Gorbyharp

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ディミニッシュ・チューニング

2010-12-12 | ハーモニカ
スズキのオーダーメイドでディミニッシュのハープを注文してみました。ハープは、選べるので、Fire Breathに。市販のものよりウッドの部分の仕上がりが良いです。たまたまなのかオーダーメイドだから丁寧なのかわかりません。自分で作るのは、大変なのでスズキに頼んだ方がいいと思います。

ディミニッシュは、1本でどのキーの曲も吹けるという便利なハープなのです。ない音を吸い音ベンドで出せるようになってます。だから、注文する時にどのキーにするか迷うかと思いますが、どのキーでもいいのです。考え方としては、「どの音で始まるハープを注文するか」です。私は、自分で考えて注文するとわからなくなるし、間違える可能性があるので、山口牧さんのHPの表を見ながら注文しました。

牧さんのHPに載っていた表がDのディミニッシュだったので、私もDを注文。注文の時、要望を書く欄があったので、Dディミニッシュの略字の「dim D」とボディに印刷してもらえるか聞いてみましたが、ダメでした。結果、キーの書いてないハープが届きました。だいたい注文から1ヶ月以内で完成。

さて、ディミニッシュの感想ですが…

<第一印象>
「だまされた~」

<だれにすすめる?>
ベンド・フェチの人
ハープを1本しか持ちたくない人

<とんだ副作用>
クロマチック・ハーモニカを吹く時に今まで、自分の中になかったフレーズが自然と出てくるようになった。
(たぶん、ディミニッシュの変な配列を吹いてるうちに脳みそのどこかのスイッチが入ったんだと思う)

<注意事項>
はじめのうちは、非常にストレスがたまります。

まあ、一般的には、おすすめ出来るハープではありません。ただ、世界的に見てもプレーヤーは限られてますし、人と違ったことをやってみようという人には、いいかもしれません。遊びの段階ならいいのですが、音楽として成り立たせるのは、非常に大変です。

<最後に吹き方のヒント>
1吹き、1吸い、2ベンド、2吸い、3ベンド、4吹き、4吸い、5吹き
1ベンド、2吹き、2吸い、3吹き、3吸い、4ベンド、5吹き、5ベンド
1吸い、2ベンド、3吹き、3ベンド、4吹き、4吸い、5ベンド、5吸い
(数字は、穴番号)

一番上に書いた吹き吸いの順番で演奏するとメージャースケールが吹けます。一番上は、1番の穴の吹き音から始めた場合(Dのディミニッシュの場合、Dのスケール)。2番目は、ベンドからはじめた順番(Ebのスケール)。3番目は、吸い音からはじめたもの(Eのスケール)。

この3パターンを覚えるとあとは、穴をずらすだけで違うキーも吹けます。つまり、2番の穴の吹き音から始め、一番上の吹き吸いの順番で吹くとFのスケールが吹けるのです。だから、このメカニズムを理解すると意外と上達が早いかもしれません。

では、健闘を祈ります!