若くして逝った妹よ

2014-06-06 21:08:56 | 日々思うこと
明日実家の弟が若くして死んだ妹(彼にとっては姉)の法事をするから来てくれという。

妹は27歳でがんで亡くなった。子供を一人残して。

亡くなったとき父は分骨を望み、実家の墓の一角に新しくお墓をたてた。

当然妹の夫はやがて新しく妻を迎えるであろう。そうすれば縁が切れ娘のお墓に参ることはできないと

考えたのであろうか。

妹のがんの告知に付き合ったのは私だった。ちょうど母は友人たちと旅行に出かける予定になっていて

その日病院に行く妹の子供を預かるために大学病院の近くに住んでいた私が病院の前で自分の子供と

妹の子供を遊ばせていたのだった。

本人も家族のだれも大した病気だとは思ってもいなかったので気楽な気持ちで待っていた。

出てきた妹が「先生が誰かと一緒に来ているかというので姉が来ていると答えたらちょっと来てもらってく

ださいというから行ってきて」というので入っていったら「癌です。かなり進行しています。」と。

真っ青になった。ついこの間実家で会ったとき元気いっぱいだったのにそれから1か月もたっていない。

妹になんって言おう。胸が高鳴って心臓が止まりそうだった。

「なんだって?」。妹は無邪気に聞いた。「胃潰瘍だって。私とおんなじね」と答えたが

悟られなかったか心配だった。

それから実家に電話して、母はがんセンターにも連れて行ったけれど「もう手遅れです。このように

病院を回っても本人が疲れるだけです」と言われた。そして1か月後亡くなった。
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