“酒の肴”は映画とソーセー児と時々柴漬け

今宵の“酒の肴”は...。
鑑賞した映画と双子姉妹&柴犬♀のたわいもない話

『シェイプ・オブ・ウォーター』の巻

2018-03-04 | 劇場鑑賞した映画

第74回ベネチア国際映画祭 金獅子賞獲得
シェイプ・オブ・ウォーター

3月2日(金)の夜 日テレ系で放映されていた
「第41回 日本アカデミー賞」
ワタクシなりに主要部門だけ予想 全部 当たった
こんなことは予想をはじめてから
あのノミネートされていた優秀賞の中では
最優秀賞はあのメンバーとあの作品しか
思い浮かばなかったのだが...
でも 個人的な見解ではあるが
ノミネートされた役者さん&作品が
不自然に感じるパターンは日本アカデミー賞の場合
過去例からも その比率が高いじゃないですか
ノミネートされていた役者さんや作品は
それなりに素晴らしかったとは思うけれども
ノミネートされるべき働きをした役者さんや作品は
他にも居たし、あったハズ だと思っている

最優秀監督賞 是枝 裕和 監督
主演俳優賞:菅田 将暉クン、主演女優賞:蒼井 優チャン、
助演俳優賞:役所 広司サン、助演女優賞:広瀬 すずチャン、
最優秀作品賞:『三度目の殺人』 関係者の皆さん
最優秀アニメーション作品賞:『夜は短し歩けよ乙女』 関係者の皆さん

この度の受賞 パチパチ

STORY   ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・
1962年 冷戦下のアメリカ。政府の極秘研究所の清掃員として働く
孤独な女性イライザは 研究所内に密かに運び込まれた
不思議な生き物を目撃。イライザはアマゾンで神のように
崇められていたという“彼”に心惹かれ こっそり会いに行くように。
幼少期のトラウマで声が出せないイライザだったが
“彼”とのコミュニケーションに言葉は不要で
2人は少しずつ心を通わせていく。
ところが“彼”がもうすぐ実験の犠牲になることを知り・・・。
 ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・

『パンズ・ラビリンス』などのギレルモ・デル・トロ監督が
監督・脚本・製作を手がけて
第74回(2017年)ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した
ファンタジーラブストーリー作品
アメリカソ連の冷戦下のアメリカを舞台に
声を出せない女性が不思議な生き物と心を通わせる...という
‘異種間の愛’を描いた作品なのだ。


主演のイライザ役で『ブルージャスミン』のサリー・ホーキンスが
イライザを支える友人役に『ドリーム』のオクタビア・スペンサーと
『扉をたたく人』のリチャード・ジェンキンス
イライザと“彼”を追い詰める軍人ストリックランド役に
『マン・オブ・スティール』のマイケル・シャノン。
正直 キャスティングとしてははないけれど
アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞などに
ノミネート経験が多数あるイブシギン役者さんが揃っている。

‘異種間の愛’とはいえ 恋愛モノ
そこに‘ファンタジー’という言葉が付いている作品。
個人的には それほど得意としないジャンルだが
すご~く観賞したかった。どうしても観賞したかったのだ!!
すでに この作品を鑑賞していた 冷静なタイプの友人が
興奮気味に語ってしまうほどの作品に興・味・津・々
その友人は映画に関していえば
ワタクシと似た嗜好を持つ友人なので
ハズレなし!  妙な自信はあった。
そして正しくその通り の作品だった。
上手く表現ができないけれど
劇場で観賞できて良かった ...って 本当に思えたもの
良質な時間と空間を得られた気がしたのだ。


タイトルにも入る‘ウォーター(水)’
結構 この作品の重要な意味を持つ言葉なのかな
‘ウォーター(水)’は普遍的に存在するが
本来 形や色、香りを持たないもの。
アマゾンで神のように崇められていたという
水中に居る“彼”が その象徴的な存在として
声が出せない孤独な主人公 イライザが捉えたのでは?
“彼”だけが本当の私を見てくれる...。ってセリフ
結構 突き刺さったりしたもん。
姿、形、色、匂いにトラワレタ生活の中で呼吸していると
そんな何気ない 当たり前の事がボヤけてしまう。

儚くて、美しくて、悲しくて、切ないラブストーリーだけど
主人公にとっては これ以上ない
ハッピーエンド  と信じたい...。
いやはや。。。本当に美しい作品だったわぁ
 ★★★★ 星4.5ツ>


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