表通りの裏通り

~珈琲とロックと道楽の日々~
ブルース・スプリングスティーンとスティーブ・マックィーンと渥美清さんが人生の師匠です。

U2: THE JOSHUA TREE TOUR 2019~来週の裏通り

2019-11-29 16:01:03 | 焙煎珈琲裏通り
まず最初にお断り致します。12月4日(水)は、オーストラリア経由でアイルランドの古い友人が埼玉に来るので朝から音信不通です。探さないでください。

U2: THE JOSHUA TREE TOUR 2019


今からほぼちょうど30年前の11月25日、僕たちは初めて出会いました。



とにかく当時の最新アルバム『ヨシュア・トゥリー』がカッコ良くて、それこそまさにレコードの溝がスリ切れるほど聴きまくっていました。
A面の1曲目「約束の地~ホエア・ザ・ストリーツ・ハヴ・ノー・ネイム」で完全にやっつけられました。やっぱりA面の1曲目って大事です。


正直あの頃は『ヨシュア』以前のアルバムを聴いてもピンとこなかったんです(今は初期U2大好きですけど)。巷で言われていた”ポスト・パンク”としての思い込みが、食わず嫌いを誘発していたんだと思います。沢山素晴らしい曲があるのに...。ま、若気の至りですわね。

それが突然(なのかどうかは知りませんが)5枚目にしてアメリカのルーツ・ミュージックを探す作品を作ったワケですよね。
たった4人のシンプルなバンドから紡ぎだされた、アイルランド人の作ったアメリカ・ルーツ・ミュージック。全てのロック・アルバムの中でも、自分のランキングでは常に10位以内には入っているアルバムです。

そして忘れもしない30年前の来日公演。あのB.B.キングを前座(一応カタチとしてはジョイント・コンサート)に従え、満員の水道橋屋根付き野球場(球場名はムカつくので出しません)を熱狂させてくれました。

その後のU2のビッグになりっぷりは言わずしても皆さまご存じでしょう。でも僕は『ヨシュア』以降のU2にも全く馴染めませんでした。
『魂の叫び』はもちろん大好きですが、続く『アクトン・ベイビー』『ZOOROPA』『ポップ』まではリリースと同時に購入して、マークの渦巻く頭で何度も聴いていましたがやっぱりダメでした。難しすぎました。僕の嗜好と反対方向に行っちゃったので、それ以降のU2はスルーしていました。ブルースと競演したステージは除いて。

しかし2017年から断続的に始まった(日本には来ないのかと思っていました)『ヨシュア・トゥリー・ツアー2019』がいよいよ日本上陸!!
今回が最後の来日だとは思っていませんが、とっても思い入れのあるアルバムのツアーですもん。何をおいても行かないワケにはいきません。

なにせ今年は2月からいろいろあったんで、ライヴは一本も観ていません。多分去年のボン・ジョヴィ以来久しぶりのライヴ。しかも今回はアリーナ前から5列目!!神さまありがとう!

そんなこんなで、来週は30年ぶりに古い友人に会ってきます。

前置きが長くなってしまいましたが、12月最初の方の裏通り(あくまで予定)です。

【12月最初の裏通り】12/1~12/7
12月1日(日)・・・定休日 ※ウラでコソコソ作業してます
   2日(月)・・・10:30~19:30
   3日(火)・・・10:30~19:30
   4日(水)・・・アイルランドの古い友人と会うので絶対不在
   5日(木)・・・10:30~18:00 ※修学旅行の迎えの為早く閉めます。
   6日(金)・・・10:30~19:30
   7日(土)・・・未定

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Rolling Stones - Let It Bleed (50th Anniversary Edition)

2019-11-27 11:55:05 | ローリング・ストーンズ
Official Unboxing | The Rolling Stones - Let It Bleed (50th Anniversary Edition)


ローリング・ストーンズの作品中でダントツ一番好きなアルバムが「レット・イット・ブリード」です。あの一見ダラ~っとした雰囲気なのに隅々まで気の配られた完璧な作品群。「スティッキー・フィンガーズ」と双璧のジャケットのデザイン(もちろん裏表のストーリー性も最高)。ローリング・ストーンズを知らなくてもジャケ買いしちゃいそう。

その「レット・イット・ブリード」の50周年記念豪華盤が先日発売されました。



ブルースのアルバムは常に聴く用、見る用、保存用、輸入盤各種、予備etc...と(来日懇願も兼ねて)必ず複数枚購入するんですが、さすがに毎回ローリング・ストーンズまでは手が回りません。もちろんローリング・ストーンズも、ブルースに負けず劣らず大好きですよ。

その中でも「レット・イット・ブリード」だけは、イギリス・オリジナル盤(ステレオ)、日本盤ファースト、再販各種数枚、CD各種数枚と2ケタ枚数があります。大好きだから。
ウワサではUS盤のオリジナルが一番音がブ厚いそうですが、英国盤も相当なものでした。初めて聴いたとき、あまりの音圧にブッたまげましたもん。


