年を取ると聴覚の機能が衰えて高域が聞こえにくくなるらしい。JAZZを聞いていると特にシンバルのカーン、カーンとかシャーン、シャーンといった金属的な音が欲しくなり、ついついスーパーツィーターを追加したくなる。
さすがに直付けだと、低い音がもろに入ってしまい、ツィーターが壊れてしまうのでフイルムコンデンサーをかませている。
3ウェイのマルチアンプに接続したミッドホーンドライバーはチャンネルデバイダーでカットオフされているので、パワーアンプを直付しているが、当然のことながら調整はクロス/OCTの数値より聴感を優先している。
FOSTEXのホーンツィーターはずっしりと重く金属音がキレイだ。
一般的にホーンツィーターは能率が高いのでアッテネーターを入れたりもしている。
40年前の古いスピーカーでもスーパーツィーターを載せ、調整がうまくいくと素晴らしい音を出すことがある。音像が明確になり、低域も締り全体的に新しい音へと変貌する。
これらのツィーターの置台はほとんどが自作で見栄えは悪いが簡単に作れるし、使用上特に問題はないようだ。
さすがに既製品の筐体は木目がキレイで自作品の比ではない。
バナナプラグやYラグに熱収縮チューブを絶縁に使ってターミナルに接続。
古いPIONEERの小型マルチセクトラルタイプのツィーター。経年劣化は否めないが、まだまだ現役で鳴ってくれそう。
SONYのスピーカー本体にTechnicsのツィーター、喧嘩もなく良く鳴ってくれている。(笑)
PA用のドライバー、能率はかなり高いようだが、パワーアンプを管球にしてチャンネルデバイダーできちんと制御できればサックスやトランペットなど管楽器は結構いい音がする。ただ、ホーンの宿命か、ピアノは今一つの感。ヴォーカルにハリを持たせるとピアノが歪むし、そこを抑えるとヴォーカルが引っ込むという具合にジレンマに陥ることしばしば。
ピアノブラックの筐体が美しいONIXのリボン型ツィーター。
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球アンプにはやはり女性JazzVocalが合う。白人独特のクールなHuskyVoiceがたまらない。古くはChris Connor、Anita O'Day、June Christy、Peggy Lee、Julie London、Monica Zetterlund等々...最近ではJoni Mitchell、karenSouza、ChantalChamberland、Melissa Pace、Katrine Madsen、Inger Marie Gunderson等々が好み。今はAgneta Baumannのアルバムがお気に入り。
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温かみのある球特有の灯が癒してくれる。ただ、シングルアンプだと出力が小さいのでボリュウムは12時を回ってしまう。石のアンプならせいぜい10時が限度。そういう意味で精神衛生上好ましくない面もある。
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色々なメーカーの球を試してみたいとは思うがマッチドペアに拘ると高価でなかなか手が出ない。6CA7ならMULLARD、KT88ならGoldLionなんかを聞いてみたいがいつになることやら。
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中域のホーン臭には球アンプの柔らかさが効果的。お腹に響くような野太い中低域のVocalとぶ厚いスネアのブラッシングが目指す「音」。
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オーディオを弄っていると余分なキャパシターや線材が増えてくる。
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同時にアンプやスピーカーも増えるにつれて、長さが合わなくなった不要なケーブルも増えてくる。RCAケーブルを筆頭にSPケーブル、USBケーブルや電源ケーブル、COAXIAL、TOSLINK、バランスケーブルなどもある。
先回の返品で入手できなかったLAXMANのプリアンプが同シリーズのパワーアンプと対で出品されていたので思い切ってセットで落札してしまった。
今回のプリアンプはとにかくボリュームのガリがひどくてツィーターが壊れるんじゃあないかと思うくらいの状態であった。それ以外の不具合は無いのだけれど、ボリュームの清掃だけは必須と思い分解を試みるも、シロウトには前面パネルの取り外しすら要領を得ず、改善はされていない。
これほど強固なガリはおそらく内部が錆びついていることが原因だろう。
同じ機種であっても前回のアンプより後期のタイプのようで例のモジュールの形状が密閉式ではなく基盤が露出していて、フラットアンプ側2個とフォノイコライザー側1個の前機より1個減って3個が目視できた。ボリュームは前機種の段階型に代わってフラット型になっていた。内部は埃も少なく大変いい状態、ボリュームの重度なガリだけが残念。
パワーアンプは外観に結構傷があったが、機能に関しては全く問題がなく内部も非常にキレイな状態で、所有の同機器と全く遜色がない良い音を奏でている。(写真背面)これらの機器はSONYの38㎝ウーファーのフロア型スピーカーに繋いでいる。メーターのランプは明るくLED球に交換されているようで前機器よりメーターの反応も明らかに良く改善されているようだ。。
昭和の往年の銘機が故障もなく今だ良い音を奏でている。今から40年も前に当時の販売価格がセットで40万円を超える価格帯...
