偉大な映画監督、森田芳光先生が61歳という若さでお亡くなりになりました。
お隣の「偉大なる将軍様」という名のゴロツキが死んだのはどーでもいいですが、森田先生は本当に残念です。
で、昨夜から、各テレビ局では盛んに訃報を伝えていますが、監督の実績として「失楽園」「家族ゲーム」などを代表作品として紹介しています。
そのほか「模倣犯」や最近の作品では「椿三十郎」「武士の家計簿」などを紹介している局もあります。
全くスルーされているいつのが1985年の作品「それから」
これは、あくまで個人的な見解ですが、自分自身は森田監督の代表作は「それから」だと思います。

財閥の御曹司大助(松田優作)は定職につかず、優雅な生活を送っているのだが、大学時代の友人平岡(小林薫)とその妻、三千代(藤谷美和子)が上京し再開する。大助と三千代は大学時代から魅かれあっていたのだが、大助の方が身を引く感じで、平岡と結婚した過去がある。しかし、再び、二人の恋は燃え上っていくのだが・・・・・。
原作はもちろん明治大正の文豪「夏目漱石」

「三四郎」「それから」「門」の三作品は、漱石の青春三部作(前期三部作ともいわれる)と言われる、ちょうど二作目。
読んだ方はお分かりだと思いますが、なんとも切ないストーリーです。
「門」では主役の名前こそ変更していますが、罪悪感に悩む、その後の二人を描いています。

傑作文学作品の映画化は本当に難しい(特に明治物)のですが、この森田作品は独自の色彩設計と故松田優作や小林薫、そして藤谷美和子らとの緊迫した演技に支えられて、見事に漱石の世界を映像化しています。
クローズアップと長回しのショットで独自の映像文体で明治ブルジョワの世界を表現しており、また役者らの演技はこの筒井ともみ脚本の「セリフ劇」を盛り上げます。
特に後半、大助が三千代に告白。三千代が「覚悟をしましょう」と応じるシーンはもうただただ唸るのみ。
漱石も見たらびっくりするはずです。

夏目漱石の作品は色々と映画化されていますが、これほど見事な映像化は無いと思います・・自分は。
あくまで、個人的な見解ですよ、個人的な。
小生が嘘つきかどうか、見てない方があったら、是非TSUTAYAへ行ってお確かめください。
お隣の「偉大なる将軍様」という名のゴロツキが死んだのはどーでもいいですが、森田先生は本当に残念です。
で、昨夜から、各テレビ局では盛んに訃報を伝えていますが、監督の実績として「失楽園」「家族ゲーム」などを代表作品として紹介しています。
そのほか「模倣犯」や最近の作品では「椿三十郎」「武士の家計簿」などを紹介している局もあります。
全くスルーされているいつのが1985年の作品「それから」
これは、あくまで個人的な見解ですが、自分自身は森田監督の代表作は「それから」だと思います。

財閥の御曹司大助(松田優作)は定職につかず、優雅な生活を送っているのだが、大学時代の友人平岡(小林薫)とその妻、三千代(藤谷美和子)が上京し再開する。大助と三千代は大学時代から魅かれあっていたのだが、大助の方が身を引く感じで、平岡と結婚した過去がある。しかし、再び、二人の恋は燃え上っていくのだが・・・・・。
原作はもちろん明治大正の文豪「夏目漱石」

「三四郎」「それから」「門」の三作品は、漱石の青春三部作(前期三部作ともいわれる)と言われる、ちょうど二作目。
読んだ方はお分かりだと思いますが、なんとも切ないストーリーです。
「門」では主役の名前こそ変更していますが、罪悪感に悩む、その後の二人を描いています。

傑作文学作品の映画化は本当に難しい(特に明治物)のですが、この森田作品は独自の色彩設計と故松田優作や小林薫、そして藤谷美和子らとの緊迫した演技に支えられて、見事に漱石の世界を映像化しています。
クローズアップと長回しのショットで独自の映像文体で明治ブルジョワの世界を表現しており、また役者らの演技はこの筒井ともみ脚本の「セリフ劇」を盛り上げます。
特に後半、大助が三千代に告白。三千代が「覚悟をしましょう」と応じるシーンはもうただただ唸るのみ。
漱石も見たらびっくりするはずです。

夏目漱石の作品は色々と映画化されていますが、これほど見事な映像化は無いと思います・・自分は。
あくまで、個人的な見解ですよ、個人的な。
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