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1 地形図を手がかりに
~しかし、それをどこにどう建てるかで悩みました。
業者に貰った図面では、左の道路と平行に家を建てることになっていますが、これでは前庭が狭くなります。
希望は・・・
高原の傾斜を生かしたい、風景を取り入れたい、前庭を広く・・・
でも遠く離れた大阪で暮らしているので、
450坪という広さも、傾斜も全くイメージできず・・・?!
9月の連休を利用してもう一度現地に入り、構想を練ったのですが
~1500㎡の自然の中ではいかに自分が小さいか
を実感するばかりでした。
ところが
現地をイメージしながら1ヶ月近くこの等高線を眺めていたとき、
ふっとアイデアが湧いたのです。
2 「そうだ立体模型を作ろう!」
・・・等高線を目分量でさらに5等分して型紙を起こし
このような 立体模型を作りました。
家を斜めに位置し、緩やかなアプローチをのぼって玄関へ・・
というイメージです。
11月、これを現地へ持っていって建築位置を決めました。
そして年末から基礎工事に入り、
年が明けて3月末で私たちは退職
4月からペンションの準備へと向かっていったのです。
3 夢の庭を描いて
オープンまであと2ヶ月。ブルーシートが取れた5月、
パンフレット用のイラストを自分で描きました。
第2の人生何でも自分でがコンセプトでした
宮崎駿さんの「魔女の宅急便」に出てくる庭がモデルです。
・・息子が偶然このアニメの本を持っていて、
それを~一目見るなり 「地形がそっくり!この雰囲気大好き!」と
・・・夢の庭のイメージが決まりました。
4 泥だらけのオープン 1990年7月22日
あらかじめ 草花の種を10種類くらい大阪で播いて準備して来ました。
~緑の芝生に家がポンと建って、 「引っ越したらすぐ花を植えていこう!」と夢をふくらませていたのですが・・・
それは大きな間違いだったのです。工事が遅れていました!
夏休みに入ってすぐの大安 7月22日にオープン!
オープンの日に合わせて
元同僚や教え子の方々が泊まりに来てくださいました。
けれど
芝生の工事は全く手付かずのままで、土だらけの庭でした!
夢の庭を想い描いていただけにショックは本当に大きかったです。
夢と現実には大きな落差があったのです!
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