ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

地球一周。そして荷物が・・・

2007年08月12日 | 旅行
さて、アメリカ旅行の話をぼちぼち始めます。
いつも、何かトラブルがあるとその話を書いて、次に食べ物のことを書くのですが、今回はトラブルが思いっきりあったのでその話です・・・
旅にトラブルは付き物で、むしろ面白がったりする私ですが、どうも飛行機に関するトラブルは許せない・・・
多分他の乗り物は乗るのがすきだけど、飛行機だけは乗るのが好きじゃないからなのかも・・・その割には高いお金払わなきゃいけないし、だからトラブると許せないのかもしれません。

あ、ちなみにトップの写真はボストン~アムステルダム便の中から撮った朝日です。
なんでアムステルダム便に・・・というのが今回のトラブル(汗)
帰りはボストン~ミネアポリス~成田という乗り継ぎで帰る予定でした。
ボストンには、早すぎるとは思いつつ、出発3時間前に到着。今までの経験上、何かトラブルがあった場合に早めに着いておいて助かったことがあったので。
しかし、今回はむしろ早すぎてトラブった可能性も。まあ多分同じだったんですが・・・
さっさとセキュリティゲートも通過して、早めにゲート前で待っていたところ、氏登場時間も近くなったころ、ゲートのところのカウンターに人の列が・・・係りの人を待っているもよう。
何事だろうと思いつつ、何の放送もなかったし・・・とそのまま座っていました。
かなり経ってから係りのお兄さん登場。一人ひとりになにやら手続きをしつつ説明をしています。
なんだか「東京」という単語が聞こえたような気もしたんですが・・・
やがて最後の人の手続きが終わると、係のお兄さんがマイクで「ミネアポリス行きのNW○○便は出発が12時45分になります。(11時30分出発予定でした)東京行きには乗り継げないので・・・」というようなアナウンスをしだして、慌ててカウンターに行きました。
他の人たちは多分チェックインの時に乗り継ぎできないことを聞いて、それでカウンターに並んでたんでしょうね。私たちは早く来すぎたからそれを知らなかったと・・・
でも、放送も何も流れなかったんですよ。英語わからなくても「東京」って単語が出てきたらわかりますもん。
結局、もうミネアポリスには間に合わないので、ボストンかミネアポリスで1泊しろ、と言われました。ええー、という反応をしたら、「一番早いのはアムステルダム乗り継ぎで、翌日の朝着く」と言われました。一日遅れは変わらないけど、夕方着が朝着になるというんですね。
アムステルダム・・・地球一周じゃん、とちょっと腰が引けたのですが、妹も早く帰りたいというので、アムステルダム乗り継ぎにすることに・・・
アムステルダムから東京は、ノースウェストと提携しているKLMに乗ることになります。以前さんざん遅れた上に荷物が遅れたKLM、ちょっと不安もありましたが・・・
そして不安は的中したのですが・・・(でもKLMのせいではなかった・・・)
最後に、ノースウェストで航空券を買う時に100ドルとして使える、またはマイルに変えられる券をもらいました。うーん。

ボストン~アムステルダム間は、個人モニターがついている新しい機材でした。映画も選んで見れるし。日本語音声もちゃんとあって感激でしたよ。
クルーのサービスも良かったような・・・。実は風邪をひいてしまって、くしゃみと鼻水がひどかったのですが、クルーの女性が「薬はいるか」と訊いて来てくれました。
アレルギーがあるかどうかという話になって、YesとNoを間違えてしまって、話が通じない・・・と思ったのか一度いなくなったのですが、どうやら日本語が話せる人を探して来てくれたみたいで、他の席の乗客が確認しに来てくれて、最終的に薬をもらえました。
おかげで楽になって助かりました・・・実は風邪薬をスーツケースに入れちゃってたんですよね。液体を機内に持ち込めないせいで、目薬もろもろと一緒に・・・
実は行きの便で、私の席だけヘッドフォンがなくて、訴えたら、どうも予備がなかったらしく、3人に頼んで3人とも二度と現れませんでした・・・
ないならないで、ないって言いに来いよ・・・(怒)
という経験をしたので、機材が新しいとクルーのサービスもいいのか、とちょっと愕然といたしました。機内食も行きよりよかったし。
うーん、アジア路線冷遇されてんなあ・・・

アムステルダムで乗り継いだんですが、乗り継ぎカウンターでチェックインしろと言われてました。
で、チェックインしたのですが、座席が決まらないんですよ・・・。搭乗ゲートで手続きしろと言われて。
嫌な予感はしてたんですが・・・これは窓側も通路側も取れないな、そればかりか二人一緒の席もダメかも、と・・・。その通りでしたが・・・
まず、スキポール空港のセキュリティゲートって、各搭乗ゲートのところにあるんですね・・・。空港がでかいからかもしれませんが。普通最初にセキュリティを通って、中に搭乗ゲートがたくさんあるイメージなんですが。
そして、手続きカウンターがセキュリティゲートの中にあるので、結局手続きするのがかなり遅くなってしまいました。
事情を説明したら、「待ってろ」と言われました。まさか全員チェックインした後に残った座席を割り振られるのか・・・と思ったらその通りだったようで(汗)手書きで座席番号を書かれました・・・(汗)
もちろん二人バラバラの席。
妹は後で「正規のチケットなのか」と席まで確認しに来られたそうです。私のところには来なかったけれど。
他にもボストンから来た人がいたようで(ボストンだけじゃなかったのかも)、カウンターで座席の確認を待っている人が山ほどいて大混乱。他にもトラブルはあったようですが・・・
でも出発遅れたけど、到着は予定より早かったです。

で、ここでめでたく到着・・・したのですがまだトラブルが。
荷物が出てこないんですよ・・・
前にもKLMで荷物出てこなかったことあったんで、そのあたりは慣れててKLMのカウンターに行きました。(全日空が代行してるんですけどね)
今回は3人くらいしかいなかったのですぐにすんで良かったですけど。前の時はかなりたくさん並んでいて大混乱でしたが・・・
ここでちょっとトラブル。今度はこちらのミスなんですが。
まず、ボストンで荷物を預けるとき、間違って妹の分2つでチェックインしてしまったんですね。まあ無事に届けば何の問題もなかったんですけど・・・
そしてさらに、ボストンで、アムステルダム行きのバゲージクレームのタグを新たにもらったものを、アムステルダムの乗り継ぎチェックインカウンターに置いて来てしまったようなんです。
KLMでは、妹の名前ではなく私の名前で2つ荷物が登録してあったらしいのですが、元のタグがないので真相がわからず・・・
さらに、ミネアポリス経由のタグの番号を控えて言ったので、見つかるんだろうか・・・とかなり不安が。
結局荷物は翌日返って来ました。電話を受けたのが母だったので、どこにあったのかとか詳しく追求できなかったのが残念なのですが、ノースウェストで帰って来たのだとか・・・
うーん、荷物はアムステルダム行ってないんじゃないの・・・?(汗)
どうもボストンのノースウェストのカウンターの兄ちゃんが信用ならない感じだったのが思い起こされます。最後に「I'm sorry.」とか言われたけど、なんか軽い言い方だったよな~と・・・被害妄想かもしれないけど(汗)
荷物には、またKLMの25ユーロ券が。これで50ユーロ分貯まりましたが・・・荷物遅れたお詫びの金券が貯まったからってわざわざ乗りたくないですよね・・・(汗)

