昨日公開初日を迎えた『リスペクト』。素晴らしいの一言です。サントラも最高です。
映画は幼少期から伝説のニューテンプル伝道教会のチャーチ・コンサートまでの約20年を、濃厚に丁寧に描いています。
https://youtu.be/zMr3iaNURJU
しかし単にアレサの歴史をなぞるだけでは無く、裕福な家庭に育ち、厳格すぎる父親(フォレスト・ウィテカーが素晴らしい)からの束縛、よき理解者だったはずのテッド(ダンナ)からの度重なる暴力。それでも頂点に上り詰め、名声を欲しいままにしたのに何度も自分を見失い、それを”悪い虫”のせいにしながら酒に溺れていく(このシーンの迫力はトリハダもの)アリサ。華やかな世界に生きるナチュラル・ウーマンの話だけではなく、心に闇を持ったアリサの悲劇。信心深い家庭に生まれ育ったが故に信仰を捨てられず苦悩し、マーティン・ルーサー・キング牧師との交流を通じて、黒人解放を高らかに宣言する闘士でもあったアリサ。正直、とっても重たいテーマが盛りだくさんの深い映画です。波乱万丈ってこういう人生のことを指すんでしょうね。
先に公開された『アメージング・グレイス』で、あの時代に何故そこであのコンサートを(撮影隊も入れて)行うようになったのか?これも良く理解できました。この2本の映画は一心同体なんじゃないでしょうか?是非両方観ることをオススメします。
有名なアラバマ州フェイム・スタジオでの「貴方だけを愛して」のレコーディング風景や、あまりにも周りの男たちが自分を軽く扱うことにイラだち、オーティスの曲を姉妹と真夜中に作り上げた(コーラスの♪リーリーリーリーって、アレサのニックネームに引っ掛けたものだったんですね。曲作りも含め実際はどうだったんでしょう?)「リスペクト」誕生の瞬間~MSGでのステージなど、音楽的な高揚感に満ち溢れたシーンも満載ですが、アレサ役のジェニファー・ハドソンの「アレサにはとっても憧れているけど私はアレサにはなれっこない」的な”一歩引いた潔さ”が逆にとても良かったです。
作品を観る前は、個性の強いジェニファーが個性の塊のようなアレサを演じても『ドリーム・ガールズ』のようになっちゃうんじゃないか...と心配していましたが、杞憂です。
どうしても実在の人物、特に現代人を描くと「本人になりきらなきゃいけない」みたいな強迫観念が邪魔をしちゃうことが多い中、ジェニファーはとっても塩梅良くアレサを演じてくれていました。特にタイトル曲の歌唱シーンはカンペキでした。来年のアカデミー賞が楽しみです。
最後に。ネタバレを承知で動画をアップしましたが、コレってエンドロールで流れるんです。作者のキャロルはもちろん、大統領(オバマさん)まで泣かせる歌声って...
そして1カットだけジェイクとエルウッドと三人で撮った写真が流れます。号泣必至ですよ。あの映画のウラ話みたいなのも見てみたかったな。現在制作中とのウワサのBBのドキュメンタリーで紹介してもらえたら嬉しいですね。
そういえば3年前にアレサが亡くなったとき、彼女は「飛行機がキラいだから日本に来なかった」みたいな記事を見かけた記憶がありますが、劇中NY行きの航空チケットを貰って狂喜するシーンがありましたし、最初のヨーロッパ・ツアーの際はどうしたんでしょう?まさかヒッチコックのように船旅?
しばらくはアレサ・フランクリンの生涯を深掘りしていきそうな僕です。また観に行かなきゃ。
※シネコンで『リスペクト』上映のシアターの隣が4DXの場合はご注意ください。振動と重低音が漏れてきてウザいです。
あ、これって名〇ジャスコだけかな?