そして今回。また新たにリマスターされたステレオ&モノラルの新生「レット・イット・ブリード」が登場。バラ売りもありますが、ここはやはりボックスに手を出さずにはいられません。大好きだから(笑)
しかし豪華ボックス入りなのは嬉しいけど、値段は嬉しくなかったですね。アナログ盤&CDをバラバラに買うとブックレット見れないし、意外にこのテのボックスはガサばるから場所を取るし。帯に短したすきに長しってヤツですね。



あくまでも個人の感想ですが、まず初めて耳にしたモノラル盤について。

オリジナルのモノラル音源を聴いたことがないので比較できませんが、一言でいえば「キレイに混ざり合ってる」感じ。その混じり合った全ての音が、ずっと奥の方からど真ん中を真っ直ぐ突き抜けるような、とにかく大迫力で迫ってくるまさに音の洪水。アルバムを通して聴いて心地よいのは断然モノラル版の方です。
その中でもイアン・ステュワートの軽快なピアノと、ミックのネバっこいボーカルが際立って聴こえるように思うのは、イアンが好きだから?


対する耳に馴染んだステレオ盤。こちらもあくまでも個人の感想です。

全ての音像が立体的で、はっきりと色んな音の聴き分けができます。モノラル版の方が、当時のストーンズの面々に僕一人スタジオに招待されて、贅沢にも目の前で演奏されている錯覚になるのに対し、ステレオ版は誰もいないコンサートホールで、当時のストーンズの面々が僕のためだけに演奏してくれているような感覚に陥りました。
30年以上ずっと聴いてきた音のイメージは、もっと籠ったような、かつザラっとした乾いた感じに思えていたので、今回比べてみるとその籠っていた膜が剥がれて、すっきりとした印象です。
特にキースのギターとチャーリーのドラムが生々しく迫ってくるように思うのは、初来日時に徹夜でラヴレター書いて宿泊先まで押しかけたくらいキースが好きだから?

最後にもう一言。

やはりこのアルバムはレコードで聴くべきだと改めて確信しました。A面が多分当時衝撃的な内容だったであろう名曲「ギミーシェルター」で始まり、「むなしき愛」と「カントリー・ホンク」のカントリー調2連発。このユルさたまりません!
そこからミック・テイラー参加の超カッコ良い「リヴ・ウィズ・ミー」~(僕が一番好きな)「レット・イット・ブリード」の気怠い雰囲気で静かに終わる完璧な流れ。
レコードをひっくり返してB面は「ミッドナイト・ランブラー」の怪しいイントロからヌルっと始まります。「ミッドナイト」は、この曲この先どう展開していくんだろう?と言う感じでどんどん引き込まれていきます。まるで場末のライヴハウスにいるみたいなこの曲、もしかしたら”オリジナル・ストーンズ”5人による最後の作品なのでしょうか?そう思うと感慨深いものがあります。
キースの十八番「ユー・ガット・ザ・シルバー」。ミックの歌うバージョンもあるみたいですが、これはキース。このダルさはキース。いつかナマで聴かせてください!
そしてまたまた問題作。絶対ミックが自分のことを歌った”ジャンキー賛歌”「モンキー・マン」。絶対ラリってますよね?
しかし最後に壮大な「無情の世界」で雰囲気をガラりと変えてきます。今聴けばただただカッコ良い曲ですが、7分オーバーのしかもロックだか何だか分からない曲。僕も初めは全然馴染めませんでした。このアルバム中、この曲だけチャーリーが不参加なんですよね。



今週はずっとモノラル版とステレオ版を交互にターンテーブルに載せて聴いてます。来週は久しぶりのU2来日公演があるのに...気持ちの切り替え大丈夫かな?


Meet Bruce in Asbury Park 月末の裏通り

2019-11-22 11:33:10 | 焙煎珈琲裏通り
You could meet #Springsteen where it all began for him: Asbury Park. To support a great cause, he’s giving one lucky winner the chance to walk the boardwalk with him & take photos at The Stone Pony. (Flights & hotel included.)



つたない英語力を駆使して読むと「(多分)何かのチャリティオークション(もしくは多額の寄付)で一番になると、ブルースと一緒にアズベリーパークのボードウォークを一緒に散歩して、聖地ストーンポニーで一緒に写真が撮れる(ステージは観れないのか?)権利がもらえる」らしいです。しかも航空券とホテル宿泊券付き。

で?どうする?

どうもしません。


では来週の裏通り(あくまで予定)をお知らせします。

11月25日(月)・・・10:30~18:00
   26日(火)・・・10:30~
   27日(水)・・・10:30~
   28日(木)・・・10:30~ 
   29日(金)・・・10:30~
   30日(土)・・・未定

26日から次男坊の高校の中間考査が始まるので、送迎の時間がイレギュラーです。
多分ハンパな時間に迎えに行って、ハンパな時間から再開する感じになると思いますのでご注意ください。

※明日23日(土)はもしかしたら午後から戻って営業するかもしれません。                                                                                                                                                                                             

今さら『ジョーカー』

2019-11-20 10:55:47 | 映画
公開から既に一ヶ月。色々あってタイミングが合わず、昨日ようやく会いに行くことができました。今年一番と言っても過言ではない程話題になっているので、とことん言い尽くされている感があります。なので「何を今さら」とスルーして頂いても構いません。とりあえず未だにドキドキが止まらないので、日記的に書き残して(誰に向けて?)おきます。