とまあ、何回も海外旅行行ってますが、色々トラブルあるよなあ、という今回の経験でした。
ひとつ教訓になったのは、バゲージクレームのタグは、よく行き先を確認した上で、ちゃんと持ってましょう、ということですかね。基本的なことだけど、今までなくされたことがなかったんで・・・勉強になりました。

今回、もうひとつ軽くトラブルがあったので、次回に書きます。
最後に、行きの飛行機から見た夕焼け?の写真を・・・
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The Fantasticks

2007年08月11日 | ミュージカル・演劇
ブロードウェイで4本ミュージカルを見た・・・と前に書きましたが、ファンタスティックスはオフブロードウェイですね。
The Jerry Orbach Theaterは51丁目だかにあって、向かいではシカゴをやってたりして、ブロードウェイとオフブロードウェイの境ってなんなんだろう・・・と思ってしまいます。
ま、劇場はすごく小さくて、ああオフブロードウェイなんだな、という感じでしたが。
そういやオフブロードウェイは初めてでした。
当初見る予定ではなかったのですが、たまたま歩いていたらポスターをみつけて、あ、やってるんだ・・・ということで見に行くことに。
めいっぱい観劇の予定をたてていたので、もう水曜マチネしか空いてなくて、やってなかったら見られないな・・・と思ったら、ファンタスティックスは水曜はマチネしかやってなかったのでした。
というわけでタイミングがよく、見られることに。
チケットは月曜の夜に買ったのですが、劇場が3階で、ボックスオフィスも3階にあるのがよくわからず、ウロウロしてたら、通りかかったおじさんに3階だと教えてもらって、一緒にエレベーターで上に上がりました。
どうもこの人キャストっぽいな・・・と思ってたのですが、観劇当日のPlaybillで、ハックルビー役(マットの父)の人だったとわかりました・・・!
初演から出ている方で、しばらくブロードウェイに出ていたそうですが、また戻って来たようです。うーん、サインもらっとけば良かった?

場内はステージの段差もないくらいの小さな劇場でした。
臨場感はありましたが、さすがに小さすぎで、ミュートの人もほとんど踊ったりとか派手な動きはできない感じでした。
割と身長が低い人が多かったけれど、エルガヨは大きい人なんで、箱に乗ったら天上に頭がぶつかりそうで、それもネタにしてましたけど。
亜門版ファンタスティックスは、劇場が広すぎて、小劇場の雰囲気を出すのに苦労したそうですが、それにしても小さすぎでは、と思いました。全く踊るスペースなかったんもなあ。

ファンタスティックスは、日本で3回くらい見ています。
最初に見たのは、東京芸術劇場の小ホールでやったカンパニーで、エルガヨが林隆三さんでした。ミュートが駒田はじめさんだったんで見に行ったんですよね。
その時の感想は、うーん、これがなんでそんなにロングランしてるのかなあ・・・というものでした(汗)あんまり面白くなかったんですよね。ヘンリーとモーティマは良かったもの。(この二人はどのカンパニーで見てもいいですね・・・)
その後、亜門版を見て、演出でこんなに面白くなるんだ・・・と、初めてこの作品の良さを知ったのでした。
亜門版は、作曲のハーヴェイ・シュミットが、今まで見た中で一番いい演出だ、みたいなことを発言したようで、もしかするとオリジナルよりも良いのかな・・・というあたりも確認してみたかったんですよね。

キャストは、さすがのレベルの高さ。皆歌は上手いし、演技も上手いしで。ブロードウェイ(いやオフですが)では当たり前のことなんでしょうが・・・
マットとルイザの二人は、絵に描いたような金髪の美男美女。マットはちょっとリバー・フェニックスに似てたなあ・・・
もちろん歌も上手いし。
正直、日本で見てきたルイザは、イッちゃってる感じが今ひとつかな・・・と思うことが多かったんですが、そのあたりも上手かったですね。美人なのにすごいなあと・・・(笑)
べロミーとハックリルビーの父親コンビも歌上手いし、笑わせるし。
エルガヨは、「美女と野獣」でガストンをやっていたらしいですが、確かにみるからにガストン・・・という感じの人でした(笑)
そういえば、日本ではエルガヨを「エロガヨ」と読み間違える、というシーンがありますが、英語版では「エルガロ」でした。El Galloをスペイン語読みではなく英語読みで読んだ読み方なんですね。なるほどです。
でもどちらかというと「エルガジョ」じゃないかなーと思うんだけど・・・でも発音聞いてもやっぱり「エルガヨ」でしたね。
ヘンリーは、なんと作者で演出もやっているトム・ジョーンズ本人がやっているようです・・・! ちょっとびっくりしました~。ステージネームはThomas Bluceと名乗っているそうです。これも初演の時に使っていた名前らしいですが。
こういうの聞くと、歴史を感じてしまいますねえ・・・
モーティマは、やりすぎかなーとも思いましたが、やっぱりすごく可笑しかったです。キャストの写真を見たら、普通の紳士然とした男性だったので、あそこまで崩しちゃうのもすごい・・・
死んで見せろ、と言われてやったパントマイムの演技が爆笑ものでした。さすがだな~と思いましたよ。
ヘンリーとモーティマは、やはりこの作品の要だなーと(笑)関係なさそうでいて一番面白いし。初めて見た時も、作品自体はあまり面白くかんじなかったのですが、ヘンリーとモーティマは気に入りましたもんね。
しかし、日本語版で見ていてとても印象的だった、「小さな役というものはあっても小さな役者というものはないのだ」と言う台詞が、むしろ笑いを取っていたのにびっくりしました。台詞の順番も、確か「Threre is no small actor, but small peace」みたいな感じで、「小さな役」が最後に来るんですね。
日本版では、どちらのカンパニーも、この台詞を聞いてモーティマが感動していたのですが、今回の演出では、ヘンリーが最後に箱の中に引っ込みながら言っていたので、かなり印象が違いました。

とまあとりとめもなく感想を書きましたが、キャストの実力は申し分ないものの、亜門版の方が面白かったな・・・というのが正直なところです。
まあ、最初に見たカンパニーよりはずっと良かったですけど。
でも、またN.Y.に来た時にもう一度見に行こうとはあまり思わないかな・・・(汗)
亜門版は、舞台の広さを逆手に取って、踊りをふんだんに取り入れて、とても楽しい舞台になってたのですが、何よりも感じたのが、曲の良さを引き出す演出だなあ、ということでした。
最初のカンパニーで見た時はなんとも思わなかったのに、亜門版ではTry to Rememberが「いい曲だなあ」と思えたりして。それも、最初に出てきた時にはなんとも思わなくて、もう一度出てきた時にいいなあ、と思うんですよね。これは間違いなく演出の力、ですよね。
実は今回も特にTry to Rememberに感動はしなかったのでした・・・ハーヴェイ・シュミットが亜門版を誉めた理由がわかるかも・・・
宮本亜門氏は、自分で振り付けができるという強みもあると思うのですが、本当にダンスで曲が引き立てられて、楽しかったなあ。
今回も見ていて、エルガヨがマント降りながら踊らないのが物足りなく感じてしまいました・・・(笑)

