ミュー ・ 百花春至為誰開

月山・葉山・野菜つくり・短歌・スケッチ   初夏の朝日連峰&果樹園 (寒河江市)

サクランボ

2015-06-15 | Weblog

今年もいつもと同じく

サクランボの季節がまたやって来た


☆ 昔 父が元気な頃

我が家は≒150本の樹を栽培するサクランボ農家だった


シーズン最盛期 6~7人の親戚の人に手伝ってもらい

直売・狩り・仲買…などもやっていた


今ではサクランボ畑全てを他所の人に貸し

僅かに年貢の1部として

収穫するばかりになったサクランボの樹1本

自家用として分けてもらい

自分達家族で収穫している

山の斜面に拡がるサクランボ畑

サクランボの果実は

雨にあたると裂果してしまう

その為この時期だけ雨除けハウスが掛けられる

今年は雨が少なく

果実の糖度も高い

とても甘く美味しいサクランボとなった

サクランボ農家はこれから六月いっぱい

収穫・箱詰め・出荷・・・・

一家総出 ☆ 朝早くから夜遅くまで

1年で1番忙しい日々が続く

ジャガイモの花が咲き始め

畑が一気に緑濃くなって来た


ジャガイモの花

収穫する土の中のジャガイモにとって

咲いても咲かなくても

あまり関係はないらしい

という事で・・・

花芽を欠き取ってしまう人もいるそうだ

人間とはなんとも身勝手な事をするのだろう~

綺麗に咲き誇っている花を見る度

そう思う

ジャガイモの花は顔(実)に似合わず

とても綺麗だ

よく見ると

ジャガイモ・茄子・トマトは花がよく似ている

その訳は・・・三つとも皆同じナス属だからのようだ

茄子とトマトは実も花もよく似ているが

ジャガイモは

花は似てても実は土の中

それなのに何故ナス属なのだろう~?

4~5日前 玉ねぎの収穫を終えた

今年の玉葱は大玉に育った

昨年10月 マルチシートを貼って

鉛筆の太さよりやや細めの苗を買って来て定植した

玉葱は苗選びが大事

大きくても小さくてもダメ

鉛筆の太さより太い苗は

春になると とう立ちする

あまり小さいと冬の寒さで枯れてしまう


雪の下で長い冬の寒さをじっと耐え凌ぎ

4月 雪融けと共に徐々に成長

6月 茎が根元から折れ始めて来たら

待望の収穫サイン



玉葱は野菜の中でも

生育に結構長い時間が掛り

栽培も難しい


一般の玉葱は

小粒のホーム玉葱と違って種から育てる

ジャガイモの様に

前年収穫した玉葱を植えても

途中までは種から育てたものと同じように生育するが

途中で分球

更にとう立ちして硬くて食べられない


オカヒジキとシュンギク

初夏の畑の異色野菜

なんといってもオカヒジキ

爽やかな初夏の季節にふさわしい

シャキシャキした食感

1本の苗から網の目の様に横に広がって育つ

☆新芽だけを選んで摘む採れたてのオカヒジキ

新鮮で特に美味


採れたてのシュンギク  その苦みはまたまた美味

熱々の味噌汁にサットはなして食べるのが

特に大好き

シュンギクは食べても美味しいが

畑で生育を見守るのも楽しみ

日毎表情が変わって行く位成長が著しい


オクラの栽培もなかなか難しい

オクラは移植を嫌う

株分けせず

ポットに植えられたままの状態で定植する

参考書には連作を嫌う作物と書かれているが

隣の農家の畑では毎年同じ畑で作っていて

JA直売に出荷している

何か特別な栽培方法でもあるのだろうか?

今度会ったら聞いてみよう~

オクラの花は芙蓉の花に似て実に綺麗

直径≒7~8cm

まるで野菜の女王様の様な凛々しさ

シシトウの様な形をしているが

実は空豆と同じように空に向かって生る

これも不思議



スイカとメロンもだいぶ大きくなって来た

今年で3年目

スイカは大きいもので直径が30~40cmにもなる

未熟だとカツカツして胡瓜の様

熟れ過ぎるとドロドロして不美味

実の根元の巻ヒゲが枯れて来たら食べ頃

と参考書には書いてあるが

巻ヒゲの枯れ加減や

スイカを叩いて音で食べ頃を見極めるなんて

素人の私にとっては至難の業

食べ頃がいつかを見極めるのはとても難しい


畑の立葵の花

あっという間に

中間ぐらいの高さまで昇って来た

山形はまだ梅雨入りしていない

このまま空梅雨で終わってしまうのだろうか



☆野菜・果物の畑の話題はまだまだ尽きないが

その他の話題は実に乏しい

強いて他の話題と言えば温泉の話ぐらいだろうか?




自宅の坪庭のサツキの花が満開を迎えている

隣の日陰には奇妙な幾何学模様の顔をしたユキノシタ

みな同じような表情で咲き競っている

空梅雨で紫陽花の花も

何処か冴えない表情を晒している

やはり紫陽花は雨模様がよく似合うよだ



先日 久し振りに県都山形市の文翔館前を通った

昔 若かりし頃16年間もこの近くの職場まで通った

当時 山形県庁として使用されていたが

現在は山形県の歴史資料館の様な役目をしている

街の中心部にこんなレトロな大正時代の歴史的建造物が現存しているのは

実にすばらしい事である

それにしても山形県で1番の繁華街

平日 お昼少し前

通りを歩く人の数は2・4・6・8・・・・・数えるほど

随分前から

いろいろ街の再生を試みているようだが

野菜作りよりもっと難しそうだ

街に人が再び戻って来る日は果たして来るのだろうか?

今日も寒河江の街はサクランボでいつものように

ソワソワ・ガヤガヤ・・・・

なんとなく落ち着きがない

夕方陽が沈む頃

西の空がオレンジ色に染まって

やっと静かな夕暮れ時

今日も無事短い一日が終わろうとしている