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やっぱジミヘンである。そうさ、ジミヘンが好き。と言うか花男はきっとバンド・オブ・ジプシーズが好きなのだ。もちろん他の作品やプレイでも好きなものはたくさんあるけど、一番好きなジミヘンがここに詰まっている気がする。
何故か結構賛否両論らしいアルバム。何でだろう?花男は、ひたすら大好きなんだけど・・・1969の大晦日から1970年の元旦にかけて演ったライブの録音。発売は1970年。この年に死んじゃうんだよね・・・
1970年と言えばジェームズブラウンがギャラでもめた当時のバックメンバーを首にし、ブーチー&キャットフィッシュコリンズ率いるハウスゲスツをバックバンドに抜擢、初代JB’sとし「Sex Machine」「Soul Power」「Super Bad」などの名曲にてそれまで推し進めていたFUNKを完成させた年。ブラック・ロックの雄、スライ&ザ・ファミリー・ストーンがベーシストラリー・グレアムのチョッパーベースを大々的にフィーチャーした「Thank You」によって明確なFunkスタイルを打ち出した年。そしてこのバンド・オブ・ジプシーズ・・・そう、これってある意味ジミならではのFunkを体現したアルバムでは・・・と言うのはいちFunkファンの妄想なのか?
最初に買ったのはアナログの中古版。このA面は本当によく聴いた。やがてボーナストラック付のCDを買い、ライブ・アット・フィルモアイーストのビデオもCDも買い・・・それでも一番好きなのは、オリジナル収録バージョンの「Who Knows」~「Machine Gun」の流れだ。ああ・・・かっこいいよぉ~・・・ジミのプレイは静かに燃え上がる炎のごとく・・・でもって三者の演奏が混然一体となって・・・・そう、この”のたうち回る様な”グルーブ!!これってやっぱすっげえFunkじゃない?
元々自分のライブに白人ばかりなのを疑問に思い、黒人民権運動みたいなのの影響もあったのか、「同胞たる黒人に向けて」てな感じで開催されたのがこのフィルモア・イーストでのライブらしい。ベースのビリーコックスは残るが、バディー・マイルズさんはすぐにミッチ・ミチェルに戻る。あまりに黒すぎたからか?ジミのファンでも、バディーマイルズが嫌いっつう人も結構居るらしいと聞く。確かに、スティービー・サラスとやった時はどっちかって言うと「もたる」感じのドラムが相性良くない気がした。でも、このアルバムではジミのタイム感とばっちりこの上無くかみ合ってる気がする。この粘っこいドラムによってこのアルバムのグルーブは完成されているのだしょ?
ともかく冒頭の二曲はすっごい演奏ですわ、こりゃ。しつこくなるけど、花男にとっては「極上のFunk」なのさっ!!そうか・・・だからロックよりのファンの人には評判悪いの?ひょっとしてそうなの?