今同じものを作ると一体いくらになるのだろうか。
選りすぐりの研究者たちによるディスクリート回路設計、名石と言われたパワートランジスタ群、重厚な低音を捻り出す巨大なトランス類等々...
日本コロムビア、DENONが初めて開発したトランジスタのセパレートアンプ、当時の音らしく少し控えめで管球式アンプのような優しい音がする。RCAケーブル類を少し派手目なものを使用。DIATONEの30㎝ウーファーのかなり古いスピーカーで1950~60年代のハードパップを聴くと雰囲気抜群。
寄る波年に勝てずで最近このスピーカーにもFostexのスーパーツィーターを載せた。
パワーアンプのメーターにはやはり惹かれるものがある。若かりし頃はこの手の重量級アンプは高価で全く手が出なかった。(今も新品は無理)大きなメーターの針が振れる様子を見ていると、つい当時の事が思い出され時代を超えたロマンを感じる。
すでに1台所有しているLUXMANの同じプリアンプ、音がいいので追加でもう1台入手してしまった。
外観もほどほどキレイで内部の埃も少なく接点不良もほとんどなかった。そこそこの値段ではあったが良品を入手できて大いに喜んだ。外観の磨き上げと端子の垢とり、内部の埃除去、接点の清掃などを済ませ、試験用の簡易システムにつないで音出し。特に問題がなかったのでメインのシステムにつないでみた。案の定つややかで音に力があり手持ちの機器と同様なかなか良い音がする。
申し分ない音で悦に入ったのもつかの間、右側のスピーカーからブーンというノイズが出始めた。慌てて電源を落とし各スィッチ類に接触不良がないかを点検するも原因はつかめない。古い機器でしばらく通電しなかったものは経験上、復調するまである程度のエージングが必要という感があるので、念のため一晩電源を入れっぱなしにしてみたが改善はされなかった。
この機器特有の部品であるモジュールがイカレたのかもしれない。ネットで情報を見るとこの機器はこのモジュールの故障が圧倒的に多くメーカーでも修理不能ならしい。修理業者によってはこの部品を独自に作成しているところもあるとのこと。
万策尽きて出品者の大手中古業者にメールで内容を連絡。早速返信に謝罪と返品受付の内容が記載されていた。その後すぐに担当者から電話があり、故障状況の説明と返品対応の説明と丁寧で的確な対応に驚いた。ジャンク品ではなかったのである程度の対応はしてもらえるとは思っていたが、まさに完璧な対応であった。気に入った機器だったので惜しい気持ちはあったが次の機会にと思って着払いで返品、数日後に落札金額がしっかり口座に振り込まれていた。さすが大手の対応と頭が下がる思い(多分赤字)であった。中古品の売買は本当に難しいと思うがリスク以上の利益があるから成り立っているのだろう。
どうしてもプリアンプが1台欲しくて次に入手したのがAccuphaseのもの。発売当時200,000円の高級機でプリアンプなのに重さも14㎏ある。同様の機器をすでに1台所有しているが、これは所有機器の後継機で性能もかなりアップしているらしい。外観は非常にキレイで銀盤のフロントフェースがスイッチ類の反射光を受けて上品にしっとりとした光沢を放っている。
内部は黒いカバーで覆われており基盤は見えないようになっている。プリアンプであっても構造上、結構熱を持つと思われるが、対策はしっかりなされているらしい。スィッチ類のガリもほとんど無く美品の部類に入る良品であった。
黒いカバーを外すと内部はパソコンのように基盤がマザーボードに刺さっているような構造。
使用されている部品の質感や配線、内部構造を見ると素人でも他社とは一線を画すAccuphase独自のこだわりと技術が読み取れる。
到着後一通りの点検と清掃を終えて通電。Accuphaseらしいクリアで誇張が無く上品な音質。
しばらく音出しをしていると突然左側の音が出なくなった。先日のLAXMANといい一体何なんだ?!
