弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

あの日わたしは 大阪にいて 出廷したのに 誰も来ず

2025年01月16日 08時06分54秒 | 裁判
忘れられないあの日から今日で30年。
私は、翌朝一番の大阪地裁での口頭弁論に備えて、大阪駅前の丸ビルのホテルの上層階に前泊していた。
それが裏目に出て、深夜に大地震に遭遇することになり、テーブル上のテレビ等が落ち、慌てて螺旋階段を走り降りて外に避難した。
朝になって、割れた窓ガラスが散乱する道路を歩いて大阪地裁の法廷に一番乗りしたが、裁判官も他の弁護士も出廷できず、連絡も付かないとのことで、期日変更も正式にされないままに事実上の延期となった。
せっかくなので、たまたま私選弁護を担当していた被告人との接見に、大阪拘置所に向かった。事態の深刻さを知ったのは、待合室のテレビでニュースを見た時だった。
帰りは新幹線が全面不通となっていたが、何とか運転再開した近鉄特急で名古屋まで帰ることができた。
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