大江町左沢 日本一公園(楯山公園)
最上川に架かる
新旧ふたつの最上橋
高さ≒70~80m
足元の直ぐ傍から最上川に向かって
垂直に切り立った崖の眼下
まるで大地を引き裂くように
V字型に大きく蛇行した
最上川が流れる
初めて目にする誰もが
きっと驚くに違いない
旧最上橋 昭和15年完成
明鏡止水の如く
いつも穏やかな川面に
美しい三連アーチの
逆さ像を映し
川岸にはいつも一艘の小舟が係留されている
長閑で美しい風景が広がっている
大江町はJR左沢線終着駅でもある
戦前は鉄道輸送の西部環状線構想のひとつとして
山岳地帯を縦断
山形県南部を走る長井線に繋げる計画もあったが
終戦により実現しなかった
昭和40年代半ばまでは貨物列車が大いに活躍していた
しかし自動車による物資輸送の発達と共に
貨物列車の需要が減り 姿を消して行った
現在 利用客のほとんどは高校生達で
いわば高校生専用の通学列車となっている
その為に 日中は3時間以上も列車の運行のない時間帯がある
今から43年前の昭和45年には13000人を超えていた人口も
現在は9000人弱
年間≒100名の人口減少
過疎化の進んでいる典型的な町である
山間の村 農業以外に
特にこれと言った特別な産業もなく
少子化と若者達の故郷離れに
未だ歯止めがかけられない
左 蔵王連峰の山並み

右 朝日連峰の山並み

稲穂が黄色に染まった 収穫の秋
山裾の丘陵に
果樹畑が連綿と拡がっている