
鱗波の絵茶碗 和田桐山造
成人の日は社中の初釜でした。
今年は巳年ですね。
干支のお茶碗でお茶を頂き、今年の健康を祈りました。

神社からの有難いお酒も頂きました。
車での方が多くお酒を飲飲んでよい方が少なかったので
頂ける方が代表して、味あわせていただきました。
ちょっと天候予報が心配の幕開けでしたが、
午前中は私の嶋台でのお点前と、茶名を頂いた方の披露の点前で、
皆さんで濃茶を頂きました。
私は毎年の新年のお点前ですが、
年々足腰が弱くなるので、情けない気持ちです。
心だけは十分に込めて、濃茶を点てて差し上げましたが。
80才を越えられた私の師匠が、膝を痛められて正座ができず、
「皆さんにお点前をしてさし上げられなくなりました」
とおっしゃっていました。
私も何時までできるかと、それもこれからの挑戦の一になりました。
御祝い膳を囲み、午後のお点前の抽選もすんだころ、
午前中から降り出した雪が、庭をあっという間に雪景色に。

帰りの足がちょっと心配になりましたが、
午後の、広間と小間での親睦の茶席は、和やかに過ぎて行きました。


静かな茶室に時折聞こえる「ササ~」という枝から雪の落ちる音に、
「雪の茶会も風流ですね」と。

と、ここまでは良かったのですが、
一時間ほど早めに切り上げた会も、時すでに遅く、
思いのほかの大雪に駐車場から車が出られない危険が迫り、
茶室の係の方が、総出で雪かきまでしてくださる事態に。
車でいらした方がほとんどでしたので、
自分の車や迎えの車で、渋滞の道路を覚悟して、帰路に着きました。
道具を積んだ私達の2台の車も、渋滞と安全運転のため、
30分の道のりが3時間半かかりました。
とにかく皆さん無事に帰りついたようでホッとしました。
おもわぬ事で、忘れられない伝説の初釜になってしまいましたね。
これに懲りずに、今年も良い年にしましょう。