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梵字は広くブラーフミー系文字に属する文字体系を指すが、俗に悉曇文字を指すこともある。
悉曇はサンスクリット siddhaṃ の漢字音写である。肆曇、悉談、悉檀、悉旦、七旦などの表記も行われる。この語は「成就する」という意味の動詞語幹 sidh の過去分詞 siddha が名詞化したもので、「完成したもの」「成就したもの」を意味する。法隆寺に残る貝葉サンスクリット写本の一葉には、“siddhaṃ” の表題で字母の一覧が記されており、 siddhaṃ の語がこの文字体系の字母表や、この文字体系そのものを指していたことが知られる。
インドではシッダマートリカー siddhamātṛkā(siddha 完成された mātṛkā 文字)の呼称が用いられた。言語のすべての音韻を表せる完備した文字体系であることを意味したのであろう。
「悉曇」が「吉祥を成就する」の意であるとか、「万徳の仏果を成就する」の意であるとか説かれることがある。
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伊舎那天
伊舎那天(いざなてん、いしゃなてん、Skt:Issaana)は仏教の天部における天神の名である。欲界第六天(他化自在天)の主。
『壒嚢抄12』に「ある説には、第六の魔王(第六天は他化自在天といい、そこに天魔である波旬がいるとされる)とは伊舎那天の事なり、即ち伊佐那岐尊、これなり」とあり、北畠親房の『神皇正統記』によると「ある説にイザナギ・イザナミは梵語なり、伊舎那天伊舎那后なりともいう」とある。
一面三目二臂の忿怒相、持物は右手に三叉戟、左手に杯で、牛に乗る姿につくられる。
帰命したてまつる。あまねき諸仏に。イシャーナ神に。スヴァーハー。
ノウマク・サマンダ・ボダナン・ロダラヤ・ソワカ namaḥ samanta-buddhānāṃ rudrāya svāhā
ナマハ サマンタブッダーナーン ルドラーヤ スヴァーハー
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