ミュー ・ 百花春至為誰開

月山・葉山・野菜つくり・短歌・スケッチ   初夏の朝日連峰&果樹園 (寒河江市)

「 アレキサンドリア四重奏 」

2017-01-31 | 温泉
 今日も波が高い。
刺すような風がほとばしる。
冬のさなかにも春のたくらみが感じられる。
真昼までは熱い裸の真珠の空、ものかげに鳴くこおろぎ、
そして今は、大きなすずかけの木々を振りほどき、探りまわる風‥‥。
 

 数冊の本をたずさえ、子供をつれてぼくはこの島に逃げてきた
メリッサの子供をつれて。
なぜ「逃げる」という言葉を使うのかぼくにもわからない。
病気の保養ででもなければこんな遠いところへ来るわけがない、
と村の人たちは冗談を言う。
よかろう、そういう言いかたのほうが良ければ、
ぼくは自分を癒しにここへ来たのだ‥‥。


 「ぼく」は、もうアレキサンドリアにいない。
そこがどこの島だかわからないけれど、
その島で、アレキサンドリアのことを思い出している。

 (‥‥)ぼくたちをその植物群としてあつかったあの都会、
ぼくたちのなかに争いをまきおこしたあの都会
-その争いは彼女のものにほかならなかったのに、
ぼくたちはじぶんたちのものだと思いちがえたのだ

-愛するアレキサンドリア!


 このことすべてを理解するためにぼくはこんなに遠くまでやって来なければならなかった。
毎夜、大角星(アルクトゥールス)がかろうじて暗闇から救いだしてくれるこの裸の岬に生活し、
あの石灰の埃りにまみれた夏の午後の日々からはるかに離れた今となって、
やっと、過去におこったことについてはぼくたちのだれにも責任がないということがわかってきた。
裁きをうけるべきなのはあの都会なのだ、
たとえ犠牲をはらわねばならぬのはその子供ら、ぼくたちであるとしても。

 その「過去」に何がおこったのだろうか? 
「ぼくたち」は、どんな犠牲をはわわなければならなかったのだろうか?


                「 アレキサンドリア四重奏 」    著  ジュスティーヌ by ロレンス・ダレル
                



仙台市青葉区R48青葉山トンネル入口

寒河江市から仙台市まで
≒70km  70~80分
途中、奥羽山脈越え関山峠までは
一面凍りつくような 
極寒の銀世界

仙台の街に近付くにつれ
空は澄切った真っ青な色に変わり
どこをみても
雪など全く探す事が出来ない

昨日、小用があって
仙台まで車で出掛けて来た

仙台の街を訪れるのは凡そ2年振りであった

僅か2年ではあるが
仙台の街を少しの間離れていただけで
街が近付くに連れ
次第に懐かしい香りのようなものを
感じて来た

仙台と寒河江 緯度はほぼ同じ
違いは
奥羽山脈の表と裏 晴天と雪雲
冬の気候はまるで正反対



トンネルを抜け 五分も経たぬ内

東一番丁 + 広瀬通り交差点

平日の昼時と言うのに
まさに人、人、人で
ごった返していた

それに比べ 平日の昼間
寒河江の街で
真冬に街中を歩く人を見掛けるのは
稀有である


東二番丁 + 定禅寺通交差点


仙台駅西口、新幹線高架橋&高層ビル群

仙台にはこれまで
学生時代の四年間
社会人として四十歳代前半の3年間
合計7年間を過ごした

何れにしても
直近で既に三十年近く
時を経ようとしている

十年ひと昔!
は 昭和の話
今では 三年ひと昔
と言ったところだろうか?

30年も遡るとなれば
気が遠くなりそうな
時間の経過である

車で街中を走って見ても
私が住んでいた頃の
昭和の面影など
何処を探しても見当たらない

そそくさと小用を済ませ
土産として仙台銘菓「萩の月」を買った以外
他には何処へも寄らず
すぐに帰りの途についた

仙台に行く度に
いつも思い出す事がひとつある
それはビルの屋上に掲げてある
「白松最中」と言う看板の事である


ある日そのビルの前を
会社の上司と一緒に車で通った時

埼玉から来た上司が
「白松最中」は絶対おかしい
きっと「白松最中」の間違いではないのかと・・・・・
そう言って私に尋ねて来た
・・・・・・・・・・・・・・・・・
なんとなく上司の言っている事の意味が
分かるような気もした

