Sydney Yajima


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この20年で日本が失ったもの

2011-02-21 01:43:21 | Weblog
この20年。
1990年にはあったが、2011年にはないもの。
それは なんだろう?

1990年にあったのは、お金。高い日経平均。土地神話。1キャラット以上のダイアにルイ ヴィトンのバッグ。それに、新しい大型車。

などなどといろんなものが浮かんでくるが、そのどれも、違う。
そんなものではない。

もっと 精神的というか、町の中に漂っていた雰囲気というか、人の顔つきとか、元気 反応や、それに、力強さ
ひとことで言えば、やってやるぞ という気概のようなものが あったのではないだろうか?

じっとしていられない若者がたくさんいた。
もちろん、今でもそういう若者はたくさんいると思うけれど、それにしても、そのエネルギーや圧倒するような馬鹿さ加減には、あきれるほどの純情さと同時にもろさもあり、泣き笑いのドラマもあった。

ただ、それにしても、元気があった。
街には今も人があふれているかもしれない。
しかし、その人が少しずつ 少しずつ 元気がなくなっていっている。
そんな気がするのは、私だけだろうか?

日本の少子化で 日本人の人口が将来減ってしまうとか、年齢の層が定年退職者の数が増えすぎて逆三角形になってしまうなどということが、盛んに言われているが、こんな問題は 直ぐに解決する。
まだまだ 日本には1億人以上の人間が住んでいるんだし、老人と言われる人のほとんどは、まだまだ元気で働ける。ならば、働いて、65歳で、定年だと老け込んでしまわなければいい。

それこそ、気持ちの持ちようだろう。
ただ、もちろん、問題はある。
たとえば、こんな問題。
農村が過疎化して、農家がうまく経営できない。老人には重労働ができないからだ。

こんな、場合はどうすればいいのか?
当たり前のことだが、農業はひとつの産業である。それも食料を支える国の基幹産業なのだ。オーストラリアが洪水でやられ、中国が旱魃になり、ロシアでは小麦の収穫高が大幅に下がっている。こんなとき、日本人が食の確保を考えなければならないのは、自明の理だ。
ならば、産業であるという基本に立ち返って考えれなければならないはずだ。
産業のもっとも重要な部分は、経営が成り立つかどうかである。
平たく言えば、儲かるかどうかなのだ。
ならば、いままで儲けることをしっかりと実践してきた、トヨタのOBや、松下のOBたちの知恵を借りればいい。そこで、いかに効率を上げて、産業としての農業をするかということを、根本的に見直して発展的 建設的なあらたな農業を、産業としてやるべきである。
そのために、産業なのだから、株式上場して、きちんとした会計報告と将来のプラン、さらには、R&Dや、会社のHRの充実とキャリアプランなど、あらゆる細部を充実してこそ、大きな発展が望める。もちろん、農家の長年の勘や実績は十分に、活用しなければ出来ない相談だが、消費者の動向と、市場の求めているものとの乖離も、あるいは、メード イン ジャパンの安心食生活というブランドも含めて、見直せば、大きなビジネスチャンスになることは、間違いないのである。
もし、今の若者に、これをやってみようという気概があるならば、まず、産業界でかつて活躍したOBたちを訪ね、温故知新から、始めてみるのも おもしろいかもしれない。

それにしても、大事なポイントは、ここでも 気概なんだな。