雨のお彼岸お中日。
明後日、父の法事がある。
口かずの少ない人だった。最後の夜病院に詰めていたのはわたくしだった。
母はおしゃべりで友人も多く、にぎやかなことが大好きだったが
父は黙っている人であった。
それでも愛情を十分注いでもらったと感謝している。
溢れるほどの本を買ってもらった。毎年写真屋で写真を撮った。
(それで我が家も息子が小さい時は3か月、半年ごとに、幼稚園、
小学校、中学に入るまで毎年お誕生日には写真屋で写真を撮った。)
ただ駄菓子屋さんに行ったことがないのは今でも残念に思っている。
夫は子供時代近所の仲間と駄菓子屋さんでいろいろ買うのが
楽しかったと懐かしがっていたけれど、わたくしの子供時代
いつも自宅にお菓子の缶があって三立のサンド、亀井屋の瓦せんべい
大丸の大きなお菓子缶しか思い出せない。近所に駄菓子屋さんが
あったのかどうかも知らない。一度行って見たかった!
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父はなぜか家を建てるのが好きだった。
弟が結婚する前(まだその気配もないころに)60坪余の2階建ての
家を作った。その後、弟が結婚してから、かなり凝ったお座敷のある
2階建ての離れを作った。(ここにはお風呂はない)
そして晩年、本宅を壊して新築した。座敷の手水は水琴窟に
なっていたのに新しい家ではなくしてしまった。残念である。
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わたくしたちがこの家を建てるときローンは抱えたくないと
洗いざらいはたいたが、その時父が援助してくれた。
息子には言ってある。「貯金はないけれどローンもないからね」
だから我が家への「アポ電」は「ムダ電」になりますよ!!