「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

熱海の一日

2019年11月12日 | 日記

熱海の起雲閣で開かれたコンサートに行ってきました。
膝の手術もあって、一年近く新幹線に乗っていませんので、
東京駅の雑踏の中を歩いている自分に、やっとここまで来たという思いでした。

同行友人と落ち合い、少しほっとして、駅弁を買いこんで無事乗車。
熱海までの短い時間がランチタイムで、着くなりタクシーで起雲閣へ。
コンサートまでの時間を、館内をゆっくりと見学して歩きました。
根津嘉一郎の別荘だった建物は、以前は旅館として使われていました。
友人は、
「旅館として泊まってみたかったのにチャンスがなかった」
と残念がることしきりです。。

庭も、建物の内部も外観も、
大正、昭和の浪漫あふれる名邸の姿を見せていました。

あまりたくさん歩きまわれませんので、喫茶室でしばしくつろぎ。

その起雲閣の一角にある音楽サロンでコンサートは開かれました。


グランドピアノの後ろには、ガラス越しに暮れゆく庭が見え、
やがてライトアップされていました。

 一年ぶりに聴く、友の声は健在でほっとしました。
村田孝高さんの歌はますます磨きがかかって、頼もしい限りです。
いつまでも精進をつづけて歌い続ける友の姿に、
「私もまだまた頑張らなくては」と何時にもまして勇気と、力をもらいました。
この一年の自分の境遇がそれを強くしたのでしょう。

サロンは歌い手と聴き手が一体となれる丁度良い広さ。
アンコール曲の一つ「みかんの花咲く丘」を、皆で口ずさんだときは、
三番の最後、~やさしい母さん思われる~は、
歌っている理代子さんもそうですが、私も涙て声になりませんでしたよ。
熱海ゆかりの古き良き歌ですね。
コンサートには、ケーブルテレビの取材もあり、
お二人が熱海に移って二年、素敵な地元デビューをされました。

コンサート後のイタリアンレストランでの食事会では、
これも久しぶりにワインをちょっと多めに飲み干して、
すっかり良い気分で、ホテルに遅いチェックインでした。

こうして充実した熱海の一日は終わりました。