なんかつい亜門版について語ってしまいましたが(汗)
そう言えば、Playbillを見てたら、ルイザのアンダーの人がミュートのアンダーもやってるらしいと聞いて、おお、と思いました。女性のミュートもあっていいですよね~。ちょっと見てみたかったかも。
いやミュートの人カッコ良かったんですけどねー。

とまあ作品はなかなか楽しめたのですが・・・
ブロードウェイは観客のマナーが悪いことがよくあるんですが、今回は最悪でした・・・
私たちの隣に座った男性が、入ってきた時から荷物が青いビニールシートみたいなずた袋に入ったものを持っていて、ちょっと変な人だな・・・とは思ってたんですが、いやとんでもない人でした(汗)
なんか上演中、キャストとかを指差し確認!?するんですよね・・・
しかも、曲が始まると指揮の真似したして・・・それがまた曲と全然合ってなかったりして・・・
独り言も言ってたけど、とにかく動きの不審さで気が散ってなりませんでした・・・
しかも、上演中水を飲む人は結構多いんですが、この人、飲み物が炭酸だったんですよ・・・。蓋あけるたびに「プシュー」とか音がしていて、「あり得ねえ・・・」とげんなりでした。(本人も「プシュー」と音が出たらびっくりして「Oh」とか言っていた・・・)
でも、2幕は途中からほとんど寝ていて、静かになって良かった(笑)
終わって拍手で目が覚めて、終わってたのでびっくりしてました・・・(笑)
いやー、いろんな人がいますなあ・・・

しかし、隣の客が気になる水曜の悪夢はまだ終わらなかったのです・・・
ソワレのレ・ミゼラブルに続く・・・(大汗)
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指輪ネタ小休止

2007年08月11日 | 指輪物語&トールキン
ネタがないわけではないんですが、暑くて文章まとめるのが面倒なんで(汗)今日はつれづれ話で小休止です。
そろそろ朗読CDも再開しようと思うんですが、暑くて聴く気にならない・・・(!?)
早くしないとどんどん聴き終わるのが遅くなるんですけどね~。「ホビット」も聴きたいなんて思ってますんで。
原作はペレンノール野の途中です。セオデンの最期の直前・・・なんでそんな中途半端なところで止まってるんだかですが(汗)これもペレンノール野ちゃんと終わってからまとめて感想書こうと思ってます。
ペレンノール野はやっぱり面白いですね~。何度読んでもいいなあ・・・
風向きが変わるところ、カッコイイですよね。ガン=ブリ=ガンの「風の向き変わった!」も、もうちょっと後ですがレゴラスの「ドゥリンの息子よ、君の顎鬚を立てたまえ!」とか・・・
って感想はまた後にするんでした(汗)
LotROも久々に昨日やってみましたが、もともと全然進まない上に、旅行中に大規模アップデートなどもあったもようで、ますますドロップアウト気味・・・
そして、更新に時間がかかって、何回もアップデート失敗したあとようやく入れました。
ホビット庄にもすっかり他のプレイヤーさんを見かけなくなりましたねえ・・・
進行中のクエストをきれいさっぱり忘れているし・・・(汗)ドラクエとかそうやって挫折したんだよなあ。
でも、進行中のクエストの説明がちゃんと見られるので助かりますね。
そして、久々にやってたらゲーム酔いに・・・(汗)最近酔わなくなったと思ったんですが、間が空くと耐性も弱くなるのか・・・
とまあそんな訳で、少しずつリハビリしつつ元の指輪生活???に戻りつつあります。今夜はまたLotRO・・・少しは進むかなあ。
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機内で見た映画たち(一部ネタバレ)

2007年08月10日 | 映画
さて、海外旅行の楽しみの一つに、飛行機の中で見る映画があります。
今回はノースウェストだったので、4本しか見られないな・・・と思ってたんですが、思わぬアムステルダム乗り継ぎのため、6本見られました。本当は7本見られたんですが、7本目寝てしまった・・・
というわけで簡単に感想を書いてみます。

まずは日本→デトロイト線。個人モニターなし。

Firehouse Dog
ハリウッドで活躍していたタレント犬が、迷子になって消防署に住むことになり、署長のひねくれ息子の心を開きつつ、消防犬としても活躍する・・・という、斬新な発想なのかありがちなのかが微妙な話でした(汗)まあ子供向けだし。
犬は好きなんですが、芸達者すぎるとあんまりかわいく思えないんですよね・・・
男の子と父親の葛藤とか、犬のかわいさ、消防活動のダイナミックさ、に加えてサスペンスの要素も盛り込んで、ファミリー映画としては上手くできてるんじゃないかなーと思いました。私はイマイチでしたけど・・・(汗)
でも、犬にとっては人間と一緒に働くのが一番幸せ、というのは説得力があったかな、と思いました。

The Last Mimzy(ややネタバレ?)
これが見られたのはびっくりでした! ハワード・ショアが音楽を担当する、とは聞いてたんですが、もう映画できてたとは・・・向こうに行ったらDVDも売ってました。でもHoward Shore.comには出てなかったなあ・・・なんで?
音楽は、機内上映なんであまりよく聞こえなかったんですが(汗)間違いなくショアでしたね(笑)割とLotRとかに似た感じ+ミステリーっぽい感じの曲でした。
でも、子供が主人公の話にしては地味な音楽だったかも・・・
「ボロゴーヴはミムジィ」というSF短編が原作だそうです。
「鏡の国のアリス」に出てくる詩の中の「ミムジィの群れ」という言葉から発想したSF設定はなかなか面白かったので、どうなるのかな、と期待して見ていたのですが・・・
まあ悪くなかったんですが、なんか宝くじの番号の話とか、最後の方の「お兄ちゃん助けて」とかは、かなり興ざめな感じでした・・・これ、原作にもあったのかなあ?
本当のラストはともかく、現代のハッピーエンドには何かご都合主義なものを感じてしまってうーん、でした。
原作読んでみたいけど、今は手に入らないらしいです・・・残念。
画面が小さかったのでよくわからなかったのですが、幾何学的な映像は大画面で見たら綺麗だったのかも・・・
日本で公開するかどうかわかりませんが、公開しても2回は見る気はないかな・・・というのが正直なところです(汗)

続いてボストン→アムステルダム線。個人モニターがあり、しかも映画は30種類くらいの中から自由に選べるやつでした。うーん、ノースウェストでこんないい機材は初めて・・・(汗)

300吹き替え版(ネタバレ)
もう一回みたいと思っていたら、ちょうど見られてラッキー、という感じ。
吹き替えなんで、ウェナムさんのナレーションが聞けないのであれなんですが・・・
しかし、吹き替えで思わぬ収穫が。なんでディリオスが帰されたのか、その理由がわかりましたよ。
吹き替えだと、「お前には他の者にはない才能がある」と言ってるんですね、レオニダス。そうか、やっぱり口先三寸&脚色能力を買われて帰されたのか・・・(笑)
考えてみたら、レオニダスが「墓はいらない」とか一言だけ言ってたところを、「讃える歌もいらない、○○もいらない(忘れました(汗))、墓もいらない・・・」とか勝手に増やして演説してたような・・・(汗)
吹き替えキャストは結構違和感ありましたが、特にステリオスが違和感ありましたね。なんかキレてる感じがなくて落ち着いた声になってた・・・
まあ、2回目見られて満足いたしました。これでDVDは買わないでいいや(笑)
余談ですが、アメコミの300チラッとみたら、ディリオスはおっさんでした・・・(汗)丹下段平に髪の毛がある感じというか、ハルバル父さん(「小さなバイキングビッケ」って知ってますか・・・(汗))がもう少しさっぱりした感じというか・・・
これも余談ですが、アクロンのホテルでテレビを見ていたら、「ヴァン・ヘルシング」をやっていて、ウェナムさん尽くし?と思いました。これでLotRもやってれば・・・
しかし、一度終わったなーと思って、しばらくしてまたチャンネルを回したら、また最初からやってた・・・なんで? 謎です・・・(汗)

