先日雨が降った日、床の間の掛け軸を
「雨竹」に替えた。
金曜日の午後美容院に行ってきた。
帰宅してすぐに電話があった。
昔英会話に2人で通っていた相棒である。
夫が旅先で倒れて行かれなくなったと
電話した時、「1対1はしんどいので
私もやめる」と申し訳ないことをした
友人である。
彼女とはほとんど乗ったことのない
ツアーで東北四大祭りに参加した。
ねぶたや竿灯はツアーでないと席がない
と言われたからである。
「名旅館に泊まる」という少々高いツアー
であった。
なるほど「萬國屋」「佐勘」に宿泊した。
そんな思い出話のあと、「墓じまい」の
悩みを話したかったらしい。
彼女は連れ合いをまだ現役で働いている
時に亡くし、晩年痴呆になった義母を
みとった。
独身の息子が東京で働いている。
夫と義母を葬ったお墓が県外の山の中に
ある。
息子が何とかしてくれと言い、自分も
腰痛でなかなか行かれないので
どこに葬ろうかとあちらこちら見て回って
いるという。
樹木葬の場所、街中の合同墓など、
どうすべきか本当に迷って決断できない
と深刻であった。
先祖のお守りは大変である。
深刻な長話になって疲れ、夕ご飯の準備
になかなか立てなくなり、ありあわせで
簡単に済ませた。
「家」というものは重荷でもある。