ミュー ・ 百花春至為誰開

月山・葉山・野菜つくり・短歌・スケッチ   初夏の朝日連峰&果樹園 (寒河江市)

落葉松

2010-05-28 | Weblog

落葉松林 寒河江中央工業団地内

同上


    北原白秋 「水墨集」より   

                 大正十年(1921年 晩春の軽井沢にて)

           落葉松 

  
  一     からまつの林を過ぎて

        からまつをしみじみと見き
 
        からまつはさびしかりけり

        たびゆくはさびしかりけり

  
  二     からまつの林を出でて

        からまつの林に入りぬ 

        からまつの林に入りて

        また細く道はつづけり


        ・・・・・・・・・・・・・・・・


  七     からまつの林の雨は

        さびしけれいよよしづけし

        かんこ鳥鳴けるのみなる

        からまつの濡るるのみなる


   八    世の中よあわれなりけり 

        常なれどうれしかりけり

        山川に山がはの音

        からまつにからまつのかぜ  


昨年 or 一昨年

この詩と同じものを

ブログに載せたような記憶がある


軽井沢を訪れた白秋が

落葉松林の芽吹きの美しさに感動

その真情を吐露したもの


今日 公園で

その落葉松の新芽と

一年振りに対面


白秋が綴った

この詩をまた思い出してしまった

・・・・・・・・・・・・・・・・

同上


からまつにからまつのかぜ・・・・・・・

私には

林の中で からまつのかぜ

を感じる事は出来なかったが

この詩の

七節の文言


かんこ鳥(閑古鳥・郭公)鳴けるのみなり


新緑の季節に詠まれた詩である事を

初めて知った

寒河江川・朝日連峰

朝日連峰の主峰 大朝日岳 (寒河江市陣ヶ峰より)


残雪の朝日連峰

新緑の青の向うに

白く輝いて

そそり立っていた

苗・定植

2010-05-27 | Weblog

マイ・ファーム


昨日の畑から更に

一畝(うね)拡張


2間×3間 ≒ 12畳

野菜畑が 完成


今日は いよいよ苗の定植


昨日の降雨で

水はけが極端に悪い粘土質の畑は

低い部分に

水溜りが出来ていた


足元がぬかって

思うように歩けなかった

女房とナナ

軽トラに乗ったまま

いつものように現場監督

田植え前の水が張られた水田

どんよりとした

今にも雨が降り出して来そうな

灰色の曇を映していた

隣町 河北町両所

土つくり

2010-05-26 | Weblog

マイ・ファーム 2010/5/26


一昨日から畑作業を始めた

今年はまず手始めに

小規模家庭菜園から出発


のんびり一人で畑作業をして

土つくりと野菜つくり


今から収穫が楽しみになって来た


茄子・トマト・きゅうり・かぼちゃ・・・・・・・苗

野菜用土 肥料・・・・・・・・・


等を用意して畑へ

今日で3日目


すべて手作業

雨降りと 粘土質土壌に

悪戦苦闘


手にまめが出来て

破れてしまった


おまけに得体の知れない

大量の太い根っこ

の除去作業


やっと10畳ほどの

小さな畑が出来上がった

今年中に倍位の広さにしたい


牛ふんを混ぜ

土壌改良

畑は土つくりが基本


いよいよ明日

苗の植え付け


ここまでくれば

もう後戻りは出来ない・・・・・・・・・

この辺りの田植えは

まだ半分が終わった位


今年は苗の成育が

いつもの年より

遅れているようだ

今の時期 

何処も田植えの真っ最中


休耕田


あちこち いまだ乾いたままの水田

が見受けられる


集団転作の水田だ

一定規模の広さにまとまって休耕し

米の生産調整を行っている


今年度から新しく 

農家に対する戸別所得保障制度・・・・・・・・・

が始まる


しかし

こうした生産調整の風景を目の当たりにし

これから農業に携わって行こうという

意欲ある農業後継者達にとって

何故か先が見えず

将来が危ういような気がする

サクランボ


3年連続不作続きのサクランボ

今年はどうやら豊作のようだ


どの枝にも鈴生りのサクランボ

開花時期いい天気が続いたのが

良かったようだ


サクランボは

六月いっぱいが旬の果実


寒さで成育が遅れているのが

気がかりである


美しさと甘い香り

2010-05-21 | Weblog
2~3日

まるで 梅雨入りを思わせるような

うっとうしい天気が続いた・・・・・・・・・・・・・・・


と思ったら

今日は爽やかな五月晴れ 


自宅庭  2010/5/21


道路沿いの

モミジ・セイリュウ・・・・・・・・

雑木林のような

深い茂みになってしまった

ナナカマドの木


線路側のナナカマド

白い小さな花の集まり

満開となった

同上


ナナカマドの白い花に

大小 沢山の蜂

甘~い蜜を求めて

群がっていた


一見 純白に似合った

清楚な花の香り


と思いきや

意外や意外


米ぬかに似た

暑苦しい 鼻を覆いたくなるような

香り いや臭いだった


それでも

蜂たちにとっては

今が1年で一番の

書き入れ時

ツツジ

同上


今年はツツジの開花が

いつもの年より

だいぶ遅れている


紅ツツジがやっと

5分咲きになった


白ツツジ

咲き初めまで

あと ひとふん張り 

といった所


さて・・・・・・・・・・・・・

こちらはどんな香り・・・・・・・・・・・・?

