花男の物置部屋 引っ越して3箇所目

備忘録的に食ったもん、読んだもん、聴いたもん等を書いてます。

「Cookin' From The Inside Out !!!」

2006-04-11 23:51:30 | 音楽の話とか
By Mico Wave 1987

ブーチーの「What’s Bootsy Doing?」にも参加してた。ほぼ同時期のこれが今のところ恐らく唯一のアルバムな、マイコさんです。プリンスの所でギター弾いてた”ミコ・ウィービー”とは全くの別人だよね?このアルバム、ブーチーのプロデュースだけど、「P」度はそれほど高くない。でも大好き。

トーキングモジュレータ使いまくっても、ロジャーほど人懐っこくは無い。Funkyに攻めても決して笑いを取りには走らない。Funkでもあるんだけどとっても80’Sポップだったりもする。「プリンスの影響が・・・」とか言われるけど、むしろデュラン・デュランだったりヒューマン・リーグだったりまでもが浮かんできたりするのは花男だけだろうか?

一番好きなのはバラードの(うーん・・・花男はバラード苦手なはずなんだけどこのパターン結構多いような・・・)「Instant Repay」。これは確かにプリンスっぽいかな?あそこまで過剰では無いけど。で、トーキングモジュレータ使いはロジャー・ZAPPも意識して(でも繰り返すけど、人懐っこくはないのよね・・・)、メロはあくまで切なくそしてかっこつけまくっていて良い。スカしてるが良い。何度聴いても良い。ひたすら気持ちよい。

オープニングにふさわしいイカした「Star Search」やトーキングモジュレータと本人のボーカルと女性コーラスの対比が見事な「Misunderstood」シャープなFunkビートに乗せてこれまたトーキングモジュレータで押しまくる「Sleeping Single」など、Funkナンバーはあくまでもクールでポップ。そしてかっこつけまくりでスカしてて良い。「First Impression」「It Happens Every Time」「American Dream」あたりはもう完全ポップナンバーな感じ。でも気持ちよい。

そうそう、あと重要なのは声が好きなんだよね、きっと。歌い方もスカシまくってるんだけどね。腰からぐりぐりうずいて汗だらだらで「うっっひゃあ~!!」って乗っちゃう感じじゃないけど、シャープでポップなサウンドに軽く肩を揺りながら浸るのもそれはそれで良いのだ。あくまですかした感じとか、80's引きずった(っつうか80'sだったな、これそのものが)ポップさがダサいと感じる人もいるかも知れないけど花男は好き(きっと本来はあんま好きじゃないので・・・花男にとって絶妙のさじ加減なのかも知れない)。80年代後半~90年代初頭のP-Funk復活ブームではそれなりに評価されてたけど、Funk度低いし今はあんま重要視されて無いかも知れない。でもね、良いですよこれ。これはこれとして良いので聴いてくださいな。