匠が着ていたMA-1を大切に持っていたそう。もしまだ持っていたら譲ってくれないかなぁ。兄弟のよしみで(笑)
その後また音信不通になり、久しぶりに名前を目にしたと思ったらご逝去のニュース。
アニキ、悲しいよ。
天国の師匠に宜しくね。