9日目。9:00 大船渡港 入港。
穏やかな湾内だが、海岸に近づくにつれ、
まだまだ震災の復興途上であることを実感させられる風景が広がっている。
「にっぽん丸」の入港は、通算19回目。
「綾里(りょうり)大権現」の勇壮な舞いと、
大船渡商工会議所女性会の太鼓演奏で出迎えてくれた。
綾里大権現の獅子頭の大きさは、2m四方、重さ200kgで、
「踊る大権現」として日本一を誇る。
船から連絡バスで、代表的な名勝地「碁石海岸」へ。
大船渡市出身の歌手・新沼謙治の歌碑。
展望台からは、大自然が造り上げたリアス海岸の絶景を楽しめる。
緑の松林と青い海を眺めながらの遊歩道も、また良し。
世界13ケ国550種の椿を一堂に堪能することが出来る「世界の椿館」
ちょうど、「碁石海岸観光まつり」の開催中で賑わっていた。
船内では、大船渡の郷土芸能「道中踊り」が披露されていた。
岸壁上では、水産のまち大船渡らしく、
「恋し浜帆立」の炭火焼きが振る舞われた。美味い!
出港セレモニーでは、岩手県立大船渡高等学校吹奏楽部の皆さんの演奏も。
ここ、大船渡では、見送りの皆さんは黄色いハンカチを、
送られる私たちは黄色いテープで別れを惜しむのだという。
何故なのかは聞きもらしたが。
多くの皆さんの、心のこもったセレモニーは、心に沁みた。
夕食は「端午の節句御膳」(和食)。こうした心配りは嬉しいものだ。
船旅は、ゆったり出来るのが醍醐味の一つ。
夜のメインイベントは、民謡のコンサート。
この日は、寄港地が東北とあって、北日本の民謡が中心だった。