「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

帯は本当に長持ち

2012年02月06日 | 和服生活

お茶会や、お茶事が近づくと、
あちらこちらから悲鳴が聞こえてきます。

「きゃぁ・・どうして?帯の模様が真ん中に来ないの。」
( 帯のせいではないと思うけど)

「あれ、着物の前幅が足りなくなってる・・」
( 着物のせいではないと思うけど)

「あああ、今度も着付けを覚えるのが間に合わなかった。」
( 私のせいではないと思うけど)

それでも何とか当日には、皆さん美しい着物姿でお集まりです。
それぞれに悲喜こもごものドラマを抱えて。


私は30年以上も前に手に入れた帯を、
今も気に入って使っています。
毎年「もうこの帯も今年で終わりかしら」と思いながらも、
次の年になると又出してきてお稽古で使います。
もう汚れていて、外出には恥ずかしいのですが、
お稽古の普段着にはまだ行けそうと。
締めてしまえば、全体的に汚れていても、
あまり気にならないのです。



若いころに紬や、その頃流行ったウールに合わせて締めていました。
今も普段着の紬にはこれが一番締めやすいのです。
どんな着物にも合いますし。
帯は、着物よりも丈夫で長持ちするのですよね。
「この花がここに来なければいけない」という柄ではありませんしね。
また来年もきっと締めるでしょう。