昨夜は年に2,3回行く小料理屋での食事会だった。
個室の座敷が2部屋、あとはカウンターとテーブル席が3つほどの小さな
お店だけれど、器も料理も綺麗でおいしい。
最後のお海苔たっぷりのお茶漬けがお気に入り。
男性同士中小企業の経営の大変さを語っている話を聞きながら、彼が
同志社に入ったとき、「会社は3代目でつぶれる例が多いからと大学進学
を父親に反対されているんだ。僕はどうしても会社をつぶせない」と
2人で演奏会に行ったとき語っていたのを思い出していた。彼とは
小学校からの友人だ。
(幼稚園かららしいけれど、わたくしは神戸からの転入で半年しか行か
なかったので幼稚園の記憶がほとんどない)彼は会社を今も守っている。
残りの男性3人のうち1人はわたくし同様地元を離れていて定年後故郷
帰郷組であとの2人は中学卒業後働き始め、修行には何年か出ていた
らしいけれどずっと地元で働いている。
15歳から働いて、苦労もあったろうけれど地元に根付いて今も現役だ。
大学に行って地元を離れて就職した友人とわたくしは年金生活である。
15歳は一つの分かれ道だったけれど、こうして年を経ておいしくお酒を
飲み食事を楽しむ時が来るとはあのころ思いもしなかった。
正直、わたくしは彼らのことを全く覚えていなかった。
たまたまここに家を建てているとき、そのうちの1人が同じ町内で声を
かけてくれて分かったのだった。(多分学年300人ほどいた中学校だった)
104回目の食事会での感慨である。