ドライビング・ミス・デイジー
2作目は最初キアヌ・リーブスの「チェーン・リアクション」を見ようかと思ったんですが、なんだかつまらなそうなので、こちらに変更。
見て正解でした。良かったです!
気難しい老女が心を開く物語、なのかと思ったら、それだけじゃないんですね。人種差別、老いと生きるということ、そういったことが、声高に語られるのではなく、静かに描かれていたのが良かったなあと。
キング牧師の夕食会に行ったりしながらも、黒人の使用人は使っていたりする、そういう矛盾をそのまま受け入れつつ、ゆったりと少しずつ変わっていくアメリカの姿を淡々と描いていましたね。
60年代ってまだ黒人の使用人なんて普通の時代だったんだ、というのにちょっとびっくり。それを思うと短期間で随分時代は変わったんですね。今では黒人と白人のカップルなんて普通にみかけますし。
最後にあそこまで「老い」を描くとは思ってなくて、ちょっとショックでしたが・・・それだからこそ余計に心に染みました。

そしてアムステルダム→東京便。またもや個人モニターなし。以前KLM載った時は個人モニターで映画見放題だったのに・・・そしてトンデモ字幕のLotRを見たんだよなあ。

ラブソングができるまで
私がまず絶対映画館まで見に行くことはない映画のジャンルとして、「単なるアクション映画」と「単なるラブコメ」があります。
以前、機内で見た同じくドリュー・バリモアの「50回目のファーストキス」が、単なるラブコメと思いきや意外に良かったので、もしかしたら・・・と思いつつ見てみました。
そしたら、やっぱり単なるラブコメでした・・・(汗)
唯一、アイドル歌手(?)コーラの派手なステージを本当にやってたのは、さすがハリウッドと思いましたが。まあ、アクションの爆発シーンなんかに比べたらどうってことないか・・・
コーラのぶっ飛んだキャラクターはちょっとおかしかったけど。

フラガール(ややネタバレ)
なんとなく見そびれていたんですが、見られて良かった! すごく良かったです。
古い生き方にこだわる人たちと、新しい生き方に夢を託したい人たちの心情が、熱くなり過ぎず、上手く表現されていて、よく出来てるな~と思いました。
ハワイアンセンター反対派の人たちが、単にわからずやの頭の固い人たち、ではなく、彼らがそれまで生きてきた世界の重みのようなものも表現されていて・・・なんというか、日本人を描いた映画だなあ、と思いました。
泣き所がかなりあって、中盤くらいから泣いてばっかりでした(汗)
松雪泰子演じる先生のキャラクターが、クサくならないで良かったかなと。
と私は思ったんですが、妹はクサい話だと思った、と言ってました・・・(汗)
ダンス皆上手かったなあ。
フラの手話を上手く使ったりとか、最初松雪泰子が踊っていたソロのダンスが最後に使われたりとか、色々と上手くできていたなあと。
それにしても、モニターが小さすぎて、キャスト誰が出ているんだかがよくわからず・・・(汗)蒼井優と松雪泰子としずちゃんしかわからなかったです・・・

このあと、「ディパーテッド」でいい味出してたマーク・ウォールバーグ主演のShooterをやってたんですが、やはり単なるアクション映画、眠くなってしまって寝てしまってほとんど見てません・・・(汗)
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RENT

2007年08月10日 | ミュージカル・演劇
今回の旅行ではブロードウェイでミュージカルを4本見ることができました。
まずは1本目、RENTの感想から。
アダム・パスカルとアンソニー・ラップの復活公演の直前になってしまい、もうちょっと遅かったら・・・と残念に思ってたんですが、アダムとアンソニーがいなくても十分素晴らしい舞台だったので、もう満足でした!
二人の復帰公演直前だからか、4列目の真ん中というすごく良い席が取れましたし。
先日の来日公演を見て、もしやブロードウェイのレベルも落ちているのでは・・・と一抹の不安にかられましたが、いや全然そんなことなくて良かった~
しかも、以前には一部アンダーキャストだったりして、今ひとつな時もあったのですが(なんかエンジェルがアンダーの人でイマイチだったことが2回ほど・・・)、今回は皆良くて、サイコーでした!
まずロジャー。Playbillのキャスト写真を見たら、ちょうど髪型とか鬚とかが「ボビー」の頃のイライジャ・ウッドによく似てて、「イライジャだ~」と妹とウケまくっていたりして。
実際には金髪になっていたりしたのですが、笑うと口元とかかなり似ていて・・・(汗)
最後に映し出される映像では黒髪のままなので、ちょっと長い感じがフロドっぽかったりも・・・(笑)
そんなかわいいイメージのロジャーだったのですが、最初かなりやんちゃで明るい感じで、かわいいけどロジャーとしては明るすぎ? なんて思っていました。
しかし、一人になった後、One Song Gloryで見せた切ない演技にやられました! ロジャーの苦悩と真摯な想いが素直に伝わってきて、珍しく泣けてしまいました。
One Song Gloryで泣かされたのって、オリジナルキャストのアダム・パスカル以来かもしれません・・・(映画で見たんですけど・・・)
そんなこんなで、私には珍しくロジャーがいい! と思ったキャストですが、もちろんロジャー以外も良かったんです!
マークはChristopher J. Hanke。マークはいいキャストが多いと思うんですが、彼は元気でやんちゃなところがロジャーといいコンビ。なんだか今まで見た中で一番、ロジャーとマークが親友同士なんだな、と感じたような気もします。
そしてかなりコミカルで、タンゴ・モーリーンやアレクシー・ダーリンからの電話のシーンとか笑えました。ライフサポートに来るところとかも。
特にジョアンヌがモーリーンに電話で「プーキー」と呼ばれた時に「ププッ」と吹き出して、睨まれて止めて・・・というところは思わず噴出してしまいました。
ハロウィンとか「I'm here, nowhere.」ももちろん良かったし。
ミミはTamyra Gray。若そうなんだけど、ちょっと大人っぽい感じのミミでしたね。ショートカットで。
髪が短いからか、Out Tonightで髪にかかった金粉を髪を下ろすときに振りまくのが、手で金粉を撒くのに変わってました。
コリンズはTroy Horne。カッコイイ系(私の中ではMark Fordが筆頭(笑))とやさしい系(オリジナルのジェシーが筆頭かな)の中間な感じでした。
このコリンズ、I'll Cover You-repriseでマジ泣きしていて、思わずもらい泣きしてしまった・・・いや~素晴らしかったです!
エンジェルはJastin Johnston。なんか名前聞いたことあるな・・・と思ったら、mixiでかなり評判良いエンジェルだったのでした。
実際良かったですね~。最近エンジェルは外れ続きだったので久々に良かった・・・
エンジェルはパーカッショニストの設定なのに、今までパーカッションが上手いな、と思えるエンジェルは一人もいなかったのですが、(オリジナルですら・・・)彼は初めてちゃんとパーカッション叩いてました!
そして、ダンスがめちゃめちゃ上手い! クルクル回っててびっくりでしたー。
最期のToday 4 Uの動きもとても激しくて、エンジェルの「生きたい」という強い想いを感じてじーんとしました・・・
でも、欲を言えば、かわいさがやや足りないエンジェルだったかなーと。この間の来日公演みたいに、動きに優雅さがないとかそういうのではないんですが・・・。私エンジェルのかわいいところが好きだから、ちょっと見方が厳しいのかも。まあ、これは欲張りすぎというものですね。文句なしのエンジェルでしたよ。
そう言えば、最初のRENTで、ミミとエンジェルが仲良さそうにしてる場面があって、おお、と思いました。前からあったっけ?
エンジェルの葬儀のシーンの演出はやっぱりオリジナルがいいですね。ミミの、敢えて明るく振舞って前に出て行く、という演技にやられました。
そして、マークが「彼は・・・彼女は」といいなおすところで、エンジェルがふっと微笑んで振り返って、そのまま上手に消えて行くのが・・・また来ました!
そしてその後コリンズのマジ泣きで・・・もう久々ボロ泣きでした。
キャストの話に戻って、ジョアンヌはMerle Dandrige。背が高くてとってもカッコイイジョアンヌでした。この人私観たことあると思う、多分・・・
モーリーンのNicolette Hartも、妹が「観た事ある」と言うので、多分私も一緒に見てたかも。髪が短くて新鮮な感じのモーリーンでしたが、いい感じにキレてて、やっぱりモーリーンはこうでなくちゃなーと。
お尻見せるシーン、わざわざ客席にも見せてました(笑)
アンサンブルも言うことなし。ただ、MAYUMI ANDOさんが出てなかったのが残念でした。Play billには載ってたので、たまたま出てなかっただけかな?
でも、Will I?でのゴードンが泣けなかったな・・・別に悪くはなかったんですけど。
そう言えば、ロジャー、マーク、コリンズで歌うSanta Feのハモリが、そんなに「おおっ」と思うほどではなかったかな。皆上手いのになぜだかわかりませんが・・・

