
先日、お稽古が終わると、
「これからお雛様を見に行きます。孫の初節句なんです。」
と嬉しそうに帰られた方が。
そういえばお孫さん、去年の大震災の直後に生まれたのでした。
すくすく育って、もうすぐ一歳なのですね。
お稽古の姿とはちょっと変わって、
嬉しそうなお爺ちゃんの顔になっていましたよ。
二月に入り、そろそろお雛様を出さなくてはと思いつつ、
鬼のかく乱みたいな風邪などひいてしまい、
すっかりおそくなってしまいました。
私の記念でもあり、母との思いででもあるお雛様は、
必ず忘れずに飾ります。
今日は出そうと思い立ちました。
お内裏様だけの、我が家の小さな床にはぴったりのお雛様なので、
しばらくは軸やお花の代わりに飾って眺めていただきます。
「毎年ここで楽しませていただきます」
という方がいらしたり、
「私も帰ってから早速出します」
という方がいらしたり。
優しい顔を眺めると、
いつも心和むかわいらしいお雛様です。