私は観光地で、「おときゅうさん」とよばれる、
大人の休日倶楽部なるものに入っています。
これはその機関紙の最新号です。
せっかく入ったのだからと昨年はせっせと旅をしました。
膝が痛いといっては少し休み、良くなればまた出かける。
そんな日々でも歩くことは平気でしたから。
しかし今年になって、膝の異常がいよいよ耐えられなくて、
歩くこともままならなくなりました。
手術をして、リハビリ生活で一年が過ぎようとしています。
早く念願だった京都一人旅をしたいなあとか、
こんな足では一人旅は無理かなあとか、
送られてくる機関紙を眺めては、旅への思いを馳せていますが。
今月号の一ページ目を開いて思わず「ああここだわ~」と。
もちろん写真の美しさにも歓声ですが、
場所がこらえきれない郷愁を誘いました。
~小海線の小淵沢~甲斐小泉~
ひなびた甲斐小泉駅から、徒歩で10分ちょっとのところに、
親友の別荘がありました。
何度も泊りに行き、近くを散策したりしました。
母も連れて行って、楽しませてももらい、
生前よくそのことを嬉しそうに思い出していました。
「年を取ったら敷地の中の小屋でパンを焼いてお店をやりたいね」
なんてたわいもない夢を語り合ったりして、
長閑な時間を過ごしたりもしました。
冬の夜は何人か集まると、夜遅くまで、
いつまで眺めてていても飽きない暖炉の火を囲んで、
おしゃべりに興じ、ワインを酌み交わし、
朝は遅めに起きて、テラスで食べるちょっとリッチで気取った朝食に、
現実を忘れて思い切り気分転換したものです。
偶然見つけた一枚の写真から、
そんな思い出が一度によみがえってきました。
こんな懐かしい写真を見つけてきましたよ。
来年はまずは、あまり歩き回らない「おときゅうさん」からですね。