こちらも意外や意外

全くの無香・・・・・・・・・・・・



美しさと甘い香り・・・・・・・・

やはり天は

何者にも

そう易々と

二物を与える事はしなかったようだ



昨日

市立病院で2ヶ月毎の

内科定期健診

を受けて来た

特に異常無し


次回2ヵ月後の 7月健診

胃カメラ検査を

予約して来た



健康へ感謝

私にとって

天から授かった大事な々 一物


上を見たらきりがない・・・・・・・・



伽羅の新芽αツバメ

2010-05-17 | Weblog
今朝 今年初めてツバメを見た


庭先に2羽のツバメがやって来た


一瞬 手のひらを返したように急旋回

ツバメ返しの曲芸・・・・・・・・・・

いよいよ季節は初夏


自宅坪庭 伽羅の新芽  2010/5/19 PM4時

同上

同上


つい先日 粗垣を外したばかり

のような気がする


この冬 1m以上の積雪が

伽羅を覆った


一冬 伽羅を凍らせた冬将軍

今では面影等どこにも無し


五月中旬

半袖のシャツ姿

腕をよぎって行く風

なんとも爽やかな

心地よい季節の到来だ

初夏

2010-05-15 | Weblog
夕方 4時過ぎ・・・・・・・・・・

買い物がてら 

寒河江川で犬の散歩


対岸の柳の木 辺りから

今年初めて

カッコウの鳴き声が

聞こえて来た


寒河江川 201/5/15 PM時半

同上

寒河江川と葉山


去年のブログで

カッコウの初鳴きを聞いた日を調べてみた

去年は五月二十日だった


寒河江川の流れは

朝日連峰の雪解け水を集めて

流れが速く

水量も豊富だった


カッコウの鳴き声とともに

寒河江にもいよいよ

爽やかな初夏の季節が

やって来たようだ

海老のしっぽ

2010-05-13 | Weblog

山形蔵王 小枝に付いた樹氷 「海老のしっぽ」 2010/5/13

樹氷の1種でその形から「海老のしっぽ」と呼ばれている

JR左沢線と高松跨線橋下より見る奥羽山脈


今日の最高気温13℃ 最低気温7℃


蔵王山頂は季節外れの吹雪に見舞われた

この時期の積雪

蔵王でも さすがに珍しいようだ
 

ケーブルカーに乗って

山頂駅に降りたった軽装姿の観光客

予想もしなかった

真冬並みの寒さに

皆 震えていた


身体で実感した体感温度


数字に表われた気温より

底冷えがするような

とても寒い1日だった


今年はやっぱり異常気象の年なのだろうか・・・・・・・・?


冷夏が予想される年は

田植えの時期を早めるそうだが

山形はサクランボの産地


こちらの収穫のほうも

果樹農家にとっては

大いに気掛かりな

今年の異常気象である

萌黄色の季節・・・・・・・・・・・・・・・・(2/2)

2010-05-11 | Weblog
昨日と今日

1日中まったく陽の差さない 

曇天の空模様・・・・・・・・・・・・・


今日午後 3時過ぎ 

いよいよ雨降りの天気に変わってしまった


菜の花が満開に咲くこの時期の長雨

菜種梅雨と呼ばれている

ものかもかも知れない・・・・・・・・・・・?


寒河江市平塩山間部 満開の山桜  2010/5/9 AM9時


一昨日の天気は

風薫る五月の名にふさわしい

快晴の天気


寒河江市平塩と隣町中山町を結ぶ

農免道路を初めて走った

寒河江―中山町 間農免道路


寒河江市平塩 山崎楯址から

中山町に向かって 車を走らせた


道の両側の 山桜の薄紅色が

澄み切った青空に映えていた

中山町豊田 日本一のスモモの産地・最上川・奥羽山脈

同上 蔵王連峰

同上  寒河江・天童方面

満開のりんごの花

ヨモギ摘み

ヨモギの木の垣根

満開の山桜とT堰

T堰と朝日連峰


一昨日 早朝5時起きして

T堰の垣根 

ヨモギの木の 新芽摘みをして来た


7月 海の日に行われる堰祭り


祭り当日 ヨモギ飯をご馳走する為

ヨモギのやわらかい新芽が出る

今の時期

役員総出で新芽摘みをした


私も今年初めて参加


早朝5時半とあって

さすがに川風は強く 

想像以上に寒かった


ヨモギの新芽摘みを終え

帰り道 ふと市報に載っていた

山崎楯址を思い出し

つい寄り道


そこから更に 足を伸ばして

隣町の中山町まで行ってしまった


午前10時過ぎ 無事自宅に戻った


日曜日の朝のヨモギ摘み


とんだ道草にはまってしまった

爽やかな出来事だった



萌黄色の季節・・・・・・・・・・・・・・・・(1/2)

