10月は菊の花簪です。
小さい舞妓さんは、主にピンクと赤の小菊のタイプが多いですが、ピンクや黄色の単色、赤とピンクのツートーンなどの、一輪や三輪の菊に房を付けたタイプのを挿すこともあります。
大きい舞妓さんは、白やピンク、黄色の一輪や三輪のタイプを主に挿し、白やピンクの単色の小菊のタイプのものもあります。
また、針金細工で作ったキラキラした簪も見掛けますし、白や紫などの乱菊のタイプのも見掛けます。
個人的には、黄色やピンクの大輪のものが好きですね。
上の花簪は襟替え直前の上七軒の舞妓さんで、奴島田を結い黒紋付を着ていらっしゃいました。
上七軒では、襟替えが近くなると奴島田を結い、鼈甲の櫛と季節の花簪を挿し黒紋付を着て、その次に先笄を結って色紋付を着る、というパターンのようです。
上の花簪は大かんは菊の三輪、勝山も菊です。
こちらの舞妓さんは祇園甲部の大きい舞妓さんで普段はおふく髷ですが、温習会で舞う演目の関係で特別に割れしのぶを結い、花簪も小さい舞妓さん向けのものに替えていました。
黄色は色もはっきりして華やかですね~。
菊の花簪は、他の季節の花簪よりリアルなつくりのように感じます(^^)
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