とまあそんな訳で、取りとめもない感想になってしまいましたが、久々にいいRENT見られてとっても満足でした!
来日公演もいいキャスト来るといいなあ・・・
客席も、ブロードウェイって観光客が多くて、観客のマナーが悪くてげんなり、ということも多いんですが、全然そんなことはなく、いい環境で楽しめました!
すぐ後ろに騒ぎたがりの子たちがいたんですが、ちゃんとわきまえたところでだけはしゃいでたので全く問題なし。(昨年シュトゥットガルトでリピーターのくせにうるさい子たちが後ろにいて参ったのを思い出します・・・あんなじゃなくて良かった)
まあ、ブロードウェイの観客のマナーの悪さは翌日嫌というほど味わうことになるんですが・・・(汗)
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「字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ」とLotR字幕問題のこと

2007年08月10日 | 指輪物語&トールキン
読書カテゴリーで感想書こうかとも思ったんですが、多分にLotR字幕問題との絡みがあるので、やっぱり指輪カテゴリーで書くことにしました。
太田直子著字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶについてです。
この本、存在は知っていたのですが、読もうと思ったのはLotR字幕問題についての記述があると知ったからです。
それもかなり誤解されたことが書いてあると・・・
もともとは4月にみっちさんのブログで知ったのですが、詳しい経緯はLotR字幕改善について健闘された字幕改善連絡室にあります。
これを読んで、「でもとりあえず元を読まないとなあ・・・」と図書館に予約を入れてまっているうちに、6月には太田氏に送った字幕改善連絡室の方たちからの手紙にすぐに誠意ある返信があったという報告がされ、事態は収束してしまいました(汗)まあ良かったんですけど・・・
で、旅行中に図書館にやっと届いたという連絡が来ていて、ようやく実物を読むことができました。
まずは、問題のLotR字幕問題に関する記述について。まるごと引用は問題あるかも、なんですが、逆に誤解を生まないためには原文をそのまま読んでもらうのがいいかなあ、ということで、ちょっとその部分を引用します。

たとえば数年前の大ヒット映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの字幕が原作小説ファンによって激しい非難の嵐にさらされたとき、その配給会社の制作部長は映画フィルムを丸々一本捨てる覚悟で、「原作ファンが求める字幕」を打ち込んでみせたそうだ。
わたしは実際にそれを見ていないのであくまで想像だが、「原作ファンこだわりの字幕」は、おそらく字幕としては最低のものだったろう。意訳や要約を許さない原作どおりの字幕は、膨大な字数になったろうし、へたをすると字幕が三行四行にもなって画面を侵食し、しかも全然読み切れなかったのではあるまいか。そんな掟破りの字幕を敢えてフィルムに打ち込んでみせ、その制作部長は原作ファンを説得したそうだ。
 「ほらね、あなたがたが求めるような字幕にすると、こんなになっちゃうんですよ。これじゃ読めないでしょ」と。
 もちろん、部長の独断では映画フィルムを一本無駄にすることなどできなかったかもしれない。会社が字幕にそれなりの理解を持っていたからできたことだろう。しかし部長の毅然たる決意がなければ、こんな破格の「説得プロジェクト」は実現しなかったはずだ。この一件は、われわれ字幕屋の間で燦然と輝く伝説になっている。


まず驚いたのは、一応字幕改善のなり行きを見守っていたものとして、「ファンを説得するために要求どおりの字幕を打ち込んで見せて説得した」となんて事実は明らかになかった、ということですね。
太田氏も後に事実確認をせずに伝聞だけで書いてしまった、と返答しているそうで、決して太田氏が作り話をでっちあげたわけではないようです。
しかし逆に、字幕関係者の中では、あの字幕騒動がそういう話に捻じ曲がって広まっているのだ・・・ということなんですよね。これが一番ショックだったことかもしれません。
ちなみに当時の字幕改善運動についてはLOTR読み解き英語工房でまとめられています。
映画1作目劇場版→劇場版DVD→SEE版DVDと少しずつ字幕は改善され、2作目からは原作の共訳者の田中明子氏が下訳をしたものを字幕翻訳家のT.N氏が字幕にする、という形式が取られるようになり(ハリポタは最初からこの方式だったため、字幕問題は出ていないですよね。私が知る限りでは)、字幕の質は格段に良くなりました。
今では1作目の上映はSEE版が主流になっているため、最初の劇場版を見られる機会はほとんどなくなりましたが、たまに劇場版の字幕を観ると、「こんなにひどかったっけ」とあまりのひどさに目を奪われてしまいます(汗)1作目は劇場で見ていない人も多いので、初めてあの字幕を見るとびっくりするようですよ。
字幕運動のおかげで、ここまで字幕の質は改善されたのです。
当時、私は字幕問題があまりにも大きな騒動になっていたため、慎重に自分で判断しようと、署名などにも参加していませんでした。
結局のところ、字幕が大きく改善された事実によって、この運動が正しかったことを理解したわけで、何の協力もできなかったのを申し訳なかったと思っています。
でも逆に、当時の騒動に疑問を持っていた立場だったからこそ、今ではその正しさを自信を持って言える、とも思っています。
でも今回の一件で、あの運動で映画字幕に関する問題提起がなされ、映画字幕全体の向上につながって行くはず・・・と思っていたのはかなり希望的観測だったんだなあと、がっかりもしてしまいましたね・・・

