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これもこないだの欧州出張中の時間つぶし用。現地ついてからの飛行機の移動の多い海外出張ではやっぱ活字が良い。しかも可能な限り疲れない奴。これもすうっと読めてなかなか楽しかった。
梨央30歳、ちっちゃい求人誌の女副編集長。編集長と不倫中。負け組みの香りぷんぷん。30の誕生日にやけ酒くらい、酔っ払って建築現場の足場に登り降りれなくなる。そこをとび職人に助けられ一目ぼれ。形ある物を作る建築関連の仕事にも憧れが出来る。
姫45歳、社長婦人。フィリピーナに旦那を寝取られ離婚。旦那は婿養子だった。行きがかり上社長に就任。社長っつっても吹けば飛ぶよなちっぽけな建設業。こんな事やってられ無い。投げ出したい。でも微妙に負けず嫌い。そんな会社に求人誌の仕事を辞めた梨央が就職したいとやってくる・・・
そんな感じな話。きっと女性向けの小説っぽい。でも結構面白かった。人間描写がなかなか良い。読んでて疲れない。地味な話ながらストーリー展開のリズム感も良い。と言うことで、「フライ・ダディー・フライ」も面白かったし。たまには活字も良いなと。あ・・・二ノ宮清純っつう人(TVで顔は知ってる)の「スポーツ選手名語録」っつうのはいまいちだった・・・どうやら花男、ノンフィクションよりフィクションが好きらしい。