北の旅人

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まったくの「ピントハズレ」 小沢氏の代表選出馬

2010-08-22 11:03:01 | Weblog

走り出す側近 

「参院選で(政権に)ノーの結論が出た。新しい体制、新しい顔で政権基盤を安定させるべきだ。危機打開には小沢さんがよいとの声が広がりつつある」

小沢氏の側近、山岡賢次副代表は21日のTBS番組で、こう指摘した。小沢氏の周辺で小沢氏の代表選出馬への期待感は高まる一方だ。22日からは都内で若手議員が多数参加する「小沢一郎政治塾」が開講し、25日に小沢氏自身が講演するが、山岡氏はこの後に小沢氏に出馬を要請する考えも示した。小沢グループの中堅議員は「このためにサポーター票も集めた。負けることはほぼあり得ない」と意気込んでいる。(産経新聞 8/21)

 

この山岡氏の発言、何と言う詭弁だろうか。参院選でノーの結論が出たのは、菅総理の消費税発言だけではないのだ。小沢氏、鳩山氏のカネの問題、普天間問題の迷走、高速料金無料化・子ども手当・農家への個別補償など、財源確保の見通しがない中でのバラマキなどが、国民からノ―を突き付けられたのだ。

 

にもかかわらず、今また、高速無料化で経営が厳しい、バス・フェリーなどの公共交通機関を支援するために、400億円の予算要求をするのだという。もう、いい加減にしてほしい。場当たり的かつ国民に媚を売る政治では、国が立ち行かなくなる。

 

責任をとって辞めた小沢氏が一体、新しい顔なのか?

この理屈には笑うしかない。国民のほとんどが、小沢氏のカネの問題について説明責任を果たしていないと思っている。また、今までの傲慢極まりない政治手法についても、決して認めていないのだ。

 

ましてや、民主党の代表=総理大臣など、とんでもない。危機打開どころか、こんなトップリーダーが誕生することが、日本にとって最大の危機となるのだ。側近と言われる山岡氏をはじめ、この程度の現状認識しかないというのも、何とも情けない話だし、如何にレベルの低い側近しかいないかということだ。まったく、国民目線には程遠く、党内の権力闘争に明け暮れているとしか思えない。

 

菅総理にしても、小沢氏に対して「しばらくは静かにしていてほしい」と、腹をくくったのかなと思いきや、選挙に負けた途端、「小沢氏にお詫びしたい」などという始末。まったく情けない。

 

鳩山氏もまた、「次の選挙には出馬しない」「総理を辞めた者は、政治権力を行使してはならない」などとカッコイイことを口走っていたが、早くも、「来年の3月まで、じっくり時間をかけて後援会の皆さんの意見を聞いてから次の選挙のことを考えたい」という有様だ。軽井沢の別荘に、大勢の議員たちを集めて勢力を誇示しているが、何をか況や、である。鳩山氏の本質は何も変わっていないのだ。


 
こうした、党内の状況を、国民目線で理解している人たちももちろんいる。したがって、遠からず、小沢グループと一線を画し、別れるという事態になるだろう。自民党も、生まれ変わって政権の一翼を担わなければ、これからの日本はブラックホールに向かって一直線だ。

 

政治家は、今こそ、龍馬が言ったように、また、それを実行したように、覚悟を決めて日本のために汗を流してほしい。