字幕問題のおかげで映画に疎い私が知った衝撃の事実は、映画の字幕はたった1週間で作られている、ということでした。
・・・そんな短い期間じゃ、あんなひどいものが出来上がるのも無理ないなと・・・
こんな翻訳、小説や演劇の世界ではあり得ないことです。
普通翻訳者は、その作品のことはもちろん、作者や周辺のこと、たとえば作者の出身国の社会状況など、そういったことを後書きで解説できるくらいには調べてから翻訳するものですよね。
それがなぜ映画だけこんな短期間で訳さなければならないのか・・・

このあたりの事情がわかったという意味で、この本を読んだことは有意義でした。
有意義だったんだけど・・・ちょっと背筋が寒くもなりましたね。
太田氏の場合、字幕を担当することになった作品について、できるだけ背景なども調べるよう努力するようです。そういう努力をしているのだということがわかったのは嬉しかったですね。
(しかしLotRの字幕も担当した売れっ子で大物のT.N氏が同じような真摯な努力をしてるかどうかには疑問がありますが・・・氏の字幕に批判が多いのはそういう点にあるのではないかと思っています)
嬉しかったのですが・・・何しろ期間が1週間ですから、本を2、3冊読んで、そこでおしまいになってしまうのだそうです・・・
調べるつもりがないのではなく、時間がないから仕方ないのだ、ということはよくわかりました。
それでも、その程度の知識しかない人が訳しているのか・・・と思うと、やはりゾッとしてしまうのです・・・
何年もかけて丁寧に作られて来た作品の、その最後の段階でそんな作品について理解がない人の翻訳がつくのは・・・やはり悲しすぎます・・・

翻訳期間が短いのは、配給会社の問題なんですね、ということもよくわかりました。配給会社の、字幕などに時間もお金もかけていられない、という態度が。
映画公開全体にかかる収支を考えると、やむを得ないことなのかもしれませんが・・・
そんな中、最良の方法は、LotRでの2作目以降やハリポタでも取られていたように、その作品に知識のある識者が下訳をし、それを字幕翻訳家が字幕にフィットするように直す、という方法なのでしょう。太田氏も、英語以外の言語を訳す場合の最良の方法としてこの方法を挙げてします。
しかし、この方法は字幕翻訳の方法としては最も時間とお金がかかるもので、なかなか実現できないのだそうです。

そんな条件の悪い中、日本では字幕翻訳に誇りを持って、できるだけ質の高い日本語の字幕にしようと努力してきた人たちがいるのだ、というのはすごいことだと思います。
他の国の字幕と比べて日本の字幕は格段にレベルが高いのだとか。これもわかるような気がします。中国の字幕とかすごいらしいですからね・・・(汗)
以前、機内映画で、LotR3部作の、劇場版とは違う、機内上映用の字幕がついたものを見たのですが、いや~ものすごい代物でしたよ(汗)あんまりすごいので字幕から目が離せなかったです(笑)
外国の字幕ってこんな感じなのかもな・・・と思ったりしました。それを思うと、プロフェッショナルな字幕翻訳家がたくさんいる日本は良かったな、と思います。

思うんですが・・・
字幕の問題は、配給会社のスタンスの問題だけではないな、とも、この本を読んで思ったのでした。
字幕翻訳家の方々は、短期間でできるだけ質の高い字幕を作っている、ということにむしろ誇りを持っているように感じました。少なくとも太田氏はそのようでした。
映画の翻訳が、できるだけ時間をかけていいものになるべきだ、とは思っていないようなのです。
最後の方に、再びLotRの名前が出てきている箇所があって、そこでの発言が氏の本音を出しているなあ、と思ったので再び引用してみます。

もうひとつの字幕批判に、「原作主義」がある。
『ロード・オブ・ザ・リング』のように、もともと熱烈な原作小説ファンがいて、それが映画化された場合、そのファンを納得させる字幕を作るのは至難の業だ。これまでしつこいほど書いて来たように、字幕は単なる「映画理解のための補助輪」にすぎない。ストーリーを全く知らない人が一度だけその映画を見たとき、それなりに楽しめるように配慮してある。原作を熟知したファンの細かな用語的こだわりには、はっきりいってつきあっていられないのだ。映画館に行けばいやでも字幕が目に入るので「意訳」にムカつくのはわかるが、物語の細部まで理解しているのなら字幕など読む必要はないではないか。スクリーンの隅っこにあるうっとうしいキズだと思って無視していただけないものか。だめ?


これを読んで即座に「だめに決まってんじゃん!」と叫んでしまった私・・・
LotR字幕騒動は、そもそも用語的なこだわりとかそういうのではなく、もっと根本的なことを問題としていたので、「字幕改善連絡室」の方たちも、原作ファンが抗議していたのではないのだ、と主張されています。
が、私は敢えて原作ファンの立場としてこの意見に物申したいです。
映画を見る人の大多数は原作を知らない人かもしれないけれど、結局DVDまで買って何度も映画館に通い、たくさん字幕を見ることになるのは原作ファンです。
原作ファンじゃなくてその映画が好きになる人もいると思いますが、そういう人は結局は原作を読むことになり、やがて原作ファンと同じような感想を持つことになります。
まあ、その映画が原作ファンにとって良いものであった場合ですが・・・。そういう場合こそ、せっかく映画の出来がいいのに、最後に字幕でコケられるのは許せないのです。LotR1作目はまさにそういう状況だったのです。
「物語の細部まで理解しているのなら字幕など読む必要はないではないか」と言う言葉にもカチンと来ましたね。
英語わかる人はいいですよ。でも、英語を聞き取れない人にとって、字幕は物語の一部、映画の一部なんです。
原作と一言一句違わない台詞だったら、確かに字幕は無視できます。でも、たいてい原作とは少しずつ違っているでしょう。そうしたら、やはり字幕を読むしかないんです。
そして、珍妙な字幕は、例え画面の片隅にあったとしても、思わず目を奪われてしまって集中を削ぐのですよ・・・
LotR1作目のボロミアの最期のシーンの「我ら人間」の字幕を初めて見た時、「えええ~」と思わず涙がひっこみましたもんね・・・あれは忘れられませんよ・・・

とまあそんな訳で、この本を読んだことで、映画字幕の問題点が色々とわかって、有意義だったなと・・・
そして、そんな状況を思うと、やはりLotRでの字幕改善運動は、映画字幕全体の改善に向けて、意味のあるものだった、と思います。
たとえ、その結果が字幕業界ではねじ巻けれられて伝わっていたとしても・・・

この本については、本当はもっと感想というか言いたいこともあるのですが、字幕のことだけでお腹一杯になるくらい感想書いてしまったので、もういいや(笑)
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アメリカで見た指輪グッズたちその2