手持ちの機器の故障も疑い、あらゆる方法で音出しを試みたがウンともスンとも言ってくれない。
これから先はLAXMANのアンプと同じ、業者は違ったが前回以上の素晴らしい対応で不安感は全くなかった。このショップは返品するか自分で修理に出すかの2択制度があり、修理する場合は全額ではないがある程度の保証金を出してくれるとのこと。アンプは気に入っていたがAccuphaseのアンプは修理に出すと5万円はくだらないと判断しやむなく返品することにした。
着払い返品後、数日で代金の振り込みがあったのは言うまでもない。
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チャンネルセパレーションに優れ、歯切れのいい音で快調に鳴っていたYAMAHAのアンプがRチャンネルからノイズを発するようになった。30年以上たっているアンプなので、どこが壊れてもおかしくないのだが、このまま放置するわけもいかず開腹してみた。
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重量が20㎏もあるアンプなので下手に持ち上げようとすると腰が逝ってしまう。そのままの状態で中をのぞいてみた。何カ所かあるセレクター部分に接点復活剤を少量施す。特にSPのチャンネルセレクターが怪しかったのでここを重点に何度も回してみる。試聴してみるとノイズは収まっている、多分接点の接触不良が原因であったのだろう。古いアンプにはよくあること、暫くはこれで聴けると思う。
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YAMAHAのアンプで気を良くし、AccuphaseのパワーアンプのL側のボリュームに少量のガリが出ていたので、こちらにも手を入れてみようと開腹してみた。
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残念ながらボリュームやセレクター類はメーター基盤の下に隠れていて手が出せない。私の技量では基盤など到底外せないのであきらめることに、それでもボリュームを何度も回していたら今は気にならない程度に収まっている。
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大きなトランスと電解コンデンサー、両側にはパワトラが格納されているヒートシンクと基盤が整然と並んでいる。これも重量が20㎏ほどあるので移動は要注意だ。押し出し感のある低域が嫌味にならず好感を持てる。発熱はほとんどないので上にプリアンプやPCを載せて使用している。
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オークションで売却したHARMAN/KARDONのアンプがDC漏れのクレームを受け返品されてきた。
音は普通に鳴っていたので問題無しと判断し出品したのだが、落札者曰く電源を投入するとSPのコーン紙が突出するのでSP端子の電圧を図ると2V以上あるとのことでクレームがついてしまった。
試聴するためIPODで、念のため壊れてもいいSPにつないで試聴してみると確かに指摘された症状が見られた。
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SP端子の電圧を測ってみるとやはり片側が異常な電圧であった。(写真は逆CHの電圧)
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このアンプは3台所有したが、今は他を売却してこれが最後のアンプ。たまたま回路図が手元にあったのでDCバランスの半固定ボリュームを調整し、適正値に修正するとコーン紙突出の症状もなくなった。これで再出品ができる。今回の事で古いアンプのオークション出品についてとても勉強になった。故障やトラブル発生時の条件をさらに細かくきちんと明記する必要を感じた。