弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

臨時国会 確認訴訟 どうすりゃいいのさ 下級審

2023年09月15日 18時15分25秒 | 判決どどいつ
遅ればせながら、今日の朝日社説から。
「国会召集義務 議論封じは許されない」より引用。
https://www.asahi.com/articles/DA3S15741877.html

「最高裁は、議員が臨時国会の召集を受けられる地位の確認を求める訴えについて、地裁や高裁の判断を覆し、裁判で争える事柄であること自体は認めた。今後、内閣が召集要求に応じないときに速やかに議員が訴えれば、裁判所が救済する可能性もある。」

確かに理論上はそうだが、次に同様の召集拒否があったら裁判はどうなるのか、シミュレーションしてみよう。
まず、臨時国会の召集請求をした野党議員らが、東京地裁に召集請求から20日経過後直ちに臨時国会を召集すべきことの確認訴訟を提起したとしよう。
しかし、そもそも行政訴訟においては仮処分が認められておらず、判決では間に合いそうにない。ちなみに、逆に執行停止に対しては内閣総理大臣の異議という強力な対抗手段が認められている。
仮に一審判決が極めて迅速に出たとしても、被告が徹底抗戦しようとすれば、控訴・上告をして判決確定を引き延ばすことができそうである。
これに対して、原告や裁判所側に何か対抗手段があるのかどうか。
そこまで考えて判決理由中で具体的な方法を提示しなければ、理論的に裁判を認めたところで、画餅に過ぎない。現時点では確認の利益がないから訴えは不適法などという多数意見は、下級審に対しても無責任というほかない。

厳戒態勢 道頓堀に やっぱり飛び込む「アレ」がいる

2023年09月15日 08時58分42秒 | 大阪
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230915/k10014196141000.html

あれだけ警備しても飛び込むとは。
こうなったら道頓堀の水を抜いて、下にトランポリンを置くしかなかろう。

アレをアレして アレせにゃならん 18年ぶり「アレ」だから

2023年09月14日 21時08分50秒 | スポーツ
「道頓堀の戎橋を封鎖して飛込阻止せにゃならん」を岡田監督語に翻訳。
https://www.daily.co.jp/tigers/2023/09/14/0016810750.shtml

中日のみが「反対意見」最高裁の 存在感?

2023年09月13日 12時43分58秒 | 裁判
中日・東京新聞の今日の社説
「国会不召集判決 民主国家といえるのか」
https://www.chunichi.co.jp/article/768059
何と他の全国紙の社説は全てスルーだった。
批判的にせよ社説で取り上げてもらえるだけでも、良しとしなければならない。
半年前のマイナンバーカード判決もそうだったが、最高裁が合憲判決を出したところで、大きなニュースにすらならなくなった。
「犬が人を噛んだ」ニュースと同様の扱いだ。
これでいいのだろうか。

「反対の賛成」と 言いたくもなる「これでいいのだ」最高裁

2023年09月12日 22時22分01秒 | 判決どどいつ
今日の最高裁判決の宇賀反対意見から。
https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=92353

やはり憲法・行政法の解釈適用に関しては、その道の専門家である宇賀克也最高裁判事に期待するほかないことがますます明らかになった。
なぜか、バカボンのパパを思い出してしまった。
お役目ご苦労なことだ。

お取り潰しか?「大阪高裁」裁判長が 不在の部

2023年09月11日 17時53分11秒 | 大阪
今日時点の大阪高裁民事部の配属表。
第6民事部の部総括裁判長が昨日限りで定年退官したのだが、後任がおらず、第3民事部の裁判長が兼務する形になっている。
もちろん、陪席裁判官2人だけでは、法廷は開けない。
実は、東京高裁刑事部は、12部まであるが、実際には10か部しかない。控訴事件減少により、7部と9部が閉鎖されたからだ。
最近は、東京地裁民事部でさえ、同様の事例があるという。
とても心配だ。

今よみがえる 告発ビデオ お待たせしすぎた「北公次」

2023年09月10日 00時14分16秒 | テレビ
今夜のTBS「ニュースキャスター」から。
約35年前の告発ビデオが、注目を浴び、注文も殺到している。

八つ当たりして 揚げ足取って 尻馬に乗る 国民性

2023年09月09日 09時11分58秒 | 世相
https://bo2neta.hatenablog.com/entry/2023/09/08/090817

全く同感。
同様の被害を受ければ尚更そう思うだろう。
そして、一度決めたら途中で間違いに気付いても引き返せず、突き進んでしまう。
裁判所にもそんな部分が目立つようになった。
こんな日本人はイヤだ!