しかし 仙台に住む人達は
ほとんどの人がこの「白松が最中」の看板に
疑問を抱く人は いない

 と  の違い
その違いが分かるようになるには
やはりこの街に住む人々の暮らしや風土を理解せずには
決して納得出来ぬような気がする

山形にも同じようなCMがある

♪ おらふるさと山形の 白い牛乳お菓子になった
  ミルクケーキの味みれば 色よし 味よし 香り よし
   山形土産におしどりミルクケーキ



♪ おらふるさと山形の・・・・・・・

標準語で言えばこちらも  ではなく の のような気がする
しかし どちらかと言えば が似合っている


定禅寺通のけや木並木


杜の都仙台
その象徴とも云える けやき並木
冬が過ぎ
陽春の日射しが差し始める頃になると、

眩しいほどに
若葉が一斉に萌え出ずる

5月の爽やかな風と光

そよそよと
一斉に通りを駆け抜ける

今はまだ、
葉を落としたまま
黒ずんだカサカサした裸木を晒す
けやき並木の街路樹


この けやき並木は
戦後の仙台の街の復興や人々の暮らしの移り変わりを
黙して語らず
唯 じっと見つめ続けて来たことだろう

もちろん…ミューが
この街で青春時代を過ごし
そして
単身赴任でこの街で働いていた日々の出来事も
じっと見続けていた事だろう


いまこの街に暮らしている大勢の人々も
かってこの街で暮らしていたミューも
きっと誰よりもこの街を愛しているに違いない


しかし・・・・
自分達がこの街に生かされている植物群である事等
本当に知っている者は誰もいない


除雪

2017-01-29 | 温泉
抜けるような青空

今朝の最低気温➖11℃

今冬一番の冷え込み






今日は朝から農道の除雪作業

予定では 午前中いっぱい掛かる



真っ白な朝日連峰が朝日に輝いています

天気はいいのですが

風がとても冷たく

耳たぶが風邪をひいてしまいそう


寒河江川、奥羽山脈






寒河江川に

仲良く4羽の小白鳥

夫婦2組 ?

それとも 親子連れでしょうか?

真っ黒な水面

とても冷たそうな水の色


天気予報では、

東北地方全般が

午後からまたまた冬型の天気に戻りそう

良い天気はこの時期決して長続きしてはくれません


さて ここまで順調に進んで来た除雪作業

この先で倒木で道が塞がれ

これ以上前に進む事が出来ず


予定より短い距離になってしまいました

おかげで早く終わりそう

後 少しで終了です





本日の除雪作業、無事終了!

冬眠

2017-01-27 | 温泉
度重なる寒波

何もかもひっそり 一面銀世界

時々 窓ガラスを叩く北西の季節風 

身も心も唯々じっとして

冬眠中・・・・・


今日の天気    日中の最高気温9℃

お蔭様で屋根の雪がだいぶ溶けました


自宅一階屋根雪降ろし

自宅農作業小屋雪降ろし

母屋の雪は潰れると住むところがなくなるので

降ろしたのですが

農作業小屋と離れ  は未だ手付かず


そろそろ降ろさなければと思っているのですが

なかなか思い切りが悪くて

本格的な雪降ろしは躊躇しております(去年1階の屋根から落ちた!)



以下の写真は昨日の様子です


2017/1/26 自宅裏左沢線 上り山形行列車

2017/1/26 自宅屋根 4棟 雪・雪・・・・・そろそろ危険信号

2017/1/26 自宅坪庭 まだ大丈夫 ???

2017/1/26 仝上

2017/1/26 寒河江市元町

仝上

仝上   寒河江市中央通り

今月18日 

無事○十○歳の誕生日を迎えました(詳細はプロフィール参照)




留守中 息子が自宅にケーキを届けてくれました

甘いものが苦手な私

小さく切った一切れ 頂きました


残りは女房が一人で全部食べました


一時は40kgを切った激ヤセの時もありましたが

先日の市の人間ドッグでやっと47.5kgまで回復して来ました

早く50kgの大台に到達してくれるといいのですが・・・・・


父・母・私・女房・長男・長女

我が家はずっと六人家族でした


息子・娘達が家を出て行き・父が亡くなり

そして先月末 母 入院

現在は女房と二人きりの生活です


もちろん 二人きりの生活は初めて

これと言って話する事も無く 静か過ぎて寂しい毎日です


温かくなる四月頃 母は家に戻ってくる予定です

今から楽しみにしています


2017/1/18 蔵王連峰

仝上   仝上・山形市街地

仝上   仝上・山形市街地

仝上   山形市長谷堂

仝上   朝日町宮宿

2017/1/25 中山町

2017/1/25 山辺町

仝上

仝上

仝上


寒波

2017-01-13 | 温泉
今冬1番の寒波がやって来た

やっと冬らしくなって来た



朝から夜更けまで48時間

細かい雪が降り続いている




寒河江市では積雪が15cmを超えると

除雪車が出動する仕組みになっている


昨日に続き

今朝も早朝から除雪車がやって来た


自宅前の道路に除雪車がやって来たのは

これで今冬4度目


           
(R112・道の駅チェリーランド前)


           
(寒河江市中央通)

           
(自宅付近の表通り?)