2007年08月09日 | 指輪物語&トールキン
トップは再びBoston Pewter Companyで買ったレゴギムのスタチュー。横もいいんですよ♪(笑)ギムリ結構鼻高いなあ・・・
というわけで今回はボストンのお話。
ボストンではニューベリー通りという有名なショッピング街にNewbury Comicsという大きなコミックショックがあるので、そこを目指して行きました。(Government Centerの近くにも支店があります)
コミックショップには収穫なかったんですが、偶然通りかかったThe Feary Shopというお店が良かったなあ。
妖精などのグッズやアクセサリーを売っている、ファンタジーというよりはもうちょっと神秘より? な品揃えのお店なんですが、レジの後ろの壁にLotRのポスターカードが全種類並べられていたり、ポスターにキャストのサインが入っていたり・・・とオーナーのお兄さん、かなり指輪好きな雰囲気でした。
このお兄さんが面白くて、なかなかこのお店気に入ってしまいました。このお店のことはまた旅行カテゴリーでゆっくり書こうと思いますが・・・
住所は302Newbury Street。ニューベリー通りのかなり西よりにあります。ボストンへお越しの際にはぜひ立ち寄ってみてください。

もう一つ、3年前に立ち寄った、ファニュエル・マーケットプレイスにあるBoston Pewter Companyにも行って見ました。サウスマーケットで、Ann Tylerの隣にあります。
主に銀製品などの装飾品を扱うお店なのですが、指輪関連の銀製品も充実してるんですよね。
今回も色々ありました! 前回見たお皿がなかったのは残念でしたが・・・

チェスセット。3年前、たまたまショーウィンドウでこれを見たのがこのお店との出会いのきっかけだったんですよね。
白の勢力は、ポーンが全部ホビット(汗)キングがアラゴルンでクイーンが多分アルウェン、あとは白のガンダルフ?と木の鬚?が2体ずついるという不思議さ(汗)キャッスルはミナス・ティリスかな?
闇の勢力はポーンが全部オーク。キングとクイーンはよくわかりません・・・ひょっとしてサウロンの目かなあ? こちらもサルマンが二人と、ドラゴンが2頭。キャッスルはもしかするとオルサンクとバラド=ドゥアと2種類ある?

ちょっと怖いゴブレットシリーズより。なんかヒューゴ・ウィーヴィングに似てるような・・・と思ったら、やっぱりエルロンドでした・・・

これ前回もあったかな? のギムリ。私ギムリ好きですが、これは欲しくないかな・・・(汗)

スタチュー類をまとめて。手前の列、右から私が買ったレゴラスとギムリ、アングマールの魔王、ガラドリエル、シェロブです。
前回は確かボロミアとかあって、微妙にラインナップが違うような・・・でもその中でレゴラスとギムリだけ同じくあったのは、やっぱり人気があるからなのか、それとも私に買えということだったのか・・・(笑)
3年前から気になっていて、今回ついに買ったのは、運命を感じたというのもあるんですが(笑)フロドとアルウェン人形260ドルとか、旅の仲間のスタチュー295ドルとかを見た後だったので、税抜き48ドルは買える! と思ったというのもありますね・・・(笑)
しかし、帰りの空港で乗り継ぎのたびに手荷物検査にひっかかってケースを開けられていた・・・2回目にひっかかった時、初めから外に出しておけば良かった、と思いました・・・

このシリーズ、実はマレーシアに本社がある?会社で作っている製品だということが、ケースに入っていたパンフレットでわかりました。
このスタチューシリーズ、白の勢力と闇の勢力のものがあるのですが、明らかに闇の勢力のラインナップの方が多い・・・やっぱりモンスター系の方がカッコイイんですかねえ。
白の勢力の中でも、ホビットはなんと単に「ホビット」と題されているだけで、フロドもサムもメリピピも区別がないらしいのがうーむ、です(汗)
そんな中、レゴラスとギムリをセットで作ろうと考えた発想に拍手! やっぱりこれカッコイイです。毎日眺めながらニヤニヤしてます(笑)
そういえばこれが欲しいとお店の人に言ったら、「ああレゴラスね」と言われました・・・ギムリもいるのに~!
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DRAGON FLYのライヴに行って来ました

2007年08月07日 | 音楽(主に日本のHR?)
アメリカ帰国直後でしかも台風直撃かも・・・と障害だらけで、「これは行くなってことか?」とすら思われたDRAGON FLY、結局行って参りました。
珍しく早くライヴレポなど書いてみましたので、詳細興味のある方はどうぞ。
あまりに急な展開だったので、イマイチ実感がないまま大阪まで行ってしまったのですが、1曲目のDream on Dreamを聞いてたら、ああ、ホントにDRAGON FLYなんだなあ・・・とようやく実感が湧いて来ました。
でも、5年ぶりに夜行で帰って、職場の最寄り駅のコーヒーショップでモーニングセット食べてたら、ああ、DRAGON FLY見てきたんだなあ・・・と、一番感慨がありました(笑)
いっつも平日のど真ん中しかライヴなかったから、夜行で帰るしかなくて、同じ店でモーニングセット食べて出勤してたのでした。
京都からは急行銀河で帰ってたんですが、一度出雲で人身事故があって1時間遅れになったことがあって、熱海から新幹線に乗り換えてなんとか間に合ったこともありました。いや懐かしいです。
しかし、アメリカも帰国遅れて疲れましたが、大阪でとどめ刺された感が・・・(汗)まあ大分回復しましたけどね。

そんな昨日の朝、テレビの星占いを見てたら、「旅に出るとラッキー」・・・
いや旅はもういいですから・・・(汗)
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アメリカで見た指輪グッズたちその1

2007年08月07日 | 指輪物語&トールキン
トップの写真は、今回買ってきた指輪グッズ?です。
Children of Hurin買っちゃった・・・。いや、アラン・リーのイラストがたくさん入っていると聞いて、ちょっと欲しいかなーと思い始めていたところに、現物が並んでいるとつい・・・
やっぱり日本で買った方がちょっと安かったみたいですが、現物見て買えたからいいかな・・・
まだ読んでませんさすがに。ベレグの死のところだけでも読めたらなあと思ってますが。
もう一つは・・・ボストンのBoston Pewter Companyで買ってしまった・・・レゴラスとギムリの銀のスタチューです!
3年前にボストンに行った時から気になってたんですが、3年越しでついに買ってしまいましたよ~。この話はまた後ほど・・・

今回、さすがにもう指輪グッズにはあまりお目にかかれないかな・・・と思ってました。
N.Y.でもボストンでも、コミックショップには出物はなし。トイザらスも。
最近シリーズで発売されているフィギュアはありましたけど。イシリアン野伏の衣装好きなので、ファラミアのフィギュア実物見られてちょっと目の保養でした。
しかし、あまり期待しないで入ったN.Y.の有名おもちゃ屋さんF.A.O.Schwartzで思わぬ出物が・・・!
どうもハリポタの映画にあわせてファンタジー映画グッズコーナーができていたようで。でもLotRグッズが一番多かったような・・・

旅の仲間のスタチュー。これいいなあ~と思ったんですよね。確か295ドルくらいでした。妹に買え買えと言われたんだけどやめました・・・もって帰るの大変そうだったし。

パランティアと指輪の周りでガンダルフとサルマンが戦っている・・・なんだかシュールな置物。

白と灰色のガンダルフの杖をモチーフにしたゴブレット立て。うーん欲しいかどうかは微妙?