どうするどうなる「ジャニーズWEST」社長の名前は 東山さん

2023年09月08日 07時07分03秒 | テレビ
社名を変えると他に「関ジャニ∞」等のグループ名も変えざるを得ないという問題はあろう。
しかし、元々ジャニーが作った少年野球チーム名が社名の起源なので、無関係などとは到底言えない。
いっそのこと、白浜アドベンチャーワールドのパンダのように、新社名と関係する新グループ名を一般公募してはどうか。

「都会風」など 吹かさぬように! 「先輩風」を 吹かす町

2023年09月07日 08時17分57秒 | 世相
昨日の中日新聞夕刊の一面トップ記事より。
https://www.chunichi.co.jp/article/763589
全国各地で移住者に対する「村八分」事件が起こり、裁判所に持ち込まれている。
私も大分地裁本庁で一件担当したが、中津支部には全国的に報道された事件が係属していた。
私が判決したのは、別府市内の共同温泉付きマンションで、湯温が高すぎてヒートショックの危険があると問題提起した新入居者の医師が、共同駐車場の使用を禁止されたという事件だった。
確かに、別府温泉は湯温が高いことが有名で、加水しない「源泉掛け流し」を前提に、お金をかけずにどうやって適温まで下げるか工夫を凝らしているが、これはさすがに問題だった。

「裁判員」への 傍聴ツアー そうだ京都か 奈良、行こう。

2023年09月06日 00時30分28秒 | 裁判
昭和時代の大きな裁判では、報道機関のテント村が付き物だった。
久しぶりに裁判の生中継を見た気がする。

口頭弁論 開かぬままに 先にありきの「主文」読む

2023年09月05日 00時11分44秒 | 裁判
そもそも全ての判決は「結論先にありき」である。現に判決本文の冒頭には「主文」が記載されており、その後に「事実及び理由」欄が続く。
しかし、既に結論が分かっている状態で、判決期日を当事者に知らせて言い渡すことの当否は、長らく議論されてきた。
結局、平成初期の民事訴訟法改正に伴い、最高裁も口頭弁論を開かないまま判決期日を指定し、上告棄却判決を言い渡すことが通例になった。しかし、それまでは判決期日を知らせないまま、いきなり上告棄却判決を言い渡していた。原判決を破棄するためには口頭弁論を開かなければないので、開かずに判決期日を通知すると、判決内容が言渡し前に判明してしまうからである。
現行民事訴訟法では、事件の重要性を認めて上告を受理した上で、決定ではなく判決で決着を付ける以上、たとえ、上告棄却判決になるにしても、口頭弁論くらいは開いて上告人の言い分を聞いてはどうか、そんな意見も当然あり得るところだろう。

坂本龍一・サザンも立った!「神宮」開発「包囲網」

2023年09月04日 06時57分55秒 | 世相
私が、サザンオールスターズ・桑田佳祐を深く尊敬している理由の一つは、楽曲の良さもさることながら、芸能人であるにもかかわらず、政治的なテーマを避けず、時折、一種のプロテストソングを発表し続けていることだ。
今度の曲も是非、配信を購入して持ち歩きたい。

https://news.yahoo.co.jp/articles/084fe7f26781ad3335f3c2f7f6b0eab76e8d36e8

どうする都知事

玉木がんばれ!負けるな玉木!国民代表「柔術」の

2023年09月03日 08時16分53秒 | スポーツ
変わり映えしないあの党代表の話ではない。

玉木宏 柔術の世界大会出場
1勝を挙げるも2戦目で敗れる
(スポニチアネックス)
https://news.yahoo.co.jp/articles/92d670ea25f6891fa9cb08ed359a1c40fa7a6227
大アッパレ!だ

控訴審との 見解の相違「連絡してね」と 言われても

2023年09月02日 00時10分27秒 | 裁判
志摩市医療助成 収入認定は違法 地裁判決
(三重 | 毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20220618/ddl/k24/040/144000c
約1年前に私が言い渡したこの判決は、名古屋高裁であっけなく取り消された。津地裁裁判長としてのこれまで2年5か月間において、控訴審で覆された唯一の合議判決である。

ちなみに、私の単独事件でも、控訴審で覆された唯一の判決の事案は、同様に三重県内のある自治体を敗訴させた国家賠償請求訴訟であった。

こういう場合、原審裁判官には速やかに控訴審判決が、問合せ先として控訴審の主任裁判官の名が記された送り状を添付して届けられる。
私も名古屋高裁で主任裁判官として日照権裁判で原判決を変更した際、原審裁判官から問合せのメールを受けて、意見交換をした経験がある。それはそれで有益な場合もあろう。

しかし、本件のような見解ひいては価値観の相違に起因する判断の逆転の場合、控訴審に連絡を取ったところで平行線をたどり、場合によっては喧嘩別れになることが目に見えている。異例ではあるが、本件については、いずれ原審裁判長として、控訴審判決に反対する評釈を書きたいと思っているほどである。
ちなみに、控訴審の裁判長は私と同期だが、間もなく東京高裁部総括に御栄転されている。