DG-D10IWPは、OSにWindows 10 Home 64bit、CPUに「Celeron N4100(1.1~2.4GHz、4コア4スレッド)、メモリにDDR4 SDRAM 8GB、ストレージに128GB SATA SSD、ディスプレイに10.1型(1,920×1,200ドット、マルチタッチ対応)液晶を採用している。新旧モデルを比較すると、CPUとストレージは高速化、メモリは2倍に増量、ディスプレイは大型&高解像度化されたことになる。価格は3万円上がっているが、基本性能は大きく向上したと言える。
【表1】raytrektabの新旧モデルの主要スペックを比較
raytrektab DG-D10IWP raytrektab DG-D08IWP
CPU Celeron N4100(1.1~2.4GHz、4コア4スレッド) Atom x5-Z8350(1.44~1.92GHz、4コア4スレッド)
GPU Intel UHD Graphics 600(200~700MHz) Intel HD Graphics 400(200~500MHz)
メモリ DDR4 SDRAM 8GB DDR3L-RS 1600 4GB
ストレージ 128GB SATA SSD 64GB eMMC
ディスプレイ 10.1型、1,920×1,200ドット(224ppi) 8型、1,280×800ドット(189dpi)
OS Windows 10 Home 64bit
サイズ(幅×奥行き×高さ) 約245×176×9mm 約214×128×10.1mm
重量 約657g 約400g
デジタイザペンは従来モデルと同じくWACOM Feel Technologyを採用した筆圧検知4,096段階のものだが、低遅延タイプの最新型に変更されている。なお保証外の使い方となるが、WACOM Feel Technologyを採用している他社製デジタイザペンも利用可能だ。筆者はSamsung製スマートフォン「Galaxy Note8」のSペンで描画できるのを確認した(保証するものではないので自己責任でご利用いただきたい)。
インターフェイスはUSB-C化、指紋認証センサーも搭載
DG-D10IWPのサイズは約245×176×9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約657g。「11インチiPad Pro」のサイズが約247.6×178.5×5.9mm(同)、重量が約468gなので、持ち比べるまでもなくDG-D10IWPはズシリとした重量を感じる。厚みもiPad Proより3.1mm多いが、そのぶん剛性感がある。多少ラフに扱っても筐体が曲がってしまうことはなさそうだ。
ディスプレイサイズは10.1型で、解像度はWUXGA(1,920×1,200ドット、224ppi)。表面処理は光沢で、未開封の貸出機には到着時点で光沢液晶保護フィルムが貼られており、パッケージ内にはもう1枚の「手書き風液晶保護フィルム」が同梱されていたが、製品版でも同様のようだ。なお、ディスプレイ用強化ガラスのメーカー名、製品名は公表されていない。
インターフェイスは、USB Type-C 3.0(最大5Gbps、USB Power Delivery、DisplayPort 1.2)、ヘッドフォン/マイクコンボジャック、microSDメモリカードスロット(最大128GB)、キーボード接続専用端子を用意。標準アクセサリとして「カバータイプキーボード(4,000円)」、「USB Type-Cハブ(3,000円)」が用意されている。この標準アクセサリについては既報の記事(ドスパラ、筆圧4,096段階のワコムペンつき10型Windowsお絵かきタブレット)を参照してほしい。
背面には500万画素、前面には200万画素のカメラが内蔵されており、ディスプレイ下部にはWindows Helloに対応した指紋認証センサーが用意されている。なお、この指紋認証センサーはロック解除専用で、Windowsキー(ホームボタン)としては機能しない。
バッテリ駆動時間は約7時間を想定。バッテリ容量は製品公式サイトに記載されていないが、「powercfg /batteryreport」コマンドを実行したところ、DESIGN CAPACITY、FULL CHARGE CAPACITYともに30,400mWhと表示された
パッケージには本体以外に、手書き風液晶保護フィルム、ACアダプタ、ワコム製デジタイザペン、説明書、「CLIP STUDIO PAINT DEBUT(シリアルコード)」が同梱されている。パッケージには女性キャラクターが描かれている。永久保存したくなるほど可愛らしいパッケージだ。
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