他のアメコミ映画は一切観ない(イマイチ合わない)のに、クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』三部作がとにかく大好きで、その中でもやはり二作目の『ダークナイト』は、僕の映画人生でもトップ20に入る大好きな作品です。

今回敵役のジョーカーが単独で一本の映画になったのも、『ダークナイト』におけるヒース・レジャーの一世一代の名演技で作り上げられたジョーカーの存在があったからだと思います。

しかし今回の『ジョーカー』におけるトッド・フィリップス監督(『ハングオーバー』シリーズを作った人とは思えない)と、ホアキン・フェニックスが作り上げたジョーカー(になる過程のアーサー・フレック)は全く違うアプローチでした。

普通スピンオフ(流行の前日譚・後日譚も含む)の場合、観客のイメージを壊さないように(それがいつも成功するとは限らないけど)極力元ネタをなぞる方法を取りますよね。

しかも『ジョーカー』で挑んだのは、あの映画史上類稀な最強の悪役。そのイメージを一度バラバラにして、新しいジョーカー像を作った。まずはこの挑戦に敬意を表したいと思います。

とことん細かい人物描写に拘り、一人の寂しい青年がいかにして悪の権化になっていったかを、まるで70年代の映画のような色の抜けた感じの映像と、細かな音像と共に映し出していきます。
パンフに載っていた監督の言葉通り、まさにトーンは『タクシー・ドライバー』。アーサーの狂気に満ち溢れた行動も、『タクシー・ドライバー』のトラヴィスにそっくり。
そして重要な役どころ、人気コメディアン兼テレビ・ショウ司会者のマレーを演じたロバート・デ・ニーロは、まんま『キング・オブ・コメディ』の主人公の生き写しのようです。
他にも『狼たちの午後』の神経症的なジョン・カザール、『セルピコ』の堕ちていくアル・パチーノ、そしてもちろん『ダークナイト』で描かれた一昔前のゴッサム・シティの雰囲気を見事に再現(架空の街だから再現はおかしいかな?)等々、色々な過去の名作にオマージュを捧げつつ、全く新しいジャンルの映画になっています。


オープニングからおしまいまで一切「救い」というものがない、メジャー系作品としては稀有な存在。そして全編を支配する狂気。孤独。寂しさ。絶望感。
ここまで徹底してこれらを描かれると感服するしかありません。見事です。そんな映画僕は大好きです。
これがこの『ジョーカー』を観終えた直後の僕の感想です。でも絶対万人受けする作品じゃないよなぁ~というのも素直な感想です。
そんな不思議な人を惹きつける魅力に溢れた『ジョーカー』。続編にも期待できそうですね。

もう一つ、ふと思ったことがあります。

映画の終盤に、クリームの名曲「ホワイト・ルーム」が流れるシーンがあって一人嬉しくて口ずさんでいましたが、去年の大ヒット作『ボヘミアン・ラブソディ』でもクリームの「サンシャイン・オブ・ユア・ラブ」が流れるシーン(フレディが洋服を買いに行ってとき)がありました。
もしかしてクリームの楽曲を流すとその映画は当たるのかな?

んなワケないか(笑)


映画『ジョーカー』本予告【HD】2019年10月4日(金)公開

Bruce's 634-5789

2019-11-18 18:24:27 | ブルース・スプリングスティーン
Bruce Springsteen 634-5789


ブルースが長男エヴァンの母校(なんですね)ボストン・カレッジの何かのチャリティのため、8年ぶりに聖地ストーン・ポニーのステージに登場したようです。

何かしょっちゅうストーン・ポニーに出ているような気がしていましたが、8年振りとは。

Setlist:
1. 634-5789
2. Seven Nights to Rock
3. Darlington County
4. Spirit in the Night
5. Growin' Up
6. Because the Night
7. Two Hearts
8. Cadillac Ranch
9. Rendezvous
10. The Boy From New York City (featuring Layonne Holmes)
11. From Small Things (featuring Bobby Bandiera)
12. I'm on Fire
13. Waiting on a Sunny Day
14. Talk to Me
15. 4th of July, Asbury Park (Sandy)
16. Tenth Avenue Freeze-out
17. Dancing in the Dark
18. Born to Run
19. Rosalita
20. Detroit Medley
21. Twist & Shout
22. Thunder Road (solo acoustic).

Show over at 9:40pm.

約2時間全22曲のショウ。約半分の曲でマックスがドラムを担当したようです。

しかし何とも魅惑的なセットリストなんでしょう!『レッキング』ツアーで良く演奏されていたエディ・フロイド(ウィルソン・ピケット?)の名曲「634-5789」に始まり、後半はまるで『BITUSA』ツアーのような流れ。たまりませんね。

やっぱり死ぬまでに一度は聖地でステージを観てみたいです。NJも約30年行ってないし。

夢は叶えるもの。頑張ろう!!