Aretha Franklin - (You Make Me Feel Like) A Natural Woman (Live at Kennedy Center Honors)
とりとめもなくダラダラと失礼しました。
映画は幼少期から伝説のニューテンプル伝道教会のチャーチ・コンサートまでの約20年を、濃厚に丁寧に描いています。
https://youtu.be/zMr3iaNURJU
しかし単にアレサの歴史をなぞるだけでは無く、裕福な家庭に育ち、厳格すぎる父親(フォレスト・ウィテカーが素晴らしい)からの束縛、よき理解者だったはずのテッド(ダンナ)からの度重なる暴力。それでも頂点に上り詰め、名声を欲しいままにしたのに何度も自分を見失い、それを”悪い虫”のせいにしながら酒に溺れていく(このシーンの迫力はトリハダもの)アリサ。華やかな世界に生きるナチュラル・ウーマンの話だけではなく、心に闇を持ったアリサの悲劇。信心深い家庭に生まれ育ったが故に信仰を捨てられず苦悩し、マーティン・ルーサー・キング牧師との交流を通じて、黒人解放を高らかに宣言する闘士でもあったアリサ。正直、とっても重たいテーマが盛りだくさんの深い映画です。波乱万丈ってこういう人生のことを指すんでしょうね。
先に公開された『アメージング・グレイス』で、あの時代に何故そこであのコンサートを(撮影隊も入れて)行うようになったのか?これも良く理解できました。この2本の映画は一心同体なんじゃないでしょうか?是非両方観ることをオススメします。
有名なアラバマ州フェイム・スタジオでの「貴方だけを愛して」のレコーディング風景や、あまりにも周りの男たちが自分を軽く扱うことにイラだち、オーティスの曲を姉妹と真夜中に作り上げた(コーラスの♪リーリーリーリーって、アレサのニックネームに引っ掛けたものだったんですね。曲作りも含め実際はどうだったんでしょう?)「リスペクト」誕生の瞬間~MSGでのステージなど、音楽的な高揚感に満ち溢れたシーンも満載ですが、アレサ役のジェニファー・ハドソンの「アレサにはとっても憧れているけど私はアレサにはなれっこない」的な”一歩引いた潔さ”が逆にとても良かったです。
作品を観る前は、個性の強いジェニファーが個性の塊のようなアレサを演じても『ドリーム・ガールズ』のようになっちゃうんじゃないか...と心配していましたが、杞憂です。
どうしても実在の人物、特に現代人を描くと「本人になりきらなきゃいけない」みたいな強迫観念が邪魔をしちゃうことが多い中、ジェニファーはとっても塩梅良くアレサを演じてくれていました。特にタイトル曲の歌唱シーンはカンペキでした。来年のアカデミー賞が楽しみです。
最後に。ネタバレを承知で動画をアップしましたが、コレってエンドロールで流れるんです。作者のキャロルはもちろん、大統領(オバマさん)まで泣かせる歌声って...
そして1カットだけジェイクとエルウッドと三人で撮った写真が流れます。号泣必至ですよ。あの映画のウラ話みたいなのも見てみたかったな。現在制作中とのウワサのBBのドキュメンタリーで紹介してもらえたら嬉しいですね。
そういえば3年前にアレサが亡くなったとき、彼女は「飛行機がキラいだから日本に来なかった」みたいな記事を見かけた記憶がありますが、劇中NY行きの航空チケットを貰って狂喜するシーンがありましたし、最初のヨーロッパ・ツアーの際はどうしたんでしょう?まさかヒッチコックのように船旅?
しばらくはアレサ・フランクリンの生涯を深掘りしていきそうな僕です。また観に行かなきゃ。
※シネコンで『リスペクト』上映のシアターの隣が4DXの場合はご注意ください。振動と重低音が漏れてきてウザいです。
あ、これって名〇ジャスコだけかな?
Aretha Franklin - (You Make Me Feel Like) A Natural Woman (Live at Kennedy Center Honors)
とりとめもなくダラダラと失礼しました。