(北海道 羊蹄山 1893m えぞ富士とも呼ばれる。数年前、ここでも事故があった)
東京理科大学のワンダーフォーゲル部員4人が、北海道日高しかし山脈でテントごと鉄砲水で流され、3人が死亡するという痛ましい事故が起きた。これに関して、一番気になったのが、関係者のコメントだ。
同大学のS神楽坂地区学生部長の「無理な登山とは思っていない。アクシデントであり、残念な気持ちでいっぱいです」「個人的には経験のある外部指導員がいないのも問題があったのかなと思う」などとコメントしている。(読売新聞8/20日)
また、ただ一人助かった部員は「増水は想定していたが、あまりに急だったので対処しきれなかった」と話している。(北海道新聞8/20日)
しかし、事故現場に詳しい地元山岳連盟の会長は「日高山系は、鉄砲水が発生するたなら、のは珍しくない。登山計画を立てる際の下調べの段階で、地元の山岳会に問い合わせるなどしていれば、事故は防げたのではないか」と語っている。(北海道新聞8/20)
また、北海道の沢登りのガイドブックを出している専門家は「学生たちは15日の天気予報を確認していたなら、尾根を下るべきだった。ペテガリ岳から先は上級者コース。悪天候なら私は行かない」と指摘している。(読売新聞8/19日)
こうした、地元の専門家などの話しを総合すると、やはり事前のリサーチ不足などがあることは明らかであり、指導者に経験者がいなかったことなど、学校側も学生たちも謙虚に耳を傾けるべきだ。
日高山系では、この夏7、8月の2か月間で43人が遭難しており、例年の2倍だという。つい最近も、やはり日高山系幌尻岳近くの川で女性4人が流され、1人が亡くなった。
昨年は、大雪山系トムラウシ山で低体温症となり、8人が亡くなった。いずれも、本州の登山客だ。北海道の山は1000~2000㍍級だが、気象条件は本州の3000㍍級に匹敵すると言われる。厳しい山だという認識を持つべきだ。
とくに、最近は「中高年の登山ブーム」などという言葉が聞かれ、ツアー会社も多くのコースを設定しているが、北海道の山を決して甘く見ないでほしい。そして、痛ましい事故を、これ以上起こさないように願いたい。