実はこの人達のことは良く知らんのです。なんでもDUB方面で有名な人たちらしく、”ON-Uサウンド”とか言葉としては聞いた事あるけどちんぷんかんぷんなのです。じゃあ何でこのアルバム買ったかっつうとFunkadelicの「Super Stupid」をカバーしてたから。
でその「Super・・・」は原曲対比かなりすっきり仕上がっちゃってるけど、これはこれで相当カッコイイ。原曲がいかつくゴリゴリなパワーで持っていってるのに対して、こちらは切れで勝負っつう感じで良い。他の曲は非常にポップ仕上がりなFunkyなロックって言うのかな、これまた凄く気持ち良いです。バックで色んな音が鳴ってるんだけど、適当なグショグショ感はありながらも、あくまでべとつかず仕上がりはすっきり味。馬鹿っぽくないというか、訳が判らなくない・・・そうなんか「訳が判る」気持ちよさ。
グルーブもすっきりストレートな感じで、ちょい一頃のPrinceを思わす8ビート系Funkな一曲目「Nobody To Somebody」から良い感じ。ギターが良い感じになってる「Class Rock」は粘りっけもたっぷりで非常に好み。ニュージャックスイングっぽい「Dangerous Sex」とかもこれまたポップで、でも適度にロックな感じが気持ち良いのです。レゲエチックなブルースナンバーもあるけど結構すっきりしてる。ラストの「Positive Suggestion」は音の詰め込み具合も非常に気持ちよいナイスなナンバー。全体に泣きのメロが多いのも個人的な気持ちよさにつながってるのかも?どの曲でも歪んだギターが結構なってるけど、これまた非常にすっきり。なんか「ノイズ」系音色が「綺麗」な感じ?王道なロックは割りと苦手なケースが多い花男にとっては、ちょうど良いロック度と言うのか・・・バタ臭く無いのが良いのかなあ・・・
と言うことで非常に気持ちの良いアルバムです。「のどごしすっきり」です。同じのどごしすっきりでも、こないだ書いたスタカン見たいなおしゃれさんではなく・・・もうちょい野蛮におしゃれ?うーん・・・上手く説明できないけど、なんつうかそんな感じなので・・・ピンと来たら聴いて。