「改訂 水戸の町名」で、金山に関係していて金の字がついたらしい小字(こあざ)名を集めてみました。水戸では全隈(またぐま)町と木葉下(あぼっけ)町にそうした地名が集中していて、ほかの地区にはないようでした。金山は、佐竹氏の時代に主に発掘されたようで、徳川氏の時代には枯渇したようです。豊臣秀吉政権下の有力大名だった佐竹氏は、秀吉の重金政策に従って、発掘した金を納めたようです。また、水戸城や城下の整備、朝鮮出兵などのためにも金は必要だったのでしょう。佐竹氏が徳川家康によって秋田に転封になって以降、金がとれなくなったということで、佐竹氏は秋田へハタハタ、美人などと同様に、金を移してしまったなどという伝説があるそうです。佐竹氏が水戸城を支配した期間は、12年くらいと短かったようですが、佐竹氏が発掘した金にちなむ地名は長く残ったようです。写真は木葉下町にある金山跡の史跡(36°25'17.7"N 140°21'50.3"Eあたり)です。
全隈町
金洗沢(かねあらいざわ)
金井尻(かないじり)
金山後(かなやまうしろ)
金山後久保(かねやまうしろくぼ)
金山台(かねやまだい)
木葉下町
金洗沢(かねはらざあ)
金山(かねやま)
金山ヤシキ入(かねやまやしきいり)
金山台(かねやまだい)
金山久保(かねやまくぼ)
金山後(かねやまうしろ)
金山後久保(かねやまうしろくぼ)