みなさんは”ぶっといの”好きですか？これはぶっといです。ぶっとくて黒い。やっぱ黒人は太くて黒いのか・・・いくらテクだ、固さだ、持久力だと騒いでも太刀打ち出来・・いや音の話ね。
バッドブレインズ、どうやら70年代から活動しているらしい黒人のハードコアバンド。元々はフュージョンっぽい事をやってたんだって？聴いてみたい気はするが、想像はしにくい。一曲、レゲエなナンバーもあったりはするが、ほぼ全篇グリグリでゴリゴリのハードコア。でもなんかリズムの「しなり具合」がFunkyなのは黒人さんだから？そして冒頭の通り音がすんごくぶっとい。一曲目の「Soul Craft」からもうかっ飛ばしまくり。いやもうほんと、こいつらもカッコイイのだ！！
花男はハードコアとか積極的に聴く人じゃないんで、あんまいろいろ聴いてないんだけど・・・一頃の「ロリンズバンド(ハードコアだよね？)」とバッドブレインズのこのアルバムは好き(すまん・・・この人たちの他のアルバムは聴いてねえっす・・・)。ドラムは「ものすごくしなる丸太」叩かれているような・・・ありえないんだけどそういう感じ。ベースはかなり堅実で、結構リフがカッコイイ。ギターも「ぎゅわーん！！ぐわーん！！」言いながらも結構切れ味もあり、「計算づく」で暴れまくってる感じ。これまたハードコアにあるまじき(?)結構多彩なリフワークでもある。一応「ハードコアパンク」っつう事らしいんだけど、あんまりパンクな感じがしないのは演奏が非常にまとまってるから。パワフルなだけじゃなく、間違いなく腕達者さん達です。
しいて言えばボーカルが好みじゃない。まあ好きな人にはこれが良いんだろうけど、個人的には、なあんかたるいし耳につく・・・これでボーカルが好みだったら最高のアルバムなんだけどなあ・・・この人たちの他のアルバムに手が伸びなかったのもひとえにボーカルが苦手なせい。
曲としてはどれもカッコいいけど、「Soul Craft」とか「With The Quickness」やら「Sheba」だったり「Silent Tears」あたりが特に好き。いやあ、ほんとにボーカルが残念・・・ともかくぶっといの好きな人には非常にお勧めなアルバムです。