墨絵

2017-01-12 | 温泉

現在の気温 -2℃ 

朝から細かな雪が間断なく降り続けている

こんな日の朝は物音ひとつせず

静まり返っている

いつもの寝起きのように

ベッドの温もりからなかなか抜け出せず

ぐずぐずしている間に

今朝は早々に除雪車がやって来て

自宅前の道路の雪を

綺麗に掃いて行った

 

今朝の最低気温 -6℃ 今冬1番の冷え込み

こんな日に限って

木曜日の朝はゴミ出しの日

ゴミ袋大1個をスノーダンプに載せ

70~80m先のゴミ集積場に出して来た

 

生ゴミが沢山入っていたせいだろうか

今朝はやけに重く感じられた

冬以外の季節は

いつも1輪車に載せて運んでいくのだが

毎年冬になるとこうして

スノーダンプやそりに載せて

運んでいる

 

道路には子供達がソリ遊びをする時の

プラスチック製ソリの通った跡が4本付いていた

きっと私より先に奥の家の誰かが 

ゴミ袋をソリに載せて運んだ跡だろう

       (朝日町・能中)

 (仝上)

お堂の先のあちこちに

雪を被った林檎の樹が見える

 

この辺りはリンゴ栽培がとても盛んなところ

和合地区と並んで「無袋ふじ林檎」が有名である

 

 無袋栽培ゆえに

林檎の表面の肌や色艶は決して綺麗ではないが

袋を掛けず

自然の陽の光を浴びて育った林檎は

特別な甘さや風味がある

 

3月・・やや寒さが緩んで来て小枝の剪定が始まるまで

林檎の樹は

厳寒の雪の中で

じっと寒さに耐え休眠する

この休眠状態と夏の極端な暑さが

美味しい林檎を作る事の出来る

最大の秘訣である

 

 

    (仝上)

昨日 小四の孫に会いに朝日町まで出掛けて来た

例年なら70~80㎝はある筈の積雪

今年はなんと1/10の7~8cmほど

 

辺りの景色は一面モノクロ 

まるで墨絵の世界

 

雪化粧した田圃の真ん中に

ぽつんとひとつだけ建つている

小さな四角形のお堂

 

宝形屋根頂部を覆う露盤宝珠モドキ

雪景色の中に甘美に溶け込んで

山間の静寂を殊更醸し出す・・・・・・・・・・

そこは・・・・・・

童話 最上一平(著)「銀のうさぎ」

を生んだ民話の世界

(朝日町宮宿・最上川&新五百川橋)

(仝上新五百川橋の橋梁トラスと雪割り金具?)

トラス橋梁上部水平材の上に取り付けてある

三角錐の金属プレートは何の為のもの

雪割り金具かな・・・・???


浅春

2017-01-10 | 温泉

(朝日町・宮宿)

(啓翁桜・木瓜)

(自宅・熱帯魚)



※ 里山を白染めし冬薄紅の啓翁桜浅き春萌ゆ  (世羅)



(寒河江市内)

   ( 朝日町・宮宿)



昨年11月8日以来 約2ヶ月振りの更新

本年もよろしくお願いいたします


只今 寒河江市内は積雪0

今夜辺りからそろそろ寒波がやって来て

予報では 50cmほどの積雪がありそう


それでもこれまで積雪が0という事は


今冬の残りは 後僅か 1ヶ月半 !

それだけでも なんと短い冬でしょう~

   (寒河江川)

(自宅2階より)

( 仝上 )

( 仝上 )

今冬は雪が少なく

自宅前の道路に除雪車が来たのは

まだ2回


自宅の雪掃きも2回 僅か20~30分のみ

雪掃きは結構汗を掻き

いい運動になるのだが

お蔭で 今年のお正月は

食べ過ぎ・飲み過ぎ+運動不足 

重なって ・・・・・この後は皆さんのご想像にお任せ


昨年暮れからいろいろな出来事が有りましたが

今年こそいい年になりますよう

これから少しずつ努力して行きたいと思います

皆さんどうぞよろしくお願い致します