白&灰色のガンダルフとサルマンの杖をモチーフにしたボールペン。20ドル。
うーん、もうちょっとつくりが良ければ買ってたかも・・・いや、もうちょっと安かったらお土産に買い込んでたかな?
右はアルウェンのペンダントですね。

左のゴブレット、なかなか素敵だったんですよ。左のはビルボの誕生パーティーの絵柄です。
右はカラス・ガラゾンの木のステップをモチーフにした置物? ちょっと珍しいモチーフですね。

ガラドリエルのブローチ? ペンダント? これもあまり見ないような。

そして波璃瓶。なかなか素敵な作りでしたよ。ライトつきキーホルダーとはかなり違いましたね・・・(汗)

フロドくんとアルウェンちゃん人形もまだありましたよ♪ こちらはファンタジーコーナーではなく人形コーナーにありました。
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LotRシンフォニー@Blossom Music Centerその2

2007年08月06日 | 指輪物語&トールキン
というわけでBlossom Music FestivalでのLotRシンフォニーの話の続き・・・というか、会場までどうやって行ったか、の話です。
旅行カテゴリーな話かなあとも思ったんですが、まあ会場に行って帰って来るまでが遠足・・・じゃなくてコンサート、ということで。

ちなみにトップの写真は会場内にあったLotRシンフォニーの看板です。
翌日には全て別の看板に変わってました・・・ちょっと悲しい・・・

さて、今回の会場Blossom Music Centerは公共の交通機関では全く行けない場所にあります。
クヤホガ・バレー国立公園内を走る観光列車みたいなものもあるらしいんですが、昼間しか動いてないし、まず使えません。
まあ、アメリカでは車でしか行けない会場なんてよくある話ではあります。
こういう場合どうするかというと、会場からできるだけ近いホテルに泊まって、歩いて行くんですね。
しかし、今回は、一番近いホテルでも8kmくらい離れています・・・
8km、まあ歩けないことはないんですが・・・2時間くらいかなあ。
しかし、国立公園内にあることを考えると、終演後の夜には真っ暗で歩くのが危険な状態だということも予想されました。
以前、サンノゼにサッカーを見に行った時に、夜中に1時間以上歩いて帰ったことはありましたが、あの時は住宅街を通って帰ったからなあ・・・
考えた挙句、とりあえず一番近いホテルに泊まっておいて、そこから行き帰りのタクシーを予約するしかないな、という結論に達しました。
タクシー予約・・・私の英語力でできるのかどうか不安でしたが・・・

ということで、当日、ホテルのフロントでタクシーの予約を頼みました。
最初自分で電話しろと言う感じでタクシー会社の名刺を渡されそうになりましたが、「英語喋れないんで代わりに電話してください」と頼んで電話してもらいました。
すると、最初の会社では帰りのタクシーが手配できないとのことで断られたようで、次の会社にかけてくれました。
そこでも帰りのタクシーは手配できないもよう・・・最後には、「タクシースタンドでタクシーを捕まえて帰れ」ということをタクシー会社の人が言ったそうで、フロントのお姉さんにそのように言われました。
いや、タクシースタンドなんて絶対ないと思うんだけど・・・クリーヴランドのサバランスホールでのコンサートの後も、タクシーなんか一台も待ってなかったぞ・・・
と思ったんですが、それを説明して説得するまでの語学力がなく(汗)とにかく会場に向かいました。
行きのタクシーのお兄ちゃん、すごく無愛想な上に時間に遅れてくるし、大丈夫かいなこのタクシー・・・と思いましたが・・・
会場についたあと、どこでタクシー捕まえたらいいのか聞いたら、「この辺じゃない?」と適当なお答え・・・まあ知らなかったんでしょうね・・・こんなとこタクシーで来る奴なんかいないから・・・というのは後でわかったことですが。

本当はまだ場内には入れないくらい早い時間に着いたのですが、ボックスオフィスに用があると言ったら入れてもらえました。
そのまま結局ずーっと場内にいました。というのも、そのうちにリハーサルが始まって、翌日のメインプログラムのチャイコフスキーの交響曲5番をやってたんで、ついつい聴いてしまったのでした。

まだ誰もいないMusic Hall。青空と緑のコントラストが素敵で、おおっと思いましたね~。コンサートが始まる頃には夜でしたけど・・・

で、リハーサルも終わった頃、場内にも観客が入りだしたので、インフォメーションにタクシーをどこで捉まえられるかを訊きにいきました。
ボランティアらしき老婦人お二人、タクシーと聞いてびっくりして、「administratorに行って電話しないと」と言われました。
言われたとおりadministratorの事務所に入ると、一人だけいた女性に「タクシーはどこで捉まえられますか」と聞くと、タクシー会社の名刺と電話を差し出して、電話しなさい、という感じ。
しかしその名刺・・・Falls Cabって、さっき帰りのタクシー断られたとこじゃん・・・
ここ、さっき断られたんですけど・・・と訴えたのですが、イマイチ伝わらなかったのか、そこの会社の名刺しかなかったのか、とにかく電話しろと言われたので、またまた「英語喋れないんで代わりに電話してください」と頼んで、電話してもらいました。
やはり帰りのタクシーはなかなか用意できないらしかったのですが、事務所の女性が「They really need you」などと粘ってくれて、帰りのタクシーが予約できました。・・・用意できたんじゃん・・・
さらに、帰りは車が会場まで入ってこられないので、下の通り(会場が丘の上にあったのでかなり坂道をくだらないといけない)まで歩いて降りるように、とも教えてくれました。これ知らなかったらタクシーと会えなかったかも・・・危なかった・・・
(しかし、翌日にはまた状況が違ったのです。この話はまたいつか旅行カテゴリーででも・・・)
事務所の女性は「11時15分終演だから、11時45分に来るように」と予約してくれました。
9時開演で11時15分には終わらないと思うんだけど・・・とLotRシンフォニー15回行っている私は思いましたが、説明する間もなく電話は切られてしまいました・・・
もう終わったら死ぬ気で早歩きで降りよう、と決意。
事務所の女性はその後、帰りにどの道を歩いていったらいいかをわざわざ門の外まで出て教えてくれました。わけのわからない外国人に親切にしてくれて感謝!

終演はやはり11時30分くらいでした・・・
あと15分で降りられるのか疑問でしたが、とにかく頑張って坂道降りました。
しかし、もともと人が歩くことなんか想定されてなくて、歩道がないんですよね。脇の芝生は夜露でびしょびしょで、芝生の中を歩くと気持ちわるいんだけど、車道を歩いていると後ろからクラクション鳴らされてかなり危険・・・
そんな中、筋肉痛になりそうなくらい頑張って早歩きして下の通りに出た時点ですでに11時50分すぎ。
果たしてタクシーはいるのか・・・と思ったら、ちゃんと待っていてくれました~
今度は愛想もいい普通の?ドライバーさんでした(汗)
そしてちょっとびっくりしたのが、予約料金も深夜料金も何も取られなかったことでした。しかも、Uターンして進路に入ってからメーター動かしてたりして。まあ深夜ということもあって、感謝の気持ちもこめてちょっとチップ上乗せしましたけど。
やはりホテルやミュージックセンターで勧めているだけあって、優良タクシー会社のようでした。電話の受付の人がタクシースタンドがあるなんて嘘言ったけれど・・・(汗)
というわけで、皆さんもオハイオ州のアクロン・ストウ方面でタクシーが入用の際はぜひFalls Cabをご利用ください!?
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