花男の物置部屋 引っ越して3箇所目

備忘録的に食ったもん、読んだもん、聴いたもん等を書いてます。

SUPER FLY

2006-04-02 17:11:17 | 映画とかドラマとか

カーティスメイフィールドのサントラは持っていて大好きだけど、映画の方はこれまで見る機会が無かった。で、この間廉価版で1500円で売ってるのを発見。「こりゃ見ない訳にもいかなあ」と購入。

1972年の映画。いわゆるブラック・ムービーの走り?ヤクの売人のリーダー=結構リッチが、今の生活から抜け出すために手元の30万ドルを元手にヤク仕入れて裁いて100万ドルにして足を洗おうっつうストーリー。まあ、ある意味悩める成功者が、結局現状は自分の居場所では無いと考え、新たな人生に踏み出そうとするストーリーか。しかしながら「金よりももっと大事なものが・・・」的ストーリーにありがちな「お金なんてどーでも良いじゃない!!」っつう方向には流れず、やっぱ新天地でも先立つものは金なのである。

しかし、当時の100万ドルって言うと・・・3億6000万円!!調度同じ時代の日本の「3億円事件」を超える額である。まあ相棒と二人で山分けっつう設定だが、それでも1億8000万だよなあ。「これまでの30万の稼ぎを二人で割って、15万。一年は遊んで暮らせる・・・」と言うようなシーンがあるが、15万ドルって言ったら当時5400万円である。ドラッグディーラーの話とは言え、なんか金銭感覚にはついていけない・・・日本の1972年当時の5400万っつったら・・・まあでも舞台はNYだし、その辺の観客が感じた感覚っつうのはよく判らない。

サントラを先に聞いてるため、さえない売人「フレディー」が出てきた瞬間「ああ・・・こいつ死ぬんだ・・・」なんて判っちゃう、そう言う不思議な既知感(?)も妙な気分だった。主人公が「KARATE」をならってるのが如何にも当時っぽい。出て来る車やファッションはなんか素敵。そしてカーティスの音楽が素晴らしい(本人もバーのライブシーンで登場)。クールでじっとりしたサウンドが映像とマッチしてすっげえ良い!!

とまあ、つらつらと細部について感想を書いたけど、全体としては、カッコ良いです。主人公もカッコいいしね。自分は黒人でもねえし、当時未だ幼稚園だったので時代背景も断片的な情報程度にしか知らないわけで、この映画のこだわりでもあったらしい「リアリティー」がどーしたこーしたは良くわからない。ストーリーも今となってはありがちと言えばありがち。正義の味方がそこに居るわけでもない。でもなんと言うか、やっぱハード・ボイルド?子供の頃ルパン(TV初期シリーズ)にあこがれたのと同じような・・・そういう危険な香りのする男のカッコよさと、出し抜く爽快感とか非常に気持ちが良い。

と言う事で、カーティスファンの人もギャング物ファンの人もブラックムービーファンの人も未見だったら見たら良いと思うよ ファンタスティポ風に・・・

今日はご近所で昼飯を

2006-04-02 13:38:24 | 食い物の話とか
徒歩圏内でっつう事で。この辺では結構人気なラーメン屋へ行く。1時前で空いてるかなと思ったのだが・・・調度入れたが相席だったし、花男の後は待ち客もチラホラ。店内は子供連れ、家族連れ、年配者が多い。実はここ三度目なのだった・・・以前来た時は手打ちと細麺のいずれかが選べたのだが、「手打ち麺のみの営業になります」と貼り紙。とりあえず写真を。

左は以前食ったチャーシュー麺(写り悪っ・・)、右が今回食った豚そば。チャーシューは美味かった記憶がある。今回の豚そばも、豚肉の味は非常に良かった(具が少なかったけど・・)。手打ち麺はNGで細麺が食いたかったな・・・問題はスープ。好きな系統のはずなのになぜかひかっかる。過去二回食ってどうも気になっていてまた今日行ったのだった。基本はすっきり系のスープなのだが、なんか気になる刺激味が・・・大学のそばにあったラーメン屋が同じ味だった。人気はあったが花男は1回行ったきりだった。魚臭いわけじゃないけど「魚」のイメージが頭にこびりついていたのだが、今日理由が判った。そうか缶詰の甘辛い「カツオフレーク」と同じ味がするのだ。だから頭に「魚マーク」が浮かんできたのか。決して魚介系の出汁が臭いということではなかった。と、謎が解けたのできっと二度と行かない。

微妙な気分のまま、ちょっと食い足りないこともあって、以前から気になっていた「ドイツ菓子」と書かれた店へ入ってデザートを買おうと。看板には「洋食」「ソーセージ」とかも書かれているが、外から見る限りそんな雰囲気は無いのが余計気になっていたのだ。

中に入る。この瞬間に「しまった」と・・・説明が難しいけど、店構えと店内のディスプレイのギャップから多くの人は同じ気分になるはず。さびれ感とやる気の無さとやる気無いくせに変なこだわりがありそうな陳列と品揃え・・・と言えば良いか?シャランQのまことが疲れきったような店主が出てくる。なんかそのまま何も買わずに出て行くのがためらわれる「湿度」を感じる。とりあえず何か買おうと・・・冷蔵庫を開けるとケーキのそばに「ソーセージコーナー」が。なるほど、ソーセージだ。菓子系は結構高い。手のひらサイズのカップケーキとちっちゃな変な菓子を購入。しめて1020円なり。

ほとんど口を利かない店主・・・丁寧に梱包してくれたのは良いが、え?この梱包で袋とかに入れてくれないの?結び目のところ持つと傾くし・・・しょうがないから箱を天辺からわしづかみにして持ち帰る。

持ち帰り食らう・・・・冷蔵庫だと思っていたのは冷凍庫らしい。凍ったスポンジ、硬いバターをかじってる様な食感のクリーム。不味い。そもそもの味もアメリカの菓子に近い。やっぱ欧州でもドイツ・イギリスは駄目なのか?それともこの店が駄目なだけなのか?ご近所さんだが・・・二度と行くことは無いだろう・・・

ほんとは美味い物の話だけで埋め尽くしたいのだが・・・個人的に印象深かったので書いてみた。