2010-05-09 | Weblog

寒河江市平塩  中世城館址(≒1450~1584年)山崎楯裏山

同上 最上川に架かる高瀬大橋  山崎楯址(正面手前の丘陵)

りんご畑と山崎楯址 たて堀址


5月5日号 「市報さがえ」

中世城館址 「山崎楯 たて堀跡が現れた」

珍しい記事が掲載された


ハイキングがてら 早速探索に

残雪の葉山と山崎楯址の裾野に広がる田園風景

山崎楯址裏山

同上


寒河江市民の中で

山崎楯址の存在や

歴史を知る人は

稀有かも知れない


私自身 この度の市報を読んで

山崎楯址の存在を

初めて知った


楯址の案内板らしきもの

どこにも見当たらず・・・・・・・・・・・・・・・


山崎楯址 丘陵左手の頂


砂利敷きの曲がりくねった道

軽トラック1台が

やっと通れるような細い山道

遥か向うまで ず~と続いていた


山裾から湧き上がる

生まれたての 

白~い綿雲


地上を覆い尽くす

めくるめく萌黄色をした

不思議な世界


丘陵を駆け巡る

溢れんばかりの

やわらかな陽春の日差し


萌黄色の季節・・・・・・・・・・・・・・・・・

が 今やっと里山に巡って来た


畑で一人

農作業をしていたおばあちゃんがいた


楯址がどの辺りにあるのか

ちょっと尋ねてみた


地元の人にも

あまり知られていないようで

期待したような

いい答えは返って来なかった


麓から見た山崎楯址の

裏山を目指し 

そこから更に 山道を登った

山崎楯址裏山

同上

葉山

月山

同上 山崎楯址石標


眼下に寒河江市北西部の街並み

遥か彼方 残雪に白く輝く

葉山 月山の峰々

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

山道から外れ およそ10分


緩く長く曲線を描いて

どこまでも続く

萌黄色に染まった丘陵


頂上を目指し

更に斜面を登った


暫らくして・・・・・・・・・・・

頂上らしき処に出た


背後は鬱蒼とした竹林に

覆われていた


全く見通しが利かず

薄気味悪い処だった


そこだけが平坦で 何もない

猫の額ほどの広さだった


およそ 南北十間×東西十五間

長方形をした

極々狭い 

台地のような処だった


「山崎楯址」

高さ≒1m

黒御影石で造られた石標が

ひっそりと建っていた


安土桃山時代以前の

中世の山城といわれるものは


四方に石垣を張り巡らせた

堅固な造りをした

要塞ではなかった


県内にある 左沢城や白鳥城などの

中世の山城にも

山崎楯と同じような遺構が残っている


中世の山城に見られる

いわゆる「たて堀」


楯の頂上を目指し

侵攻する敵陣


たて堀は

山の頂上に向かって斜面に

造られた堀のような道


敵陣をわざわざ登りやすくする為に掘った

一種の罠である


罠にかかった敵陣は

頂上近くに誘い込まれ

腰曲輪(こしぐるわ)という狭い平坦地で

一網打尽にされた


140年間続いたこの山崎楯


戦国武将 出羽の守最上義光

侵攻の前 戦わずして

八代楯主 山崎大学頭忠勝は

大江町貫見に落ちて行った


このたて掘りは

実戦に供された事が

1度もなかったのかもしれない


以後 寒河江十八代城主 大江高基が

同じく最上義光に追われ

貫見にて自刃


寒河江領主 大江家はここに滅亡した


四百年の長い時を経た楯址

そして 「たて堀」の址・・・・・・・・・・・・・・

山崎楯頂部竹林と石標

※ 竹林に葉擦れし音色ザワザワと遥か昔の兵禍の如し

風に騒ぐ竹林

ザワザワという葉ずれし音色

兵共の

遠い昔の微かなざわめきのようにも

聞こえて来た・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

山崎楯裏山から中山町を望む


同上 溜め池と蔵王連峰

同上 溜め池を挟んで山崎楯頂きを望む

同上 満開を過ぎたばかりの山桜


里前では既に大半の桜が散ってしまった

里山の中は少し遅れて 

まだ見頃だった


五月晴れの青空

手の届きそうな白い雲

地上を染める

萌黄色の眩い世界

所々 薄紅色した桜の花が

通り過ぎる

風に揺れていた


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く