Sydney Yajima


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タッチ グラウンド

2011-11-16 17:04:09 | 政治
アメリカのオバマ大統領が キャンベラに到着した。
現在、ライブで、その式典の様子を流している。

軍隊の楽団が、決められた楽曲を順番どおり流し、オバマ大統領は、剣を捧げ持った軍人に誘導されて 整列する軍人たちの前をゆっくりと歩く。

アメリカからやってきた 黒人の大統領に最大限の敬意を払う オーストラリアの白人たちを見て、私は この人種差別のきつい国の人間たちがどう感じているのかを 考えざるを得なかった。
人種差別は、かなり深い確執を伴っているものなので、表面上はにこやかであろうとも、内面は怒りで満ち溢れている場合もある。

オーストラリアがこの影響で ひと皮むけることが できるか、あるいは、同じなのかは、希望的観測をもって、むけていくほうに、賭けたい。

人種差別というのは、とても難しい。

しかし、今回は人種差別を超えて アメリカとオーストラリアが共同戦線をはらなければならない 理由があったのである。
それが、対中国だ。

ピョンヤンに行った日本人観光客が、「聞いていたイメージと違って、あちこちに物品があふれていた」と言う。
中国から多くの投資を受け入れ、そして北朝鮮は多くの資金を手に入れた。
そして、レアアースを武器に今後、中国と組んで 発展しようとしている。
ウラニウムは世界でも有数の埋蔵量を持っている。
もし北朝鮮が 核爆弾の量産に成功したら、パワーバランスは一気に崩れる。日本は、とても安心していられる状態ではなくなるのだ。

北朝鮮が中国の投資を受け入れたことで、今後、属中国化となっていくと、韓国はさらに厳しい状況に追い込まれる。
韓国の経済の脆弱さは、韓国人自身 理解していない。
韓国のウォンが不当に安く取引されているが、これは、いずれ、大きな転換期を迎えるだろう。
今の韓国経済が 安いウォンに支えられて輸出によって成り立っているのであれば、同じく安い製品を大量に作って輸出するという戦略をもつ、中国の存在が大きなライバルとなるだろうし、中国を相手に、同じ戦略で競争したならば、韓国には勝てる要素がないのである。なぜなら、人口 国内消費 それに、投資資金の違い、さらには、国土の広さなどなどを考えると、韓国の企業の多くは、なにひとつ、そう、まったく なにひとつ、である。勝てる要素がない。
今までならば良かった。韓国は、対中輸出を増やすことによって生き残ろうなどと、考えている企業もある。しかし韓国の評判は、中国でとても悪い。特に、中国人の誇りである文化を、韓国発だと言った事など、中国人の大衆はとても不愉快に感じている。例えば、対日の不快感は第二次世界大戦のものであるが、それは 教育によってもたらされたものであり、より毛沢東によって殺された中国人のほうが たくさんの人数になることを 若い世代は知っている。若い中国人の世代は、(そしてそれは 日々成長している巨大なマーケットだ) 日本のあらゆる物が好きなのである。
そして、第二次世界大戦によってもたらされた中国の被害についての 考察などというだけで、それはすでに過去のことであり、いまさら繰り返すことは 陳腐であるとまで言う。つまり、若い世代にとって そういう話題は、かっこわるいのである。それよりもアニメの話や 新しい日本のゲーム 流行 ミュージック などなどが関心の対象なのだ。この流れは止められない。つまり、戦後日本が一気にアメリカ的になったように、今の中国はどんどんと日本的になってきている。それは化粧、ファッション、音楽 などなどのソフトの部分での模倣である。
中国を変えていくのは、毛沢東語録ではなく、原宿のファッションなのだ。


この世代がやがて 年齢を重ね、50歳 60歳になったら。つまり、今から40年もたてば 自然と日本は、中国に対して大きな影響力をもつ国となれるであろう。
日本は、今後、アニメやゲーム ファッションやミュージックなどのソフトをさらに楽しんで大きくしていけば、中国が自然と日本化することになるのだ。
逆に言うならば、日本の中国化はありえないし、日本の北朝鮮化も韓国化もありえず、中国の 北朝鮮化も韓国化もありえないといっているのである。なぜなら、今のパンダ外交の中国も 整形文化の韓国も、先軍政治の北朝鮮も とてもじゃないが、若者たちが好んで受け入れるにしては、ダサい ダサすぎるからだ。

無論、アメリカはそんなことは知らない。
なぜなら、アメリカは自分たちのハリウッドの価値観こそが、世界だと勘違いしているからである。しかし、アメリカの価値観はディズニーとともに、古臭くなっている。
もちろん、アメリカの価値観には まだまだ面白いものが たくさnある。
日本人はそれが 大好きだし、今もこれからも おそらくそういうものを愛し続けるだろうが、しかし同時に日本発の 東洋人らしいアジアの文化も愛している。
アメリカのハリウッドには 意図的にアジア人を使わないという偏った文化があり、それは、アジア人脅威論 (黄禍論)までさかのぼることも出来るのだが、日本のような 何でも受け入れる雑食性かつ多様性の文化の素地には、いずれ 脱帽しなければならなくなるだろう。

だから、日本の今後、技術力のみではなく、文化の面でも、大きく世界(中国)を変えていくのである。

向こう40年という長期の時間を考える中で、オバマ大統領のキャンベラ入りとその意味を考えている。

アメリカは、何度も復活しながらも、いずれ 40年と言う時間のなかで、埋没してしまうのではないだろうか・・・と、ハリウッドのありかたから、考えている。



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