北の旅人

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1956-「14歳の心象風景」<34>

2009-12-04 16:59:08 | Weblog

<作文>
             冬の音
                      (M・M)

「また今日は零下何度と、今日は今年になっての最低の温度でした」などというラジオや新聞で聞いたり見たりして、本かく的な冬がやってきたことが感じられます。

街の洋品店には冬物のオーバー、ジャンパー、手袋、セーター、足袋、首巻など冬に関係のふかい物が、今日この頃が見られます。雪のスポーツであるスキー、スケート熱は全国でも大変なもので、その事を耳にすると、一段と冬だなあと感じられます。

また、今年は冬山に登山をするのが流行している反面、遭難する人も何だか急に多くなってきて、僕にはわざと遭難しに行っているようにさえ思われます。遭難した人の親は本当に何ぼ泣いても泣ききれないでしょう。

せっかく苦労して今まで育ててきて、やっと役に立つようになってから、ぽっかりと死なれては今までの苦労が水のあわになるばかりでなく、それがもとで親の方まで悲しみのあまり病気になったり、その他、色々の障害を与えるような結果を引きおこすようになります。こういう事は、冬でなければ見られないようなことです。

冬は寒く、とかく家に引っ込みがちですが、雪に親しみ、雪を利用して北海道の長い冬に楽しみながら愉快に過ごしたいものです。ところが、今は暦の上では、立春。もうすでに春になっているのですが、ここではまだ春は遠いようです。

ピン、ピンとはねあがる水樽、月夜の雪、きしむ下駄の音など、冬のきびしい寒さをあらわしているようです。又、窓ぎわにさがるツララなどは、何ともいわれない冬の感じです。

            ☆         ☆

 50年以上前に、「親雪、利雪」の必要性に着目していることに驚く。確かに、「さっぽろ雪まつり」が始まったのが1960年(昭和25年)だから、そんな空気が出始めていたのだと思う。

第一回の「さっぽろ雪まつり」は、札幌市・札幌観光協会が主催し、地元の中高生が6基の雪像を作った。会期は1日たけだった。それが、今では、約290基の雪像がつくられ、7日間で200万人以上が訪れるまでになった。冬のイベントとしては世界的なもので、外国からも4万人以上がやってくるという。

私たちも、中学一年生のとき、校庭に大仏さんの結構大きい雪像をつくった記憶がある。今や、北海道では、多くの市町村で、雪像、氷像が冬まつりの目玉として観光客などにも喜ばれている。



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