ドラマチックオペラと題して、
六本木のレストラン内を舞台に仕立てて、新しい試みでした。
蝶々夫人を演じる池田理代子さん。シャープレスの村田孝高さん。
そしてスズキを演じる山村美智さん。
それぞれの個性がその存在を生かしつつ、
静かにとけあっていたと思います。
とかく堅苦しく感じがちなオペラの世界を、
より身近なものとする試みも伝わってきました。
理代子さんの細やかな繊細な歌声は
いつにも増して、心に響きました。
多分それは、体調を崩しながらも、身をけ削るようにして迎えた、
この日の舞台だと知っていたからかもしれません。
友としては、何よりも体を大切にと思うのですが、
歌うことへの情熱とか、与えられた使命への責任とか、
様々なことが彼女を奮い立たせているのではないかと思うと、
黙って見守るしかないですね。
生きるということ、どのように生きるかということ、
それは命の燃やし方をを考えるということ。
他人にはあおることも消すことも出きないものなのでしょう。
熱演後の出演者と舞台を見守る応援団の記念写真です。