ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸のなまこ壁(1)

2020-07-24 21:15:50 | 水戸

 水戸では土蔵があまり多くないようで、かわって石蔵が目立ちます。その少ない土蔵の中で、たまに、なまこ壁を見ることがあります。今回はそのいくつかです。土蔵は雨と火事に強くなければなりませんので、特に下側は、表面に瓦を並べ、その継ぎ目に厚く漆喰(しっくい)を盛り上げて塗るという、なまこ壁という手法がとられたようです。こうして見ると、水戸では瓦は斜めにはり、漆喰は白くするのが一般的のようです。なまこ壁の「なまこ」という言葉は、盛り上げて塗る漆喰の形が海鼠(なまこ)に似ているのでつけられたようです。

 

 

旧法宝蔵(六地蔵寺 六反田町767)
 恵範(えはん)が集めた仏典を、後世の徳川光圀が保存するためにつくった蔵のようです。現在は、新法宝蔵がつくられていて、中身は移されているいるようですが、かつての蔵の雰囲気は残されているようです。

 

 

中崎家住宅(鯉淵町2897)
 中世以来この地に住んだ地侍で、その後農家になった中崎氏の館は、現在、国の重要文化財になっていますが、周囲に堀があるので、今でも堀の内という屋号でよばれているそうです。その家にある土蔵のなまこ壁です。

 

 

堀町
 写真では見えませんが、屋根のてっぺんなど、装飾的につくられた土蔵のようです。

 

 

全隈(またくま)町
 この蔵は、漆喰が装飾的にもられていて、なかなか見ごたえがあります。

 

 

五平町
 柱ごとに狭くなまこ壁がつくられています。

水戸の土蔵(2)


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