北の旅人

旅行や、ちょっといい話などを。そして、時には言いたいことを、ひとこと。

1956-「14歳の心象風景」<55>

2010-03-06 07:22:28 | Weblog

<俳句>

寒々と ふけゆく夜に スズの音

ストーブを かこみて遠き 春を待つ

本を読む 外ははげしい 吹雪かな

(K・T)

スキーのり ああおもしろい スキーのり

(S・T)

ねこやなぎ もうすぐ芽を出す 雪の中

インクをば 青く手につけし ローラーおす

(O・T)

文章を 作る楽しさ 手にローラー

春ちかし 川の流れる 音がする

いやだなあ 先生の目が光る 学期末

四時間目 そっとべんとう さわるかな

卒業生 目になみだを ためるかな

昼寝をし 春の目ざしに 目がさめる

(M・K)

                              ☆                 ☆

54年前の中学2年生のクラス文集を、こうして整理してみて当時の事を色々な形で思いだした。

中でも、やはり若くして逝った仲間のことだ。彼らの作品を読みながら、一人ひとりを思い出し、また、こんな事を思っていたんだなと、何とも言えない想いに駆られた。改めて、ご冥福をお祈りしたい。

そして、若者の感性というのは、何と素晴らしいものかということも、改めて感じた。

                 (1956-「14歳の心象風景」 完)