
震災で延期になっていた稲荷講祭典
予定より6日遅れの今日午前 初午祭典が行われた
例年に比べ 境内はまだまだ深い雪に覆われていた
これほど残雪の多い年も本当に珍しい
直会が始まって
まず出席者全員で 震災の犠牲者に1分間の黙祷・・・・・・・・・・・・・・
当寒河江市にも福島原発事故の避難者達が大勢やって来ている
避難者達は市営体育館の合宿所の畳の上で
不自由な集団避難生活を送っている
いつ収束するともわからない今回の原発事故
本来ならば科学技術の最先端の恩恵を享受する目的の為の原発
震災後 放射線汚染と言う目に見えない恐ろしい敵との戦いとなってしまった
既に人の手には抑えきれないような恐ろしい凶器と化し
人の生存環境さえ奪ってしまうほどの危ういものとなってしまった
そんな意味も含めて・・・・・・・・・・
今年の稲荷講祭典はいつもの年に比べて静かな幕引きで終わった
福島・茨城・埼玉・東京・・・現在は福島原発より南方に位置する地域の農産物や
飲料水が規定値以上の放射線で汚染され摂取禁止や出荷停止措置がとられている
しかし これとて山形に住む者にとっては決して「対岸の火事」と言っていつま
でも安閑としてはいられない
冬 ・・・東北地方は大陸から北または北西の季節風が吹く
しかし春先からは今とは反対の南からの風に風向きが変わる
風向きが変われば当然山形にも放射線の汚染が広がる事が予測される
農業立県とまでは行かないが 米作・果樹・野菜 ・・・・これら農業に対する大打撃が必然となって来るであろう
いや・・・・もしかして 私達も避難しなければ・・・・・・

一昨日から今朝で3日続けて 白い雪の朝である
雪景色は震災で亡くなった犠牲者の霊を慰めるかのように
すべてを無心に漂白し
静かに鳴り渡る鎮魂歌のようでもある・・・・・?
しかし 被災者達にとってこの季節外れの寒さは
なんとむごい追い討ちであろうか・・・・・・・・
春の足音・・・・・・・・・

三月の下旬に入り
日中の気温も上がり始め 雪解けが進んだ

線路沿いの散歩コースの道
地肌がやっと顔を覗かせるようになって来た
時折風に乗って 僅かばかり懐かしい土の香りが
漂ってくる時がある
ついそこまで近付いてきた小さな春を
身体全身で感じられる幸せの時間である

2011/3/24 PM5時 地震以来運休となっているJR左沢線線路
28日運転再開が決まった

集落内裏通り


ふきのとう タラの芽
昨日 水路脇の日当たりのいい場所で
若草色のふきのとうを見つけた
つい先日まで深い雪に覆われていた筈なのに・・・・・・・・・
植物達もきっと遅い春を待ちきれず
雪解けの訪れを今か今かと満を持しての
芽吹きであるに違いない
もうすぐ春・・・・・・