「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

良夜

2018年09月03日 | 日記

 

九月になっての初めての稽古。

お茶杓の銘に「良夜」を使われた方が。
そんな銘を楽しむ季節になりました。

「良夜」とは、『徒然草』の第239段に。

「八月十五日九月十三日は婁宿なり。この宿、清明なる故に、月を翫ぶに良夜とす」

詳しい訳を見つけましたので引用して載せておきます。


八月の十五夜と九月の十三夜は、古代中国の天文学における『婁宿の日
(黄道沿いの28の星座を地球の月・日の基準としたが、
その28宿のうちの一つで月を鑑賞するのに適した日))』だ。
この婁宿の日は、月が清くて明るいので、月を見るのに良い夜となる。 

 

さて昨日は「良夜」月の如き、美しい月を見てきました。

オペラ「ナブッコ」

タイトルロールは応援するバリトンの村田孝高さんです。
ちなみにタイトルロールとは、オペラやバレエ、演劇、映画などにおいて、
作品名と同じ名前の役という
ことです。
この作品においてはまさに主役ということですね。
村田氏のナブッコは、素晴らしく、
きっとこれからは彼の当たり役となるでしょう。
10年以上も応援を続けていると、親が子供を見るように、
頑張っているなあと、ウルっと来るものですね。
村田氏、体型は満月ですが、( 失礼)
何事も満ちてしまっては先がありませんし、風情もないもの。
同じ「良夜」」でも、哀愁を帯びた十三夜にしておきましょうか。

村田氏は今月もう一舞台あり、
大好きなお酒も、しばらくは我慢ということです。

今年の中秋の名月(八月十五日)は、9月24日。
後の月の十三夜( 十月十三日)は、10月21日ですので、
どちらの月も、憎らしい台風などには邪魔されたくないですね。